「文章を書くこととは無縁」と思ってきた私が、プロを目指すプロフェッショナル・ゼミの受験を決めた話
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:小倉 秀子(ライティング・ゼミ日曜コース)
信じられない……この私が……
「文章を書くのが苦手なんです」
と言う言葉を盾に、文章を書くことをことごとく避けて通ってきた私が、なんと今、プロフェッショナル・ゼミの受験申し込みをしてしまった。
ライティング・ゼミでさえ受講するのを躊躇して、
「今まで書くことをろくにしてこなかった私に本当にできるだろうか?
ついていけるだろうか?」
と自問自答を繰り返し、検討に検討を重ねて、やっと清水の舞台から飛び降りる気持ちで受講を決意していたのに。
ライティング・ゼミを受講した後に試験にパスすると受講できる、文字通りプロレベルのライティングを目指すプロフェッショナル・ゼミは、第8期のこの機会で最後、これ以降はもう開講されないらしい。
それを聞いたら、自分とは全く無縁と思っていたプロフェッショナル・ゼミだけど、どんなものか味わってみたい、味わう資格を得られるかどうかわからないけど、受験のチャンスを放棄するのはとてももったいないことのように思えてきた。
清水の舞台から飛び降りるほどの決死の覚悟ののちに受講しているライティング・ゼミ。
もう記事も8回提出した。
最初は2000字を書くのも一苦労で、
「これから2000字の記事を書かなければならない。どうしよう」
などという出だしで始めてしまったものだ。
結局生まれてはじめての2000字の記事は、書き始めから書き終わりまで3日はかかったと思う。
自分の全てをさらけ出して書ききった。
考えに考えた。
大げさと思われるかもしれないが、これまでの人生の全てをかけるくらいの全身全霊の気持ちだった。そのくらいしないと、2000字なんて書ききれなかった。
書き終わった時はもう、ヘトヘトだった。
後から読み返すと、何やら重たすぎて、もうこんな記事二度と書けないと思った。
でもその記事が、合格をいただいてweb天狼院に掲載された。
びっくりした。衝撃的だった。
文章を書くのが苦手だったのに、ABCユニットというシンプルな手法を教わっただけで、こんな私でも人に読んでいただける記事がかけるようになるなんて。
褒めてもらえるとやっぱり無条件で嬉しい。
「また次も絶対掲載されてやるー!」
という闘志が湧いてきた。
気合十分で机に向かう。
でも題材を決めるところで毎回苦しむ。
そんな時、他の受講生の方々の記事を拝読してみた。
同じように生みの苦しみと闘いながら、これまでの人生の転機となった事、誰にも言えなかった事、忘れる事の出来ない思い出……色々な題材で記事が書かれていた。
そうか、こうやって書けばいいんだ。
題材の見つけ方、文章の綴り方などが大変参考になった。
こうして私も、事件が起きた1日のこと、大切な思い出のこと、家族のことなどを題材にして書いた。
2回に1回の割合で記事を掲載していただいた。
受講中に1回は掲載されることが当初の目標だっただけに、だいぶ誤算だけれど大変嬉しい。
もうひとつ、嬉しい誤算があった。
文章を書き終えた時、その文章を読み返した時、いつも新しい発見があった。
私はこんなことを考えていたんだ。
本当にやりたいことは、これだったんだ。
あの時の私は、こんなに苦しかったんだ。
私には、こんな一面があるんだ。
書くことで頭の中が整理され、それを読み返すことで本当の自分を知ることができた。
悩みに悩み抜いて産み出した一文一文が、私の本心を教えてくれていた。
もっと自分を知りたい。
私はこの先どうなっていくのか。
この先のことなんて自分でも分からないけど、でもこれからの私次第だ。
それを、これからも書いていってみたい。
ライティングゼミの受講を半分終えて終わりが見えてきたこのとき、プロフェッショナル・ゼミのことを真剣に考え出した。
私のこれからの人生を自らの手で創り出すために、プロフェッショナル・ゼミでも書くことを通してそれを追求して行きたい。
そんなことから、今のいままで自分とは無縁と思っていたプロフェッショナル・ゼミの試験を受けることにした。数日後だ。ああ緊張する。
お題は当日分かるらしい。時間制限もあるし、書ききれないかもしれない。やはり今の私にはハードルが高いか。
でも、試験を受けてもし受講出来なかったとしても、何もアクションしないよりよっぽどいい。
何もアクションせずに通り過ぎてしまったら、一生後悔してしまいそうだ。
もし受講できないとしたら、全力で試験を受けたけどダメだったとか、あらゆる手を尽くしたけれど、どんな手を尽くしてもダメだったという状態で降参したい。
逆にもし、試験にパスしてプロフェッショナル・ゼミを受講出来たなら、その先にどんな景色が待っているだろう。5000字の記事を毎週書くのか。想像を絶する苦しみだろうか。
「5000字の記事をこれから書かなければならない。どうしよう」
なんて言う書き出しは、もう通用しないだろう(笑)
きっとまた、同じ苦しみに直面している他の受講生の方々の記事を読んで、共感したり、涙したりしながら、こんな風に書けばいいんだと勇気をもらって前へ進むのだろう。
生みの苦しみを経て渾身の文章を書く方達と、もう少し長くこの甘美な時間を共有したい。
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