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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:佐藤 みー作(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
コロナ禍で夢中になったものの一つといえば、BTSだ。
そう、韓国の7人のボーイズアイドルグループだ。
彼らがコロナ禍をテーマに発表したLife goes on という曲のライブをなんとなく眺めていた時のことだった。
 
メンバーの一人、Vが歌の途中で、「アーミー♪」と叫んだ。
すると彼らの背後に「アーミー」と呼ばれている彼らのファンの画像が一面に並んだ。
何十人、いや何百人というアーミー達がBTSと一緒に歌っていた。
どうやら、この仕掛けを知っていたのはVだけだったようで、他の6人のメンバーは知らなった様子。
6人はアーミー達の登場に驚き、ファンとのつながりを何よりも大切にしている彼らだからこそ、感激して泣いているメンバーもいた。
 
「オンラインなんかじゃつながれない」
そう、思っていたのは完全に誤解だったと改めて気づかされた瞬間だった。
 
思えば、そもそもわたしはオンラインが苦手だった。
自分の写真さえも嫌いなのに、ましてやオンラインでしかも自分の姿を相手の画面に映すなんてもってのほかだった。
「PCが古いからビデオをオンにすると、アプリがフリーズして落ちてしまう」なんていうもっともらしい嘘をついて、オンライン会議の時にビデオはオフにして参加する始末だった。
そんな嘘も、日ごろの私のIT力の低さのおかげか、誰も疑わなかった。
 
私のような人が一人でもいると、周りにも伝播するのか、いつしか私の参加する会議では大半の人がビデオをオフにして参加するようになっていた。
しかし、画像がないと、ただでさえ滞りがちな会話が、さらに途切れ途切れになるような気がして、そうなるとオンラインの会議に疑問を抱かざるを得ない状況になっていた。
 
そんな中、仕事で10年以上活動してきた朝活のコミュニティーをどうするか?という問題が浮上していた。
朝活はいわゆる市民大学で、朝7:15~8:15に縦横無尽に様々なことが学べた。
特徴的なのがフィールドワークで、ほとんどのクラスで講座の終わりごろに実施されていた。
このフィールドワークは大人の修学旅行みたいな感じで、受講の魅力の一つとなっていた。
 
2020年の春に予定していたクラスは軒並みオンラインに切り替わり、フィールドワークは何度も延期され、緊急事態宣言の合間にやっと実施したが、それでも会社の方針で参加できない人も少なくなかった。
 
運営チームの中では今後、どうやってこの朝活を続けていくのか、何度も議論した。
続けるのなら、オンラインしかない。
でも、オンラインで今までと同じような価値が提供できるのか?
有名な歌手がオンラインで、しかも無料でコンサートの映像を提供するのが珍しくなくなってきている中で、わざわざ受講生が早起きして観に来てくれるようなコンテンツを提供できているのか? できるのか?
 
我々が提供している価値は、学びのコンテンツだけではなく、人とのつながりもあった。受講生同士のつながりもあれば、講師とのつながりもある。
フィールドワークで訪問した先の人たちとのつながりも重要な価値の一つである。
中には、「大人になってから親友ができるとは思わなかった」と生涯の友人を得た人も少なくない。
生涯の伴侶を得た人だっている。
第2の故郷ができて、実家以上に帰省する人も沢山いる。
そんな価値がオンラインで提供できるのか?
 
自信のオンラインへの苦手意識も手伝い、わたしはオンラインの講座を提供することにはネガティブだった。
確かに面白いオンライン講座もあり、自分もいくつか参加していたし、学びもあった。
でも正直、人とのつながりというと、あまり感じられなかった。
他の受講生とつながれている感じもなかったし、講師ともつながれている感じもなかった。実際、オンライン受講で新しくできた友人もいない。
この分野だったら、絶対相談しようと思える師匠も見つけていられなかった。
だから、私たちの運営しているコミュニティーにはオンラインは適さないと確信していた。
 
それでも、「何かやって欲しい」という圧力が外側からも内側からも日に日に強くなり、オンライン講座に挑戦してみることにした。
5つのテーマに絞り、毎週火曜日7:15~8:15、参加費無料で、我々の講座に通ったこともある人もない人もURLさえ知っていれば誰でも参加可能にして、5週間やってみることにした。
かなりビビった設定である。
 
第1回の講座は緊張した。
久しぶりの早起きでもあったので、そもそも「起きれるのか?」と前夜は不安になった。
そして、何よりもみんな参加してくれるのか?
 
開始時刻が迫ると、会議システムに参加待ちの人数が表示され始めた。
7人。
「どうしよう全員関係者だったら……」
そして、開始時刻、10人、20人と参加待ちの人数がどんどん増えていく。
参加許可を無我夢中で与え続けていたら、気づけばあっという間に50人を超えていた。
知っている名前も沢山あり、見つけては懐かしい思いが込み上げてきて、正直講座の内容は全然頭の中に入らなかった。
 
第2回目の講座は参加者が80名を超えた。
オンラインでも集まってくれるコンテンツであることに自信を持ち始めていた。
「次は参加者100名を超えたい」
そんな欲も出始めていた。
 
そして迎えた第3回。「老い」をテーマにしたこの回は関心の高いテーマであったのか、開始早々、参加人数が100名に近づいた。
「行ける」とは思ったものの、結局100名は超えなかった。
なぜなら、システムの設定に100名の制限がかかっていたからだ。
痛恨の極み……
 
しかし、初回こそなかったが、3回目ともなると、参加者から質問や感想が届くようになった。
その日の講座の内容に関するものの他に、
「知っている受講生の名前を沢山見つけてうれしかった」
「みんなに久しぶりに会えると思って、久しぶりにフルメイクしちゃった!」
「実は、あの時、○○さんと××で朝食を食べながら一緒に観てました」
「地方に転勤しちゃったので、もう参加できないと思っていたけど、参加できてうれしい」
我々の想像を超える感想が送られてきて、胸に熱いものがこみあげてきた。
 
「オンラインではつながれない」というのは私の誤解だった。
わたし達はオンラインでつながる前につながっていたし、そんなつながりはオンラインでもオフラインでも変わらなかったのだ。
自分自身のオンラインへの苦手意識からつながれないと思い込んでいたのだと思う。
 
オンラインでもつながれると知った今、みんなとまた前みたいにつながりたいと心の底から思う。
とりあえず、明日は第4回目、わたしのビデオをオンにしてみたいと思う。
あ、その前にキレイに映るらしいアプリを入れるか?
戦いは続く……
 
 
 
 
***
 
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2021-04-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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