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珈琲を、その時の気分に合わせて。《取材ライティング・ゼミ》


*この記事は、「取材ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:中川文香(取材ライティング・ゼミ)

 

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珈琲を、その時の気分に合わせて。

扉を引くと出迎えてくれる、「いらっしゃいませ」の声。
カウンターの後ろにはとりどりのカップ。珈琲色のテーブルにも染みついているような、深く香ばしいかおり。
薩摩川内市の喫茶店『珈琲倶楽部船倉』で、”気分に合わせて選ぶ珈琲”についてお話を伺いました。

珈琲と感情

今回お話を伺ったテーマは「その時の気分に合った珈琲」。オーナーの船倉三千代さんにお話を伺いました。
「例えば映画を観る時に珈琲は欠かせませんが、珈琲はいわば映画に入り込むときの序奏曲のようなもの。まず、飲んでリラックス。自分の雰囲気作りをして、映画に入り込みます」と船倉さんは語ります。
気持ちを作るのにも珈琲が一役買っているようです。
そんな船倉さんに、気分に合わせた珈琲をセレクトしていただきました。

感動の涙の珈琲

涙にはヒーリング作用があって、悲しくてもうれしくても涙を流すと浄化されたような感覚になります。そんな、涙を流した後の気持ちを優しく包んでくれるのは「かんのん珈琲」。
「中米のコスタリカ産の珈琲豆を使用したもので、パッケージには観音様の絵が描かれています。これは仏画家の北郷萌祥(ほんごうほうしょう)先生にご縁をいただき、描いていただいたもの。パッケージからも優しい雰囲気が伝わってくるでしょう?」と笑みを浮かべる船倉さん。

「かんのん珈琲」は、すっきりとした香りで、実際に飲んでみると初めにフルーティーな酸味が広がり、舌離れが良いところが特徴です。
涙を流して空っぽになった自分の中にしつこすぎず、そっと寄り添ってくれます。
感動した気持ちを受け止めてくれるような、まさしく、かんのん様の珈琲。

思いっきり笑った後の珈琲

涙の次は、笑い。
「人間にとって笑いってとても大切な感情。その笑うという気持ちを邪魔しすぎない“中庸”の感覚を考えて」とご紹介いただいたのは「サントス」。ブラジルのサントス港から来ている珈琲です。
「ブラジルはサンバもあるし、すごく陽気な国民性。そんな作り手の楽しい気持ちの波動がたくさん詰まった珈琲豆だから、きっと大笑いした時の気持ちにも合っているはず。そう考えついて、“やっぱりこれだ!”と思いました」と船倉さん。

香りの中にもあっさりとした感じが漂ってきます。すっきりとクセが無い。コクに偏りすぎず、かと言ってあっさりもしすぎない“中庸”の珈琲です。
大笑いをして気持ちが動いた時にも、珈琲に気を取られすぎないで、楽しい気持ちの邪魔をしません。

豆にも顔がある

二種類淹れていただいた珈琲の香りや味が全く違ったように、珈琲豆自体にも違いがあるそうです。
マスターであり、焙煎士でもある船倉盛栄さん曰く、「豆の顔で“豆面(まめづら)”と言うのですが、その豆面が珈琲豆によっても全く違うんです。形や大きさで違うし、生産地や精製方法によっても違う顔を見せてくるんですよ」
特に、お店の中でも高級豆の部類に入る「ブルーマウンテンNo.1」は生豆自体に透明感があり、オーラも出しているとのこと。豆のオーラ、筆者である私には分かりませんが、毎日豆と向き合っていたら次第に見えてくるものなのでしょう。
「ブルーマウンテンNo.1」はその名前の通り、”すごく頑張った! 自分を褒めてあげたい!”という気分の時にぴったりの珈琲だそうです。

美味しい珈琲の淹れ方は

そんなオーラを放つ珈琲豆を珈琲として美味しくいただくためには、ネルドリップがおすすめだそうです。
ネルドリップの“ネル”とは布のこと。
船倉さんにその理由を伺うと、「ネルドリップは豆を抑え込む横の壁が無く、珈琲豆が自然に、ゆっくりと膨らんでいけるので美味しいのです。ご家庭でネルが無ければ、円錐型のドリッパーをおすすめしています。円錐型のドリッパーには表面に溝がついており、その溝の分だけ豆が膨らむ余白を持てるから」とのこと。

また、同じ珈琲豆でも、細いお湯でゆっくりと淹れると濃い珈琲になるし、太めのお湯でさっと淹れるとアメリカン調の薄めの珈琲になるそう。お湯が豆の間を通っていくスピードの違いで、この差が生まれるそうです。珈琲豆の分量だけでなく、お湯の注ぎ方一つでも、まったく味が変わってくるなんて、珈琲の世界は筆者が思っていたよりも奥が深そうです。

その香りが漂ってくるだけで、ゆったりとした気持ちになれたり、はたまたすっきりと目が覚める思いがしたり、生活の中に様々な気持ちをもたらす珈琲。
今回伺ったように、気分に合わせて違う珈琲を楽しむということからは、毎日の生活を楽しむ余裕が感じられます。
普段はインスタントばかりの筆者も、豆や淹れ方でこんなにも味が変わるものなのか! と驚かされっぱなしでした。
たまには珈琲豆を選ぶところから、始めてみたいと思います。

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この記事は、「取材ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。

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