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一年生なんだもの、恥をかいてもいいじゃない ~「ワイン一年生」を読んで~


*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:村人F(リーディング・ライティング講座)
 
 
新しい世界へ旅立つきっかけになる本をお持ちの方は多いと思います。
ある人は海外へ行く理由になったり、仕事を選んだ決め手になったりと、人生のターニングポイントに本があったというケースもよくあることでしょう。
 
私の中でそういった位置づけの本を1つ挙げるとすれば、「ワイン一年生」という本が挙げられます。
この本はタイトルの通り、ワインについてよく知らない人たちに対して書かれたものになります。
一年生と言うだけあって、舞台は学校になっています。
そこにはぶどう品種の名を持った生徒たちが、ゆるくてかわいいイラストと共にいっぱい出てきます。
ピノ・ノワールという赤ワインのぶどうだったら、気品は溢れるけどちょっと扱いが難しいお嬢様。シャルドネという白ワインのぶどうだったらクラスのアイドルといった形で、個性豊かなキャラクターを通してワインの知識を学んでいく本になっています。
 
私がワイン好きになったきっかけは間違いなくこの本のおかげでした。
しかし初めて読んでから5年くらい、この本を見返すということをしてきませんでした。
それはこの本に出会って間もない頃にワインで失敗した出来事があったことに起因します。
 
この本を読んだ頃の私は、ワインについてもっと詳しくなろうと思い、色々とレストランを探していました。
そして近所にあるとあるワインバーに行くことにしたのです。
 
そのお店は町外れのわかりにくいところにあるお店でしたが、少し暗めの空間に整然と机やらワイングラスが置かれていて、なんというか大人の空間という気品を感じました。
 
カウンターの席に座ると、店主の方から3つのグラスワインから選んでくださいと言われました。
その時選んだのはピノ・ノワールの赤ワイン。
あの本で読んだワインの中で一番気になっていたぶどうでした。
かなり気品に溢れているけどちょっと近寄りがたい、そういうミステリアスな感じを体験してみたかったのです。
 
そして出てきたワインを一口飲んでみたわけですが、正直よくわかりませんでした。
本に書いてあった通り、微妙な味でうまい言葉が思いつかなかったことを覚えています。
そんな感じでふーんという感想のままお会計に向かったわけですが、私はそこで叫んでしまったのです。
 
そのワイン1杯の値段が4000円だったからです。
それもそのはず。頼んだワインはブルゴーニュ地方のピノ・ノワール。
ちょっとでもワインをかじった人なら銀座の寿司レベルにわかりやすい高級品だったのです。
そんなことも知らないで頼んでしまった私はあまりの値段にびっくりしてしまったのです。
となりで老紳士がそのピノ・ノワールを優雅に飲んでいた中でものすごく喚き散らしてしまったのです。
 
その夜、私は布団にくるまり泣きました。
なんて恥ずかしいことをしてしまったんだ。
これじゃもうあの店にいけない。もうワインなんてこりごりだ。
そんな後悔がグルグル周っていました。
 
それと同時にある思いが産まれました。
ここで、あの店に行かなかったら一生負け犬のままだと。
 
お店に迷惑をかけた人間が何を言っているのだと今は思いますが、当時の私にとってはそれは耐えられない屈辱でした。
 
そしてその醜態から日を開けずにそのお店に再度行くことにしたのです。
幸いだったのはそのお店のマスターが私を出禁にすることなく、やさしくワインの飲み方を教えてくれたことです。
 
グラスによってワインの味が違うという基礎知識だけでなく、ピノ・ノワールは扱いが難しいからお店の技術が問われるんだという本からはわからなかった裏事情まで、親切に教えてくれたわけです。
いつの間にか私はそのお店に週1で通うようになっていました。
そして、その年のボーナスが出た後、自分からブルゴーニュのピノ・ノワールを注文するようになっていたのです。
これまでの人生であの1杯以上に美味しいワインは飲んだことはないです。
 
気がつけばあの体験からもう5年くらい経ち、ワインだけでなくいろんなお酒に興味を持つことができました。
きっとピノ・ノワールの4000円に喚いたあと、あの店に行かなければ一生ワインなんて飲まない人間になっていたと思います。
そこを踏みとどまれた理由を考えてみると、「ワイン一年生」のおかげではないかという思いが産まれてきました。
 
まだまだ私たちはワインの一年生。一年生なんだから恥をかいてもいいじゃない。
いろんな経験をして大人になっていこう。
この本からそういうメッセージを知らず知らずのうちに受け取っていたから、あそこで挫折することなくワインに興味を持ち続けることができたのです。
 
そう気付いた私は、あれから本を開いていない自分が失礼な人間に思えてきました。
そして改めて読んでみました。
ちょっとは詳しくなったところもありますが、知識的にはまだまだ一年生だなという印象を受けました。
 
でも学年は間違いなく二年生に上がっていると思います。
あの頃に比べて私はワインについて勉強することが楽しくなっています。
そしてワインだけでなく、日本酒や焼酎、ビールも、それと一緒に出てくる料理全般の奥深さを知っています。
この本を通じてワインを好きになった結果、こういう大事なことを理解することができたのです。
だから、あの頃より自信を持ってワインが好きですと言うことができます。
 
かつての私のようにワインについてわからない人や、苦手意識のある方もいらっしゃると思います。
そういった方々に私はこの本をおすすめしたいです。
 
みんな最初は一年生。わからなくても全然問題ないんだよ。
 
そういったやさしいメッセージがあなたの支えになり、魅力的なワインの世界へ導いてくれることでしょう。
 
 
 
 
本記事で紹介した作品
タイトル:図解 ワイン一年生
作者:小久保 尊、山田 コロ
出版社:サンクチュアリ出版
 
***
 
この記事は、天狼院書店の「リーディング&ライティング講座」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミ、もしくはリーディング&ライティング講座にご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2021-02-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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