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Baby stepこそ、チカラ


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記事:楠 綾 (ライティング・ゼミ 日曜コース)
 
やってみたいことがあるのに、なかなか踏み出せないことはないだろうか。
もう少し経験を積んだら、もう少し時期を見てから。人の目があるから、うまくいかなかったら。
 
私もそうだ。
お茶を通して自分を表現する、お茶の良さを世の中の人に知ってもらう。毎日、毎日やってみたいという気持ちが渦巻いているのだけれど、動くことができない。
そもそも、どうやってやればいいのか?具体的に何をしたらいいのか、わからない。
そして何がなのか、わからないけど、コワい。どうして怖いのかもわからない。
そんなにやりたいと思っていないのか。気持ちが高まっていないのか。
やっていないと人と同化することで安心しているのか。どうせできないと諦めているのか。
 
この人、やりたいことやってそうだな、思い通りに動けてそうでいいな、という人の動きを見て見る。
フェイスブック、Youtube。はぁー、まだ私には無理だな。うらやましい。やりたいな、できるかなぁ。
その人の投稿を過去さかのぼって見る。
「いよいよ」「ようやく」「どきどきしながら」といった言葉が並ぶ。
「不手際で」「うまくいかなくて」「申し訳なくて」って言葉も目に入った。
あ、最初はガンガンに自信があるわけじゃなかったんだ、すぐにカンペキにできたわけじゃなかったんだ。
固くなった自分の心が、少しだけゆるむ。
さあ、始められるか?
まごまご、まだ、まごついている。まだ何か、何かわからないけど足りない。
 
私は、柴犬が好きだ。
あの人懐っこい目、首をかしげる姿、笑ってるような口、それでいて、僕は番犬ですからっといったリンと気高さも感じる。
Youtubeで、柴犬の動画を見る。カワイイ。たくさん見ている人がいるようで、コメントも多い。
いいな。柴犬飼ったら、家に来たその日から動画をアップしてみんなに見てもらおう、そしてこんな風にコメントもらおう。
 
ん?待てよ。犬がお茶に代わっただけじゃん!
気軽にアップすればいいのよ。自分の気持ちをみんなに知ってもらいたいだけでしょ。とりあえずそれだけ。損するわけでもなし、迷惑かけるわけでもない、まして命取られるわけでもない。
今、できることをとりあえずやってみればいい。そう、実験!
 
なにをアップするか。ボリュームは?内容は?どのSNS?頻度は?
お茶のことをよく知らない人には、どんな情報が新鮮で役に立つか。型ぐるしいと感じている人が多いだろう。お茶は日常で、誰もが楽しめる、入っていける世界だということを伝えたい。
一目でわかるボリューム。“もっと見る……”が表示されないボリューム。調べると4.5行だと表示されないことが分かった。ここには情報プラス自分なりのファインディングを入れる。イメージしやすいように写真付きで。
SNSは、よく知っている友達ばかりのフェイスブックに。
続きやすいように、ハードルを下げて、頻度は週に一度、木曜と決めた。
条件はそろった。
 
お稽古で出たお菓子について、コメントつけてアップしてみる。
少ない行数って結構難しい。本当に伝えたいことを、エッセンスにする必要がある。見た人がどんな気持ちになってほしいかを考えて言葉を決める。
 
ようやく、一つの記事を写真付きでフェイスブックにあげた。
お稽古に行くと、いつも真っ先に思う
今日のお菓子は?
かわいくて食べるのもったいない
大人が少女になるとき。
お菓子の名前は、勾玉。
 
終わった! アップしてしまえば、なんてことはない。こんなことなら、もっと早くやればよかった。
数時間後、フェイスブックを開いてみた。いいね!がついてる、コメントもくれてる。
勾玉という言葉に反応して、「あ、古墳から出てくるやつだ、出雲行かなきゃ」とコメントくれた人がいた。
予想外だけど、こんな風に話題が広がっていくこと、自分の気持ちを表現して反応があることって、こんなにもうれしいことなんだ。
 
振り返ってみた。私は何に躊躇していたのか。なにを恐れていたのか。
進もうとする先、やってみようとする先の様子がわからなくて、情報がなくて、コワくて進めなかった。
他の人をまねてみるのもいいけれど、人が異なると、ちょっとしたやり方だったり、見せる相手だったり、時間だったり、全く同じにはならない。結局、自分が踏み出してやってみないと先はわからない。
大きな一歩でなくていい。何からなら、できるか、今すぐできる小さな一歩は何か。一歩の積み重ねで、少しずつ様子も見えてくる。そんな風に、また新たな実験をやっていきたい。Baby stepこそチカラ。
 
 
 
 
***
 
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2021-03-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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