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「プロ野球は『いいドラマ』を提供するサービスであってほしい」


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:佐野 タケヒロ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
自分が幼い時期のいつのころからか、巨人ファンだった。
父が毎晩、巨人の試合を見ていたせいかもしれない。
父と一緒に巨人の試合を見ていると、
試合の動静によって、父の感情の起伏が伝わってくる。
 
巨人が負けると、父はぶつぶついう。
「あの選手があそこで打たなかったからだ」
「この選手があそこで抑さえていれば」
 
反対に、巨人が勝つと、私に質問してくる。
「今回、だれが一番活躍したか?」
「巨人が勝って嬉しいか?」
 
幼いころの私はふんふんと受け答えしているだけだったと思うが、
小学生になるころには、テレビの前で父と一緒に喜怒哀楽を表していた。
 
私のように父親から影響を受けた巨人ファンは、多いと思う。
そして、今回の「2020年の日本シリーズ」に
失望している巨人ファンも多いと思う。
 
第一戦を見た。その巨人が負けた。私はがっくり失望した。
翌日、コンビニへ行き、スポーツ新聞の棚を見たとき、唖然とした。
 
どのスポーツ新聞も、「日本シリーズ」が一面ではなかったのだ。
あの「日本シリーズ」にもかかわらず「競馬」が一面だったのだ。
たまたまかもしれないが、どのスポーツ新聞社も巨人に失望したのだろう。
 
少したって、私は何に失望したのだろうかと思うようになった。
巨人というチームに失望したというのは、違うという感覚になった。
 
よく考えてみた結果、自分は「プロ野球」に失望していたということがわかった。
もっと言うと「期待していた『いいドラマ』を見せてくれなかった『プロ野球』」に失望していたのだ。
 
特に、今のセパ2リーグ制では、今後どんなチームがセパで戦ったとしても、「『いいドラマ』を生みだせない制度」になってるのではないかと心配している。
 
パリーグはこれまでに、DH(ピッチャーの代わりに他の選手に打たせること)、クライマックスシリーズ(上位3チームが争い日本シリーズへ行く決定をすること)など新たな施策を追加してきた。
 
それに比べて、セリーグは、お客様視点での新たな施策を追加したことはなく、今やっているセリーグのクライマックスシリーズは、パリーグの後追いだ。
 
何がいいたいかというと、パリーグは、以前からお客様に楽しんでもらうための施策を取り入れ、セリーグはお客様のために制度的な施策をしているとは言えないのだ。
 
一方のリーグがお客様を喜ばせる工夫をして、一方のリーグがお客様を喜ばせる工夫していない。このようなお客様視点で工夫の差があるリーグの日本シリーズに「いいドラマ」は生まれにくいだろう。
 
ではどうすれば「いいドラマ」を生みだせるプロ野球になるのか。
 
私は、野球の専門家でもなんでもない一野球ファンである。
しかし、40年以上プロ野球を見ていて、プロ野球を楽しみたいという視点から、次の3制度を提案したい。
 
1つ目は、「1リーグ制」である。セパをなくし、
12チームが1つのリーグで争うのである。
クライマックスシリーズは上位4チームのトーナメント決定戦を行う。
シーズン順位である1位対3位。2位と4位が対戦する。
それらの勝者による試合を「日本シリーズ」とする。
 
この1リーグ制によるお客様のメリットは、1年中、自分のファンチームと他の11球団もの試合が見られることだ。今の交流戦と似ているが、シーズン途中だけではなく、シーズン最後まで11球団と争うのだ。今のリーグの6チームとの駆け引きではなく、12チームという多数のチームで争うのだ。そこを楽しんでみたいと思っている人は多いと思うし、だからこそ「いいドラマ」が生まれるのだ。
 
2つ目は、「シャッフル2リーグ制」だ。
2リーグ制で各6チームではあるが、その各6チームをシャッフルするのだ。
ただし、永久シャッフルではなく、毎年抽選によるシャッフルだ。
 
「来年は、強いチームどうしが固まった。どうなるんだろう」
「久しぶりにあのチームと一緒のリーグだ。以前のように勝てるかな」
 
これは今毎年やっている「ドラフト会議」のように盛り上がるだろう。
この「シャッフル2リーグ制」をやると、プロ野球ファンはいろんな想像して、いろんな人と野球談議をしたくなるだろう。そして、毎年顔ぶれが違うチームなので、シーズン中にこそ「いいドラマ」がたくさん生まれるはずだ。
 
3つ目は、「ルーチン複数制度」だ。
具体的には、既存の「セパ2リーグ制」に加え、ここまで述べた「1リーグ制」「シャッフル2リーグ制」を毎年順番に繰り返していくのだ。
 
つまり、プロ野球ファンから見ると「来年はあの制度か。どこが勝つか読めないなあ」とうい感じになる。それが楽しみの想像を掻き立てる。選手も先読みしづらいので、今の試合にさらに集中する。そこに「いいドラマ」が生まれるのだ。
 
以上3制度の提案をした。
 
「2020年日本シリーズ」第1戦における失望からいろんな想像をした。今回の提案に関して、「あなたは巨人ファンで、勝てない巨人のために言っているのだろう」とあなたは思われるだろう。実際そうかもしれない。
 
しかし、さすがに今年の「日本シリーズ」はさすがにこたえた。だからこそ、今後の巨人がどうなるかという話ではなく、どんなチームが対戦したとしても、プロ野球は「いいドラマ」を提供するサービスであってほしいと思っている。
 
そして、野球の素人であっても、ひとりひとりのプロ野球ファンが声を上げなければならないと思った次第である。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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