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名古屋ユートピア論


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記事:村人F(ライティング・ゼミ 集中コース)
 
 
名古屋に転勤が決まったときの第1印象は真っ暗だった。魅力の無い街ランキングNo.1、観光名所が一切ない都市。数々の悪評で私の心は真っ暗だった。
さようなら東京、私はこのまま名古屋で朽ちていくんだわ……。そういった絶望から始まった新生活は、わずか数日でバラ色に変わっていった。名古屋最高じゃないか……。
 
まず驚いたのは家賃の安さである。私が居住しているアパートは名古屋駅の隣の駅である。その駅から徒歩3分圏内であるのに関わらず、お値段わずか6万円。1DK、バス・トイレ別、オートロック付きなのにだ。
この安さは東京と比べれば、どれほど異常かご理解いただけよう。例えば高田馬場駅から徒歩10分の1Kが10万円である。これと比べればほぼ名古屋駅と言っていい場所が家賃6万円で借りられ、それですら地元民からすれば高いと言われる名古屋の凄さがわかるだろう。
栄えているところが名古屋駅などの駅周りしかないところも高評価である。1箇所に全て集中しているわけだから、タピオカやら映画やら用途ごとにあっちらこっちら移動する必要がなく大変よろしい。しかも駅周りしか栄えていないということは、駅から少し離れれば閑静な住宅街ということを意味する。住む場所がなく長時間の満員電車通勤を強いられる東京では絶対にありえないことだ。
プロ野球ファンとしては、地元民のドラゴンズ愛も羨ましい。どこにドラゴンズファンがいるのかと言うそこのあなた、メーテレの望木聡子アナのプロフィールページを見ていただきたい。ドラゴンズのユニフォームを着ているのである。これがどれだけ異常なことかは、巨人に例えればおわかりいただけよう。日テレのアナウンサーが巨人ユニなんて着たら、抗議の嵐となることは目に見えている。しかし名古屋ではドラゴンズが象徴なのである。地元を愛する証拠なのである。嫌われ者の巨人のファンである私は、その様子をハンカチ噛みながら眺めることしかできない。
 
このように高層ビルの立ち並ぶ大都会の様相をもちながら、わずか1駅隣に快適な居住空間を有する名古屋は、秋田という田舎出身の私からすれば理想の都会そのものである。そんな素晴らしいところなのに、なぜ地元民はあんなに名古屋をバカにするのだろうか。私は名古屋が好きすぎるが故の行動とみている。
 
名古屋の婚活パーティに出席したときである。参加した全員がこのまま地元に残りたいと言っていたのだ。すなわち居住においてこの名古屋を超えるところがないというのが共通認識となっている。みんな名古屋が大好きなのである。
それなのにあそこまで自虐をするのは、素晴らしすぎてみんなから嫉妬されちゃうから、なんて自意識過剰な感情が働いているせいではないだろうか。名古屋最高! 一生住みたい! だけどこんなに素晴らしいと他の県の人たちから恨まれてしまう。それ故に名古屋をあそこまでボロクソ言って謙遜しているというのが私の見解である。
 
しかしその立場で見ると、彼らの自虐が中途半端に見えてしまう。例えば「名古屋に観光地はない」という定番の文句がある。よく考えていただきたい。名古屋は市である。県ではない。
ちょっと想像してもらいたい。観光地のある県庁所在地は全国にどれほどあるだろうか。その目線で考えるとむしろ名古屋ほど観光地に溢れている場所はないのではないか。
また名古屋に絞っているところもムカつく点である。「愛知は違うぞ」という魂胆がミエミエなのだ。「名古屋だけだと何もないけど、ちょっと動けば戦国3英傑の出身地あり、トヨタ大明神ありと、最強の観光地だらけなんじゃい!」というプライドが隠せていない。
彼らの自虐は隠す気のサラサラない地元愛の裏返しである。まともに扱うだけ損である。名古屋めしを堪能したほうがよほど有意義だ。
 
そもそも本当に魅力のない場所は、大学時代を過ごした茨城県である。あそこは住んでみてもいいところが納豆とテレ東が映ることくらいしかない。観光地も県全体で牛久大仏やら偕楽園、ガルパン大洗くらいしかないから、名古屋と比べりゃ雀の涙である。挙げ句の果てに魅力のない県ランキング最下位という唯一の魅力すら奪われてしまったのだ。茨城を訪れずに、名古屋は魅力のない街なんて言わないでほしい。
 
ビルが多いし、家賃も安い。観光名所もいっぱい。考えれば考えるだけ名古屋の魅力が溢れてくる。地元民の自虐に騙されてはいけない。名古屋は最高の都市である。
もし都会に憧れる若者がいたら、全力で名古屋に住むよう説得するだろう。我々のユートピアがここにあるのだから。
 
 
 
 
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2020-11-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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