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鏝絵(こてえ)をめぐる冒険


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鏝絵(こてえ)をめぐる冒険
 
記事:安藤竜(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
突然ですが、鏝絵(こてえ)ってご存知ですか?
おそらく、多くの方にとって初めて聞く単語ではないかと思います。
この記事は、そんなほとんどの方が知らないであろう「鏝絵」について、その魅力を可能な限り、分かりやすくお伝えしてみたいと思います。
よろしければ、おつきあいくださいませ。
 
鏝絵とは、沖縄のシーサーのようなもの
 
沖縄にシーサーっていますよね。
そう、あの沖縄の家の屋根にいる、こま犬みたいなやつです。
シーサーは家の守り神として、沖縄の屋根職人さんが瓦ふきの仕上げの時にサービスで作ったのが発端だそうですが、まさに同じような経緯で作られたのが鏝絵です。
左官職人さんが壁にしっくいを塗る鏝(こて)で絵を描いたことから、鏝絵と呼ばれるようになりました。明治時代の中頃、シーサーと同様に蔵を建てる時にサービスで描かれたのが始まりです。
蔵を建てた家の家紋のほか、縁起物の大黒様や火事にあわないことを願って水の神様である龍の絵を描いたりと、そのモチーフは多彩です。
 
鏝絵のモチーフいろいろ
 
おそらく、もっとも多いモチーフは家紋だと思われます。
それ以外では、火事よけと縁起物が多く描かれました。
火事よけでは、単純に「水」や「龍」の文字が描かれただけのものから、龍、波、因幡の白ウサギの絵などのモチーフがあります。
縁起物では、大量の米俵ともに描かれる大黒様や、打ち出の小槌、鶴と亀、松竹梅あたりが多いでしょうか。ほかにも龍と虎、唐獅子牡丹なども多いです。
鏝絵はサービスで作られたものだったので、最初は小さな簡単なものが多かったのですが、次第に凝ったデザインのものが作られるようになり、さらには名工と呼ばれるような人たちが現れるようになります。
 
鏝絵界のツートップ 入江長八と竹内源造
 
鏝絵の名工は多くいますが、全国的にその名が知られているのが入江長八と竹内源造の2人です。
 
入江長八は別名「伊豆の長八」。現在の静岡県松崎町に生まれました。
左官の技術と江戸幕府御用絵師だった狩野派の技法を融合させ、鏝絵をアートの領域にまで高めたと言われる鏝絵界のレジェンドです。
長八の出身地である松崎町の浄感寺に残る、八方にらみの「雲龍」や「飛天の像」はまさに必見。
松崎町には、伊豆長八記念館や岩科学校にも長八の作品が保存されており、鏝絵に興味をもったら、一度は行きたい聖地が松崎町なのです。
 
もう一人の名工である竹内源造は、富山県射水市の小杉町で生まれました。
小杉町は昔から左官の町として有名で、そこで育った源造は、なんと若干15歳で初代東京帝国ホテルの貴賓室のしっくい彫刻を任されました。
もっとも有名な作品は、現在は射水市の竹内源造記念館に保存されている「双龍」です。
その大きさはなんと全長17メートル。写真を撮ろうにも、フレームに収まりきらない大きさは、これまた必見。迫力に圧倒されること間違いなしです
ほかの源造作品としては、隣の砺波市にある千光寺の鏝絵が有名です。ここは土蔵の壁がまるまるキャンバスとなって9羽の鶴が描かれていたり、ほかにも色とりどりの亀と波、鷹と松、恵比寿様、などなど精巧な鏝絵のオンパレード。ファンにはたまらない場所となっています。
 
鏝絵はどこで見られるの?
 
まずは伊豆の松崎町と富山県の射水市という2つの聖地をご紹介しましたが、まだまだ鏝絵の聖地はあります。
まずは大分県の安心院町。
こちらの鏝絵の特徴は、蔵ではなく一般家庭の普通の壁に巨大でカラフルな鏝絵が描かれているのが特徴です。長野鐵蔵という名工を中心に、明治時代の名作が70点以上も残っています。
ほかに鏝絵が多く残る地域としては、石州左官で有名だった島根県西部、長野県原村、山形県の銀山温泉などが有名です。
また全国でも必見の鏝絵としては、新潟県の機那サフラン酒本舗の鏝絵があります。
蔵の全面に描かれた大量の干支、麒麟、鳳凰は、まさに圧巻。全国一の鏝絵蔵とも呼ばれています。
東京では、品川に入江長八の作品が残されています。
京急線の新馬場駅から歩いて7分ほど、漁師町の鎮守として創建された寄木神社です。
本殿の扉には、天照大神(あまてらすのおおみのかみ)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)が描かれており、鏝絵をみる町歩きツアーなども開催されているようです。
 
ここまで、代表的な地域を紹介してきましたが、これ以外でもしっくい壁の蔵がある地域であれば、何かしらの鏝絵が描かれていることは多いですし、近年は観光地などでリノベーションされた時につくられた新しい鏝絵も増えてきました。
おでかけの際、もし蔵を見つけたら、ちょっと鏝絵も探してみてください。
新しい発見があるかもしれませんよ。
最後に、鏝絵はドライブの途中に見つかることも多いです。くれぐれも、脇見運転だけはお気をつけて! お読みいただき、ありがとうございました。
 
 
 
 
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2020-09-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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