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憧れのキャンピングカーという動くオフィス?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:道上大輔(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
フリーランスで仕事をしていると、自宅がメインの職場になったりします。
通勤もなく、効率的に時間配分して、仕事もできる恵まれた環境と思われがちですが、
人間ですから、ずっと集中を続けることが難しい時があります。
 
集中できない時は、近所のスタバに出向いて、環境を変えたりしながら、集中できない自分をリセットしようとする行動を起こします。しかし、そんなリセット方法も効かないぐらい、集中できない時期に出会ってしまったのが、キャンピングカーでした。
 
きっかけは家族で2泊3日のキャンプをしていた時、テントサイトの反対側に一台のキャンピングカーがありました。最初はそんな気にせず、キャンプを楽しんでいました。
 
最終日の撤収の日、猛烈な雨が降ってきました。テントやタープを片付けるも、雨足が強いため、雑巾で拭きながら、自動車に荷物を詰めるので、通常の撤収作業よりも時間がかかってしまいます。
作業するボクもずぶ濡れになりながら、荷物を片付けていきます。結局、通常よりも倍以上の時間をかけて、ようやく積み終わることができました。
 
いつも以上に疲れてしまったボクの目の前のキャンピングカーは、前日から雨が降ることを想定していて、荷物は外に出さずに、クルマの中で楽しそうに会話しています。
そして、エンジンをかけ、そのままキャンプ場から去って行きました。
 
天気が悪くても、キャンプや旅を楽しめるというキャンピングカーの魅力を一瞬にして理解した瞬間でした。
 
それからボクはキャンピングカー雑誌を読み漁り、イベントに出向いて情報収集を続けて、一年後に念願のキャンピングカーを中古で手に入れました。
 
キャンピングカーを購入した理由は、たくさんあります。
 
まず建前として、娘たちが喜ぶことがあります。子供たちの成長は早く、特に小さい頃は短いので、思い出作りに大きく貢献してくれます。実際に娘たちはキャンピングカーで旅することが大好きだったので付き合いもよく、一緒にたくさんの旅ができました。
 
キャンピングカーの旅のスタイルは、キャンプすることと思われがちですが、キャンプすることよりもキャラバンという名で、道の駅を拠点にして、全国の名所を巡りながらの車中泊の旅となります。
道の駅には、24時間空いているトイレや自販機があり、場所によってはコンビニや日帰り温泉が隣接していたりします。もちろん駐車料金はかかりませんから、宿泊費は0円です。もちろんマナーは守りながら、静かに車内でDVDなど見ながら過ごしてから、睡眠します。
 
次に、電気が使えるという点が、パソコンで仕事をしているボクにとっては快適な環境になります。キャンピングカーには、メインバッテリーとサブバッテリーが設置されています。
メインバッテリーは、普通の自動車にもあるバッテリーと同じようにエンジンをかけたり、ライトをつけたりする役割を担います。
サブバッテリーは走行中やAC電源に接続することで充電され、キャンピンカーの中での生活に利用します。車内には照明や換気扇、冷蔵庫、ガスコンロ、トイレなども設置されているので、電気がないと動かなかったりします。電源が使えることでパソコンも充電でき、安心して仕事をすることができる環境でもあります。自宅の駐車場でも、キャンピングカー自体が書斎としても機能するので、ありがたかったりします。
 
そしてポケットwifiさえれば、旅先でもいつでも仕事ができるということがキャンピングカーでは実現できます。海の見える場所や山や森の中だったり、気分に合わせて優雅に働いたりできるわけです。
 
こんな働き方を夢見ていました……
 
ただ、ボクには残念ながら、1人で運転するという役割がありました。
旅先で一番疲れがピークになってしまうのです。いざ仕事をしようとしても、眠気に勝てず爆睡して、気づいたら朝になっていたということが多発しました。娘たちの移動中に爆睡している姿が、羨ましいと何回思ったことでしょうか。
 
ボクは4年前にキャンピングカーを手放しました。
 
キャンピングカーの販売台数は、2020年3月末までの登録台数が前年比1226台となり、昨年の前年比398台から3倍強と大きく伸びています。(自動車検査登録情報協会)
 
コロナ禍も重なり、蜜を避ける旅として再注目されたことが大きな要因と考えられます。
しかし、ボクが調べた限り、アクティブクルーズコントロールや自動運転に対応したキャンピングカーは販売されていません。現時点では、まだボクが疲れないキャンピングカーは存在していないようです。
 
憧れのキャンピングカー。
そのオーナーは長時間運転で、意外と移動先で疲れきっています。昼寝をするなら、こんな最高の環境はありません。ただ、キャンピングカーはオフィスに向いていません。それでもあなたはキャンピングカーのオーナーになりたいですか?
 
 
 
 
***

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2021-04-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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