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メディアグランプリ

大切な人との別れを避ける構文


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:安藝 森央(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
「あなたは釣った魚にえさを与えない」
 
切った前髪に気付いてくれなかった遠距離恋愛中のパートナーは、ZOOMの画面越しに、私に対して怒った。「あなたはいつも、私に対して注意を向けてくれない」「いっつも一方的に私から気を遣って話しかけるだけ」
 
苛立った。
 
私は、忙しかった。
今日は前髪を切るのだ、というラインも数日前にあった。確かにあった。でも、9時から5時までノンストップでクライアント応対をしていた合間だったんだ。全然意識に留まっていなかった。
それより何より、今私は大学院に行くための試験前なのだ。猛勉強しているのだ。
そっちはゆったり在宅勤務で、なんなら平日に休みをとって髪の毛切ってるのに、こちとら土日まで無休で働いて、その合間で勉強しながら、さらにその合間に彼女にZOOMしている、というのに。これで餌を与えていないだと? そんな小さいことに気づかなかっただけで、そこまで罵られなきゃいけないのか? ふざけるなよ! こっちの忙しさも理解しないで! 前髪ごときで!
 
そんな怒りが、一気に心の中に吹き上がった。次の瞬間私は……
 
〜〜〜
人間は、誰かに対して怒りや悲しみの感情を持つことはしばしばだ。おそらく皆さんも、友人や同僚に怒ったこともあるだろう。そして、これがパートナーや近しい人に対してならば、なおさら強い感情になる。「これだけ近いのに、私のことを何も理解してくれていない!」と。
しかし、感情のぶつけ合いは、その後の二人の時間を気まずく苦々しいものにする。たとえ離れてお互い一人の時でも、衝突の傷跡は心の中に巣食い、幾度となくぶり返す。そして、時間と精神的エネルギーを費やすことになる。
私も、かつてならば、こういったタイミングで感情をぶつけ、距離を離そうとしてしまうタイプだった。そうやって今までのパートナーと、何度も袂を分ってきた。なぜあのとき我慢できなかったのだろう、と感じることも多かった。
 
実は、こう言った感情のぶつけ合いは、クライアントとの間でもおきる。
「先生はこの診察なんて、意味ないと思ってるんでしょ」
「先生今笑ったでしょ!」
私にしてみれば、診察が意味ないと感じていればここまで30分も話を聞いていないし、笑ったのは場を和ませるための手段なのに! と感じる。しかし、クライアントにこれをぶつけていては、関係性が崩れてしまい、治療に来なくなる。感情をぶつけると損をするのだ。
 
対パートナーでも、対クライアントでも、関係性が崩れてしまうようなコミュニケーションには特徴がある。その瞬間の自分の感情や思考に拘泥してしまうことだ。関係性を保つという、より大切な命題を保つためには、自分の感情や思考を一旦優先しないことも必要になる。
 
だから、私はこういう場合に秘策を持っている。自分の思いや感情をぶつける、良い方法がある。その構文を、ご紹介しよう。
 
1. ゆっくりと息をして、感情に一度ストップをかける。
感情をぶつけないためには、自分の反射的な感情を一旦スルーすることが大切である。そのときに良いのは呼吸だ。膝をつねったり、目を強く瞑ったり、感情から少し意識を逸らせるなら何でも良い。
 
2. 次に、相手の感情にフォーカスした返答をする。
意見や感情を正面衝突させず、相手と同じ方向を一旦向いてあげる。ブランコを隣同士で漕いでいる相手に怒ることが難しいように、感情の視線が同じ方向を向いていたら、怒りをぶつけにくい。
 
3.最後に、自分の感情や思考を、柔らかく伝える。
最後に、自分の意見を、ふわっとだけ、伝える。自分の感情は添えるだけ、それで、感情の速球は少し方向を変えてくれることが多い。
 例えば、「意味ないと思っている」と訴えるクライアントには、一呼吸おいてから、こんなふうに返す。
「あなたは今、私に話を聞いてもらえてないんじゃないか、って不安になったんですね。お話、聴いてるつもりだったんだけど、そう感じさせちゃったのかな」
すると、ここに畳み掛けて否定してくるクライアントはいないのだ。「目線を合わせてくれた」と感じるのが、良いらしい。
この構文を、うまく身につけていられたから、自分は今回関係性を崩さず、続けることができた。答え合わせといこう。
 
〜〜〜
そんな怒りが、一気に心の中に吹き上がった。次の瞬間私は……
 
1. ゆっくりと息をして、感情に一度ストップをかけた。
大切な人との会話だからこそ、関係性を崩さないように、大きく息を吸い、そして吐いた。
 
2. 次に、相手の感情にフォーカスした返答をした。
「そうか、切った髪の毛に気づいてもらえない、そんな気持ちでイライラさせちゃったんだね」
 
3. 最後に、自分の感情や思考を、柔らかく伝える。
「院試や日々の仕事で、余裕を持ててなくて、気づけなかったのかな。ごめんね」
 
彼女は、「わかってるけどさ。こっちこそちっさなことでプンスカしちゃってごめん」と、返答してくれた。
 
万能とは言わないが、関係性を崩さない、という点ではとても役に立つ構文である。大切な人との喧嘩のときには、ぜひご利用を。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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