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東京という宇宙


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記事:堀 紗章子(ライティング・ゼミ 日曜コース)
 
 
東京で生まれ育つ事は宇宙にいる事のようだなと思う時がある。
 
今朝、世界初の民間ロケットが日本人を含めた4人の宇宙飛行士を乗せて空へ飛び立った。
重々しくカウントされる、「5……4……3……2……1……」の声に自然と胸が高鳴り、これから彼らが向かう先がどれだけ未知の空間なのかを想像すればキリがなかった。
 
宇宙といえばロマンチックな話や、未確認生命体やU F Oみたいに少年がワクワクするような話がたくさんあるけれど、時間の流れにズレがあるという話も聞いた事がある。
時間の流れるスピードが違うのか、感じ方の問題なのかは専門家ではないのでわからないが、宇宙の方が遅く、遠い宇宙から地球に戻ってくるとまるで浦島太郎のように時間が進んでいた、というような時間のズレがあるらしい。
 
けれど宇宙まで行かなくとも、時間の流れ方にズレを感じる時は多々ある。
 
東京で生まれ育つと、価値観だったり人生設計が本当に人それぞれになる。
女性で言えば、よくイメージされがちなのが20代半ばで結婚し、子供を育て、余裕があればパートや仕事に復帰するといった図。
 
最近では産休育休を経て職場復帰をするケースが多少は増えてきているが、まだまだ少ない。
いまだに昔ながらの「女性の結婚」のテンプレートを当てはめられているのかと思ったけれど、友人の話でも、早めに結婚して家庭に入ってしまいたいと自ら望む声を聞く事もあるので、別に社会が女性に対してステレオタイプなライフプランを押し付けているという事ではない。
逆に全く結婚を考えていなくて働き続けたい、一人で生きていきたいという女性もいる。
もしくはパートナーができても事実婚の形をとって、子供は作らず仕事もプライベートもバランス良くしたいという女性も。
 
本当に色々な形をとる人が増えているんだなとしみじみ思った。
 
私は結婚を早くしたいとは思わないし、どちらかと言えば仕事を続けて自分の自由が欲しいというタイプだ。
 
そういう人間からすると、突然友達から「プロポーズされた」などというニュースを聞くと、時間の流れに驚いてしまう。
 
プロポーズされてから入籍するまでのスピードたるや凄まじく、私が宇宙で1年過ごしたと思っている間に地球では何百年の時を経て鉄腕アトムが空を飛び猫型ロボットが家族になっていた、という程の変化だ。
 
例えば私が東京ではないどこか地方の街に生まれ、育ち、今もそこにいるとしたら、友達の結婚にさほど驚かなかっただろう。当たり前の事だと受け止めるし、むしろそろそろかと思っていた、という程に自然に感じるかもしれない。
 
けれど、東京で培われた私の価値観では、何歳くらいで結婚するとか、子供を産む年齢だとか、そういったものの指標がかなりぼやけているせいで突然の報告には毎回驚いてしまう。
 
東京はたくさんの選択肢で溢れている分、自分の意思で物事を選び、決めていかなければならない事が多いのだと思う。
 
例えば、すごく身近な事で言えば「一人暮らしをするタイミング」も自分の意思にかかっていた。
東京出身というと便利だけれど実家から出る理由が今ひとつなかったりする。
地方から上京してきた人の場合は、もちろん一人暮らしをしたいという強い意思から出てきた人もいるけれど、進学や就職などの理由で自然な流れで独り立ちをせざるを得ないといった場合が多いと思う。
けれど、東京で実家がさほど不便でないところにあったりすると、独り立ちは完全に自分の意思次第となり、タイミングが遅かったりする。
些細な事ではあるけれど、東京の人は実家を出るタイミングでも人それぞれのテンポが作られる気がする。
 
そんな事の積み重ねで、気づいた時にはさっきまで隣を歩いていた人が、全く違う道に進んでいたり、分かれ道で別れたことに気づかない程、自分の目の前の事に集中していたりする。
 
結婚という目的に向かって歩いている人もいれば、仕事での成功に向けて進んでいる人もいる。
けれど、私の周りの東京出身者もそうだがやはり皆周りに合わせるのではなく自分の考えでその道を進んでいるように感じる。
 
だからか、突然の報告に驚きはしてもどこか安心感がある。
周りの友達全員が同じようなタイミングで結婚して子供を産んで、そんな流れがあったとしたら自分だけ置いていかれる感覚が嫌でも芽生えて不安になっていたと思う。
 
けれど、結婚する人もいれば、籍を入れたがらない人もいて、そしてまだまだ一人で自由に生きていたいという人もいる。
 
時間の流れに驚く事はあっても、それはそれぞれが自分の時間の流れを持っているからだと思う。
 
宇宙にロマンを馳せるように、自分のこれからの選択肢の多さを楽しみに自分の時間を生きていきたいと思った。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-22 | Posted in メディアグランプリ

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