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子どもの神経学を勉強すると、子育てがより楽しくなった話


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記事:長嶺一紀(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
僕には4歳の息子と2歳の娘がいる。
子供が生まれるまでは、「自分の子どもって可愛がることができるのだろうか? 」なんて考えていたけど、生まれてたその日からその可愛さにやられてしまい、今では自他ともに認めるほどの親バカっぷりを発揮してしまっている。
 
 
しかし、可愛がっている一方で、子どものしつけかたや接し方にはいつも疑問を持っていた。
子どもにどの程度叱ったりしたらいいのだろうか、子どもが駄々を捏ねた時にはどの様な対応をすればいいのだろうか……。
子どもを育てている親なら誰でも悩む問題だと思う。厄介だなと思う事は子どもの育て方に正解はないという事。人に相談してもその人その人で対応は違ってくるし、じゃあ何を正解にしたらいいのかがわからない。そして子どもが何かやらかした時、大人のいう事を聞かなかった時につい感情任せに怒ってしまい、後で反省してしまう……。この様な負のループから抜け出す方法を考えるために、色々な本を読みながら子どもへの関わり方についての勉強を行ってきた。
 
 
色々と勉強する中で自分の中で一番腑に落ちたのが「機能神経学」の観点で子どもを理解していくという事だった。この機能神経学を知るきっかけになったのは、いつも勉強させていただいているセラピストの先輩が「子どもの発達に関して」についての勉強会をしており、ちょうど知りたいタイミングだったので参加した時だった。
 
 
講師のセラピストは子どもの発達支援事業に関わっている人なのだが、その人は子どもとのコミニケーションが苦手とのことで、子どもと接するときは「神経的に未熟な存在」として対応しているとのことだった。何も知らないでこの発言を聞くと少し言葉がひどく聞こえてしまうが、講義を聞いているうちに、子どもの神経の発達を理解することで関わり方が全然変わってくることが理解でき、講師が行った言葉にも納得してしまった。それぐらい機能神経学を理解するのは大事だと感じたのだった。
 
 
さてこの機能神経学、名前だけ聞いているととても難しそうな学問になってしまうのだが、簡単にまとめると、「子どもは大人が考えているほどに神経的には成熟しておらず、子供が起こす行動にはそれぞれ彼らなりに意味がある」という事になる。
 
 
具体例を数例あげていこうと思う。例えば子どもが起こす問題行動として、ショッピングセンターに行った際に「これ買って〜! 」と駄々をこねて泣く事があると思う。実際さよっピングセンターに行くとその様な場面に数度出くわしたことがあるし、自分の子どもも数度駄々こねたことがある。親としては恥ずかしいし、どうしたらいいかわからない問題の一つでもある。
 
 
一見すると子どもが自分の欲しいものを駄々こねている様に見える場面だが、機能神経学の観点ではこの行動は子どもが自分を守るために行っている行動となる。
 
 
どういうことかというと、子どもは神経が未発達なため、大人よりも視覚や聴覚等の5感の許容量が少ない。大人が特に気にならない大型のスーパーマーケットも子どもからすると、目や耳から入る情報が多すぎてすぐにキャパオーバーしてしまう。
 
 
スーパーマーケットで入ってくる情報が多すぎて自分がどうすればいいかわからない。入ってくる感覚情報の洪水から逃れるために、おもちゃやお菓子に意識を集中して自分がキャパオーバーしない様に身を守っているのだ。
 
 
対策として、子どもが感覚情報の洪水に飲まれてしまわない様に、「このお菓子を買いに行こう」や「ご飯のおかずを買うから手伝ってね」と言った目的を持たせて、集中する部分を持たせてあげることができる。
 
 
実際に試してみると、子どもはそのお手伝いに集中するため、駄々をこねるのはなくなるし、お菓子をせがむ事もだいぶ少なくなった印象がある。
 
 
また、洋服を着せようとしていると、「これは着たくない〜」と駄々をこねられる経験は誰でもあると思う。
 
 
これも子どもの性格やイヤイヤ期と捉えてしまう行動の一つだが、機能神経学で捉えると子どもにとっては神経の成長に非常に大事な行動の一つとなっている。
 
 
子どもは脳が成長していくにつれ、「自我」が成長していくのだが、その際「親じゃなくて自分」が選んで行動しないと自我はうまく発達」してくれない。だから親が選んだものではなく子ども自身で選ぶ事は自我を発達させる事において非常に大事になってくるのだ。
 
 
なので大人がしてあげる事は子どもが選んだのを否定するのではなく、選んだものを着せてあげる事。あまり変なのを選んで欲しくなければ数点選んでその中から子どもに選択させてあげればいい。
この様に、子どもの神経がまだ未発達で、大人からみて一見すると問題ある行動でも、子どもからするとその行動が実は必要な行動であることが多いことがわかる。
この機能神経学を理解することで得られるメリットとして、まず子どもが何か問題起こしてもその子の性格のせいという決めつけをしなくなった事がある。今までどうしてこの子はいうこと聞かないんだって思っていたのが、神経が未熟なために起こす行動であるということがわかると、この子の性格が問題なんだというフィルターがなくなる。そうなることでより子どものことを贔屓目なしで接することができる様になる。
 
 
また、親が子どもの神経の発達を理解することで、子どもの行動に不必要に怒ることがなくなり、大人も子育てに余裕ができる。実際僕も機能神経学を勉強することで子供とも関わり方が変わり、不必要に怒ることも少なくなってきた。
 
 
色々な子育て方があり、それぞれにメリットはあると思う。その中でも神経の成長はどの子どもでも共通しているので、子育てで悩んでいる方は是非機能神経学を学んでみて欲しい。
 
 
 
 
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2021-04-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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