メディアグランプリ

天狼院書店は力学である 


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:岡野 陽子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「くれぐれも、何かの間違いでメディアグランプで1位をとったとしても天狗にならないように。」とういう天狼院書店店主三浦さんの言葉が突き刺さる。
 
私は1位を取ったことはないものの、初めて提出した課題が2位となった。正直、1番驚いたのは私であった。だけど、天狗になんかならなかった。自分の実力は良く分かっているつもりだ。
 
それよりも、何度も課題を提出することで天狼院書店が、ただ、文章の書き方を教える場でないことが分かってきた。
 
それは、ここで書いた課題がメディアグランプリという場を通して、沢山の人に読んでもらえる場であるからだ。
 
つまりライターでもない私の記事が本来なら読んでもらえるはずのない人たちにも読んでもらえる。しかも、それを共感してもらえたなら、こんな嬉しいことはない。
 
それが分かった時、私のここでの目的がもう一つできた。
 
ある時、メディアグランプリ上位10位に入って、多くの人と共感したいと、本気で思うことがあった。その時は登場人物に事情を説明し写真掲載も先に許可をとった。その内容とは、子ども食堂のことであり、有機食材のことでもあった。ありがたいことに、その時は3位をもらい沢山の方から共感のコメントを頂いた。
 
だが、凄いのはここからだった。関連記事をいつもの様にSNSであげた後のことだった。
 
その投稿に深く感動くださった方が「子ども食堂の活動を手伝いたい。」と手をあげてくださったのだ。
 
決して募集をしているわけでもない投稿が人を動かし、仲間を増やし活動を今、共にしている。これはとても幸せなことであり、未来に希望が持てる。
 
ここで見過ごしてはいけないのは、一見、その投稿だけが影響したかのように思われることだ。そうではなく、それ以前にあった、あの2000字の課題も影響しているということを忘れてはならない。現に、メッセージには以前から…と書いてあった。今回の投稿はきっかけに過ぎない。
 
このように、天狼院書店という場は、ごく普通の人の想いが2000字というものの中に高密度のエネルギーとなって存在する場である。
 
今はコロナ禍で、人やモノ、コトがあらゆる方向へ変化した激動の時代だ
。世界の各国も、日本もあらゆる複合的問題にどうかじを切ったら良いか混乱している様子だ。
 
こんな激動の時代には、バタフライ効果という現象が起こりやすいそうだ。
 
力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまう現象のことである。
 
世界のどこかで1羽の蝶が羽ばたいて起こった小さな風の変化が、次々に増幅され1週間後には地球の裏側で台風に発達するという現象のことでもある。
 
たとえ、それがほんの小さな力でも、正しい時に、正しい場所で、正しい方法で発揮されれば全地球規模の変化を起こしうることになる。
 
今は、そんな時代で、ごく普通の人の意思が、世の中を変える時代だ。だからこそ、ごく普通の人が、目の前の自分のことだけに夢中になるのではなくて、未来の子供達の為に、少しだけその視野をその先へ広げていくことが大切だ。
 
例えば、それは学校給食の有機無償化だったりする。
 
学校給食が有機無償化になって子どもたちの心身の発育を国が守ることは、未来の私達にとって、とても価値のあることだ。
 
フィンランドでは70年以上無償で学校給食を提供している。お隣、韓国ソウル市でも2021年新学期から小・中・高すべての学校で給食を無償化することを発表した。
 
日本でこの話がなかなか進まないのは、私自身もそうであったが、このことに余り関心がない、重要視していない、諦めている人が多いからではないかと思う。
 
現に、全国の農地の有機農業に対する割合が0.5%しかないことからも分かる。農業をしている人の95.5%の人は有機を重要視していないのだ。
 
学校給食が、化学肥料や農薬を使用しない有機食材になることは、アレルギーや発達障害などの急増傾向に歯止めをかけることにつながる。それは、我が子の食を守ることのみならず、国の農業を変えることにもつながり、農家以外の人達の働き方や生活スタイル、精神的なものへも影響するだろう。たとえば、平日は会社で働き、週末は農家さんを手伝うという生活スタイルが可能になれば、人手不足、高齢化で悩む地方農家さんにとっても理想的なあり方ではないだろうか。また、世界的な有機ブームに遅れをとる日本にとっても、よいきっかけにもなりうるし、大人も国も健康になるチャンスだ。さらに温室効果ガスの原因である窒素が含まれる肥料や、生態系に影響を与える農薬が減少することは環境負荷の少ない持続可能な農業であり、地球環境にも変化をもたらすことになる。
 
このように複雑だからこそ、私はここ天狼院書店という場でつぶやく。
国会でも協議の場でもない、単なる課題提出の場でつぶやくのだ。
 
なぜなら、この場が正しい場であるからだ。ここには普通の人達が沢山いる。大切なことは普通の人たちが意識を変えること。議員さんの意識を変えるのでなく一般の人の意識をかえることが大切だからだ。
 
ここ天狼院書店がバタフライ効果の場となって子どもたちの食が国が地球が守られますように。
 
そんなエネルギーの場でもある天狼院書店を皆さんにおススメする。
 
書くことが上手くなるということだけでなく、ここには力学的なものが働いていて、コロナ禍だからこそ、それは全地球規模の変化を起こしうることになるかもしれない場であることをお忘れなく。
 
 
 
 
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2021-03-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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