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友達と遊ぶように、占いを読んでみよう


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:和田清美(ライティング・ゼミ7月開講通信限定コース)
 
 
占いは好きですか?
私は好きです。
好きではあるけれど、普段占いとの付き合い方は、平均的な日本人レベルだと思って生きています。
 
雑誌を読んだら、後ろのページに占いコーナーがないか探す。
朝の情報番組で、占いコーナーが始まったら、とりあえず手を止める。
書店で、今頃から並び出す星座別・星人別の小さい本は、一度は手に取る。
スマホの星占いは、毎朝目を通す。
 
こうやって並べていくと、日常がいかに占いで溢れているか。
意識してもしなくても、占いが目に飛び込んでくる仕組みに、社会がなっているような気持ちさえしてきます。
 
そうは言っても、常にラッキーアイテムやラッキーカラーを意識しているわけでもなく。ふーん、と納得して、見たら終わり。
今日はラッキーデーかアンラッキーデーか、今年は良い運勢か悪い運勢か、位はちょっと気にしますが、あとは忘れて生活している感じ。
 
そんな、つかず離れずの関係性である占いですが、定期的にどっぷりはまってしまう時期があります。
公私悩んで、行き詰った時です。
 
10年以上前に大失恋した時、本格的に危ない時期がありました。
インターネット占いをチェックし始め、それが面白かった。
そのうち、毎日の星占いでは飽き足らず、本格的な占いサイトを見るようになりました。
夜な夜なネットで占いをチェックするわけです。
有料の占いばかりみるとお金がかかってしまうので、それはよっぽど気になるメニューの時だけ。
無料か一部無料のメニューをひたすらサーフィンする。
自分の気に入る結果が出るまで、ひたすらサーフィン。
気づくと2、3時間ネットを彷徨っている日もざらになり、ちょっと病気、いや、かなり病的でした。
病院を渡り歩く、ドクターショッピングのように。
 
時間の無駄だし、精神的にヤバい。
そう頭では理解していても、なかなか止められませんでした。
 
そんな時、大きなターミナル駅近くで、路上の占い師に遭遇しました。
○○の父or母と言われるような、結構有名な占い師。
最近は、殆ど路上に出ていないのに、その日はたまたま座ってらしたそうで。
きっと導かれたに違いない。これはもうご縁でしょ! といそいそと列に並びました。
しばらく待っていよいよ私の番。
第一印象は……どこにでもいそうな普通の方。
……正直、何を言われたのか細かいことは覚えていないです。
ただ一つ、最後の言葉は強烈でした。
「毎日、活き活きと楽しく笑顔で生活していれば、いいことがあるよ!」
そして、ご自身が最近近所の人に告白されたこと、若く見られることなど、一しきり自慢話を聞かされ、終了。
え?! 占いってこんな感じだっけ?
守護霊とか過去の事とか、ズバズバ当てられて、こんな感じの仕事が向いていて、何時頃どんな感じの彼氏が出来ますとか、そんなんじゃないの??
 
当たり前のことを明快に言い切られて、かなり呆気に取られました。
それは、わざわざ占い師に言われなくても、知ってることだし!
それと同時に、占いの熱がすっと冷めた感覚がありました。
 
それからは、毎日の占いネットサーフィンの時間と頻度が、ちょっと減りました。
本格的に占ってもらったこと、当たり前のような名言? を聞いて憑き物が落ちたのかもしれません。
 
ただ、あの占いに依存していた時期は、精神的に危なかった。
私にとっての暗黒時代として、しばらく占いを恐く感じていました。
 
その気持ちが変わったのは数年後、職場で同僚の話を聞いた時です。
その同僚は、占いライターをメインにお仕事している人でした。
本人も占星術が読めて、ネット占いの裏話など教えてくれて。
かなり興味深い、その人曰く
「この業界は、常に需要があるね。みんな占いを求めてるから、仕事としては無くならない」
 
なるほど、と何だか妙に腑に落ちました。
確かに、みんな占いを求めているわけです。
だから、巷に占い関連の本が溢れているし、テレビでも定期的にその番組や特集が放送されています。
太古の昔から、国レベルの大きな決断や政治には、占いが登場していたわけだし。
個人レベルで占いに頼るのも、当然の流れなわけです。
 
失恋した時、人間関係で悩んだ時、仕事をどうしようか迷った時。
辛い目に合ってどうしていいか分からない時、何かに縋って助言を求めたくなる。
何か選択した後も、その選択が正しかったのか、他に道はなかったのか迷って、誰かに答えを教えてもらいたくなる。
 
そんな時、友人や知人の言葉に、励まされたり導かれたりするでしょう。
でも、占いという第三者からの言葉で、元気になる場合があるかもしれない。背中を押される時があるかもしれない。
実際、件の占い師に言われた
「活き活きと楽しく笑顔で生活していればいいことがある」の言葉は、なんだかんだ言っても私を少しずつ元気にしてくれました。
 
そう考えると、占いを上手に良いとこ取りして、まるでつかず離れずの友達のように付き合っていけばよいのではないだろうか? そう思うようになりました。
 
私が依存していた時期も、占いと向き合う「底」を知ることが出来た思えば、無駄ではなかったと言えます。
あの時のように、また頼りたい気持ちが出てきたときは、何か追い詰められている時、閉塞感を感じている時だな、と自分の気持ちを知るバロメーターにもなるのかな、と捉えられるようになりました。
 
最近、好きな言葉があります。
「占いに振り回されるのではなく「こういう時期なのか。ならばこうしよう」と占いを「使う」のが大事」
いつも優しく力強い、占い師さんの言葉です。
そうだな、あくまで主体は私、占いは道具である、と認識させてくれます。
 
魔性的な魅力のある「占い」という友達と、上手に距離を取りながら、今後もお付き合いしていきたいと思います。
占いは友達、恐くないよ。
 
 
 
 
***
 
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2020-10-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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