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荷物の多い人ほど、小さなカバンを買うのをオススメしたい理由

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:曽屋 由香里(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
皆さんは普段、持ち物は多い方ですか?
 
私は多かったです。
仕事に行くだけなのに、バックパックはずっしりと重い。
職場に自分のロッカーもあるし、そもそも車で仕事に行くだけなのだから、バックパックなんて背負わなくても、小さなかばんで充分なのだけど。
 
私は昔から、家から外出する時は
 
「あれも必要かも。これもあったほうがいいよね?」
 
などと思い、気がつくとかばんがパンパンなんて事はいつもの事だった。
持ち物に対して変に心配性な部分がある。大事なものは忘れたりするクセに。
 
さて、この心配性が私を大変困らせたことがあった。
それは、半年間旅に出る前の準備の時。
 
ある程度、世界一周経験者のブログなどで情報を集めて、自分が必要と思うものをピックアップして用意した。
女性が背負える中で一番大きいバックパックを買い、いざ詰め込み作業を開始しようとしたのだが……。
床に広げた持って行こうと準備した荷物が、かなり多い。
もうパッキングしなくても、あきらかに用意したバックパックに入りきらないのが見ただけでもわかる。
 
減らさないといけないのは重々承知だが、その時の私には全てが必要に思えて、何を取捨選択したらいいのか完全に考えが回らない状態だった。
衣類は圧縮袋でペタンコにして、箱のあるものは出してジップロックにまとめたり、いろいろ工夫を凝らしてなんとか入るだけ入れる事に成功した。
 
しかし、またここで困った事が起きた。
荷物の重さ問題。
 
大手の航空会社なら、バックパックにおさまる程度の重さなら心配することもないのだが、LCCを主に利用しようとしていた私には大きな問題なのだ。
事前に申請をしていればまだいいのだが、チェックイン時だと追加料金がとても高くなる場合もある。
そもそも節約をしながら旅をしたかった私には、追加で料金を払うということ自体したくなかったのだ。
 
泣く泣くせっかくパッキングした荷物を出し、一から荷物の選別を余儀無くされた。
まず、大きく ”いるもの” ”いらないもの” に分けた。
そこから ”いるもの” の中から “なくては困るもの” “なくても困らないもの” に分けた。
次に ”日本でしか手に入らないもの” ”海外でも手に入るもの” に分けた。
 
例えば、薬。海外の薬の方が聞く場合もあるのだが、症状がうまく説明できなければ薬局で買うことは難しいだろう。風邪薬、胃腸薬、痛み止め、目薬はどうしても外せないのでこれは持って行く事にした。
 
あとは衣服。基本的に、洗濯をしてもすぐに乾きやすい素材のもので。
女性ならではだが、下着はかさばらず小さく持ち運べるワイヤーのないスポーツ系のものや、厚手の衣服を減らすためにヒートテックなどを持って行く事にした。
 
予備のものを含めても持って行くものは最小限にとどめ、なんとか荷物を減らすことができた。
 
実際旅をしていて、最小限にとどめたはずの荷物でも意外と要らないものが多いと思った。
というか、要らないわけではなく、そんなにたくさん要らないという事に。
結局のところ、よっぽど田舎の人里離れたところ以外、大体の物は売っているし思ったよりも必要な物は少ないという事。
あって良かったなというものはあったけど、それ以外の物は大抵どこでも手に入った。
最終的に私が絶対にいると思ったものは、パスポート、クレジットカード、少しの現金、携帯電話、充電器、薬、メガネにコンタクトレンズという結果だった。
 
そんな経験をしたこともあり、以前はどっしり重かったバックパックも、小さな巾着ほどの大きさに収まるようになった。
以前は何をそんなに心配していたのか不思議なほど、私の荷物は少なくなった。
日本で生活していれば長期な旅行にいかない限り、最低限、財布、携帯電話があれば基本事足りるのだ。
 
しかしなぜ荷物が多かったのかを考えてみた。
ないと困ると思っていたものは、私を安心させるために必要だっただけであり、本当に必要なものではなかったということ。
 
この記事を読んでくれている人の中にも、きっとなかなか荷物を減らせないという人もいると思う。
きっとそんな人は私と同じように、かばんがどんどん大きくなってしまう人だと思うのだけど。
まずは自分でも ”こんな大きさで入るの?” と思うサイズのカバンを用意してみることをお勧めしたい。
そして私が旅の準備でしたように、振り分け作業をしてみてほしい。
この時点でだいぶん荷物が減るはずだ。
そしてそのかばんで実際に出かけて、そこからまた振り分け作業をしてみて。
まだ必要じゃないものがあるはず。
 
そして意外にも自分に必要なものは少ない事に気がつくはず。
 
これをしてから、私はある事に気がついた。
それは心の整理もできるという事。
部屋の掃除をすると頭がスッキリする事と同じだと思うのだけど。
新年度もそろそろ始まるので、まずはかばんの中身を見直す事も簡単に出来るので、お試ししてみてはどうだろう。
 
 
 
 
****

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2021-03-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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