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メディアグランプリ

「努力は必ず報われる」が本当だと思った話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:和田弓奈(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「【努力は必ず報われる】と、私、高橋みなみは、これからも人生をもって証明します!」
 
何年か前、一世を風靡していたアイドルグループのAKB48の選抜総選挙、いわゆる人気投票の開票時のスピーチで当時48グループの総監督をしていた「たかみな」こと、高橋みなみが毎回発していた言葉。
 
それって、どうなんだろうなぁ。
ずる賢く上手くいっちゃう人もいるよね~。だいたいは、見た目だけで評価されたり。努力してるのはダサい風潮もある。
 
こんな誤解を招くような事を書いているが、私はAKB48グループのファンである。オタク風な言い方をすると【箱押し】である。
 
たかみなを始め、選抜の上位7名を表した「神7」は、本当に女神のようで、キラキラと輝きまぶしかった。
 
こういう人たちは、持って生まれた可愛らしさと美貌とちょっとした運でその場にいるのだと思っていた。
AKBも今でこそ国民的アイドルと言われているが、実際はメジャーになるまでは何年もかかり、秋葉原の小さな劇場に観客が数人しかいないことも経験している。
 
賛否両論あるとは思うがCDに握手券を付け、「会いに行けるアイドル」を確立していった。CGではなく生身の人間、アイドルが目の前で、ものの数秒ではあるが握手をしてくれる。
アイドルもまたこちらに来てほしいがゆえに笑顔を振りまいてくれる。
 
娘たちも私に負けず劣らず、アイドルが好きだ。
「この右の子かわいいよね」
ある日、AKB48グループの西武ドームライブ映像を見ながら次女が言い出した。
その指の先にはサラサラの長い髪にすらっとした長い脚の女の子がいた。
アカリンこと吉田朱里ちゃん。
今でこそ、女子力おばけと言われ、押しもおされぬ登録者数81万人(2020年10月現在)の立派なビューティ系YouTuberではあるが、当時は大勢の中の一人に過ぎなかった。
 
彼女は関西発のNMB48というグループに所属している。
娘が握手会に行き始めた7年前はアカリンの握手会のレーンは人もまばらだった。
いい言葉ではないが、過疎っていると表現することもあった。
 
「ちょっと会わないうちにまた大きくなったんやない?」
かわいらしいお顔の割にこてこての関西弁でいつも笑顔で娘に話しかけてくれた。男性が多い中で小さい子供は珍しいのか、規定時間より少し長めにお話してくれることが多かったように思う。
 
まだ幼く、握手をするのに台が必要だった娘に付き添っている私にも気を使っていたようにも感じた。ふとした瞬間に見せる10代の女の子が、どうしたらいいのかという不安そうな顔を今でも思い出す。
 
そんなアカリンが4年前に一念発起し、彼女の得意なメーク動画をYouTubeに毎週毎週、寝る間を惜しんで編集し、アップし続けると状況が変わっていった。
 
SNSの登録者がどんどん増えていき注目され、自分のコスメブランド、アパレルブランドも作られ、ファッション誌の専属モデルにもなった。フォトブックも2冊発売された。来年には著書も出版するそうだ。
洗顔フォームのCMにも出演。
私がもう把握できないほど、たくさんの取材も数多く受けている。
 
もちろん握手会のアカリンの列は人があふれ、握手券付きCDがなかなか購入できない。
 
アカリンから学んだことは、「発信し続けること」
 
メイクが好き、化粧品が好き、こんな化粧品がほしい、こんな洋服がいいなを発信し続けた結果、つかんだ夢だった仕事の数々。
それは、何を言われても努力し続けた先にやってきたものだ。
年下ながら頼もしく尊敬すらする。
 
そのアカリンがグループからの卒業を発表し、先日卒業コンサートが行われた。
長女と私で雄姿を見に行くことが出来た。
まだ芽が出ていないアカリンをかわいいと言い、推し変もせず、ずっと応援してきた肝心の次女は、受験生で塾があるため行けなかったのだが…
 
コンサート冒頭から伸び悩んでいるころを知っているからか、もはや母親のような気持ちなのか、訳も分からず涙が止まらなかった。
今もこれをしたためながら、涙が滲んで画面が見ずらい。
 
「自分がやりたいことを全部やる」
という宣言通りこれでもかとファンを楽しませてくれた。
同期の卒業生もいっぱい来て花を添えてくれ、苦楽を共にした同志達に囲まれたアカリンは幸せそうな笑顔だった。
 
同期だけではない、かわいい後輩も泣いてくれている。
よかったね、よかったね…
こんなりっぱな卒業コンサートができて…
よかったね、よかったね…
 
コンサートの最後に紅白の小林幸子張りに舞台の上にせり上がったアカリンは輝いて本当にキレイだった。
AKBの神7に負けない輝きを放っていた。
 
二十歳そこそこの女の子がこれからどうしたらいいのだろうと悩み、苦しみ、その中でこれと決めてやり抜く。
生半可な気持ちではきっと続かないはずだ。
もうアイドルとして後がないと思い必死だったのだ。
アカリン自身も、YouTube動画の発信は最後の賭けだったと語っている。
成功の裏には、想像もつかないとてつもない努力があったのだろう。
 
「努力は必ず報われる」
 
そうだ、報われたのだ。「よかったね、アカリン!」
 
 
 
 


2020-11-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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