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メディアグランプリ

タイムマシン不要論


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:棚橋 愛(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
ある日の朝。
キッチンでトーストを食べながら朝刊をパラパラとめくっていると、面白そうな記事が目に飛び込んできた。
それは「もし、タイムマシンで過去に戻れるなら、いつに戻りたい?」と読者にアンケートを取った結果だった。
 
「卑弥呼がいた時代に行って、邪馬台国がどこにあったのかを知りたい」といった回答もあれば、「バブルで日本中が活気づいていた時代に戻りたい」「幼少期に住んでいた家に戻りたい」といったものや、はたまた「モテ期だった頃に戻りたい」といったものもあって、読んでいて微笑ましくなった。そして、自分だったらタイムマシンでいつの時代に戻るかも想像してみることにした。
 
まず一番はじめに出てきたのは、子供の頃に両親がよく連れて行ってくれたデパートの最上階にあったファミリーレストラン。
そこで私は、いつも決まってカレーライスを食べていた。
他にもメニューはたくさんあったのに、カレー以外は絶対に注文しなかった私に両親はあきれ返っていたが、私は家では食べられない「THE・洋食屋さんのカレー」の味がとにかく大好きだった。
そのファミリーレストランは既に閉店してしまい、そのカレーはもう幻になってしまったが、できることならもう一度食べてみたい。
 
次に思い浮かんだのは、高校入試の合格発表の日のこと。
高校受験は人生で初めて経験した大きな試練だった。日々ストイックな努力を重ねたうえで試験に臨み、その結果自分の受験番号を掲示板に発見して歓喜の涙を流したあの時の自分にまた会ってみたい。
 
そして、今から10年前に戻って、当時片想いをしていた相手との初めてのデート。
出会ってから2年もの間想い続けていた相手とようやく気持ちが通じ合い、心が震えた瞬間をもう一度体験したい。
 
そんなふうに様々なことを想像して、頭の中に「戻りたい過去リスト」がずらりと並んだが、深いため息とともにリストは一瞬にして消え去った。
それはまるで、マッチ売りの少女が最後に火をつけたマッチのともしびが消えて、目の前が真っ暗になったかのような光景だった。
 
年齢を重ねて体力も衰え、白髪も顔の皺やシミも増える一方。
さらに追い打ちをかけるようにコロナ禍でたちまち自由は奪われ、これまで当たり前のように存在していた私の楽しみごとの数々は遠くへ消え去ってしまった。
ああ、もう私には明るい未来なんかないのかな。これからは昔の出来事を追憶してはため息をつく、なんてことを繰り返す毎日を過ごして人生を終えるのかな(結婚していなくて子供もいないので、子や孫の成長を楽しみにすることもないし)……。
なんてことを考えながらまたさっきまで読んでいたタイムマシンの記事の続きに目をやると、私と同世代の男性から寄せられた回答が飛び込んできた。
その内容はこういうものだった。
「過去には戻りたくない。今からでもやり直すのは遅くないから」
 
それを見て、私は鳥肌が立った。
「タイムマシンがあったらいつに戻りたいか」という問いに対して多くの読者が様々な回答を寄せている中、堂々と「そんなのいらない」と答えている姿勢があまりにも清々しくて、私は感動した。
これまでも、「40代は人生の折り返し地点なんだから、まだまだこれから何でもできる。やり直しは何度でもきく」とよく言ったり言われたりしてきたが、心の奥底では「そうは言ってもこれから衰えていく一方だから、できることなんてごくごく僅かしかない」と半ば諦め気味になっている自分がいた。
しかし、彼の回答を読んだ途端に「もしかしたら、まだ何でもできるのかもしれない。諦めるのはまだ早すぎるのかな」と思えるようになってきた。
 
過去に戻ることや、過去を変えることは不可能だけど、未来はこれから自分の行動次第でいくらでも変えることができるのだ。
だから諦める前にとにかく「やってみる」ことが大事なのだ、ということに気づかされた。
そして早速、手帳を開いて「これからやりたいこと」を思いつくままに書き出していった。
 
今よりも交通の便が良くて広い部屋に住むこと。
腹筋を6つに割ること。
ヨーロッパ一周旅行をすること。
エルメスのバーキンを持つこと……等々。
 
中には突飛すぎることもあるけれど、それらはすべて実現する可能性はゼロではない。
リストを書いているうちに未来へ絶望する自分はどこかに消え去り、代わりに明るい未来に期待を膨らませている自分が現れていることに気づいた。
そう、私たちはまだまだ何だってできるし、間違ったことをしても何度でもやり直すことができるのだ。
そんなことを考えていると、ワクワクしてきて自然とフットワークが軽くなってきた。これが原動力になって、リストに書いたことがすべて現実のものになりそうな気がする。
 
その勢いで、リストにこう書き加えた。
「ライティングのスキルを磨いて、日本中の人に私が書いた記事を読んでもらえる日が来たらバーキンを買う!」と。
 
それを現実のものにするために、私はこれからもめげずに書き続ける。
 
40代のみなさん、未来は明るいと信じて一緒に頑張ろう!
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
 


 
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2021-04-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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