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メディアグランプリ

楽しいだけじゃいられない。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:芝桜文鳥(ライティング・ゼミ特講)

 
 
わ! なんか出てきた!
『R-18の学級文庫』
こんな言葉を私の手が書いていた。自分の中から湧き出た言葉にびびった。これ後でFacebookにアップロードするんだということが一瞬頭をよぎった。そんなこと言ったって書いちゃったし、何より第一私がこのフレーズにめっちゃわくわくしてるやん。この話すごく続けたい。先が見たい! これで書き切りたい!
「何でもいいから書いてください! 書いて書いて書きまくるんです! さあ、スタート!」煽られるようにして天狼院書店主催のスピードライティング特別講座のメインワーク、ハーフ20分で2000字目標のワークショップが始まった瞬間だった。書きながら書いている内容と全く関係ない小さい時のことが“ぽっ”と浮かんだ。
 
私はなんでも遅かった。教わればすぐに何でもできる教室の皆と違って、忘れ物も失敗も多かった。何でも鈍臭いこどもだった。周囲に合わせようとすればするほど、浮きまくっていた。ずれていた。先生のため息とクラスの皆の苦笑がいつものことだった。
私は言葉が出てくるのがすごく遅かったそうだ。祖母と母がそう言っていた。私はあんまり覚えていないのだが、3歳過ぎても発話しなかったらしい。母は焦って本を読んだり一生懸命話しかけたりしたが、兆しが全くなかった。周囲の女の子の3歳と言えば、いろんな言葉を覚えておしゃべりが楽しくてたまらない頃だ。それに比べて……この子は何か問題を抱えているのだろうか。病院で診てもらわなくては……とお医者様を探し始めた矢先の4歳の誕生日を迎える頃だった。急に溢れるように話し始めたらしい。今度はうるさくてたまらなくなった、ちょっと黙って! と母によく叱られた。勝手なものである。
書けるようになるのも遅かった。国語の作文の時間なんか大っ嫌いだった。「さあ! 遠足の思い出を書いてみましょう!」と原稿用紙を渡されて鉛筆を持った瞬間、目の前が真っ暗になった。遠足も運動会もその後に控えている原稿用紙のひとマスひとマスを文字で埋めなくてはならないことを思うとうんざりだった。小学2年生の時なんて、たった1行で終わった。「~へ行きました。楽しかったです」楽しかったのだ。その後の作文さえなければ。作文なんてだいっきらい!
 
そんな私に転機が訪れた。小学校3年生になった時だ。新しく担任になったH先生が楽しげにおっしゃった。「今日は“交通安全”について作文を書きましょう!」と。私は人生で初めて時間を忘れて書きまくった。他の子達は何を書いたのかは知らない。たぶん私だけ内容が皆と大幅にずれていた。そう、いつものように。
「芝桜さん、給食食べたら先生の机の前に来てくださいね」
この時のことはよく覚えている。叱られるのかなぁ……どんよりと沈み込むような足取りで先生のところへ向かった。
「この交通安全の作文、もっとみんなにわかりやすく書いてみようか。先生に芝桜さんのいつものこと、教えてくれる?」
私はいつものことを書いただけだった。“交通安全”についての作文で、毎日のように夜中に呼ばれ、交通事故現場へ急ぐ父の後ろ姿のことを書いたのだった。H先生は言葉がうまく出てこない私と気長におしゃべりするようにして、書く言葉で伝えることを教えてくださった。
そんな作文を書いたことも忘れた頃、朝礼の前にH先生に呼ばれて、賞状の受け取り方をゆっくり教わった。ゆっくりゆっくり何回も何回も。背が高いのに一番前へ並んで落ち着かない気持ちで時間が過ぎて、名前を呼ばれてひな壇へ上った。先生とおしゃべりしながら埋めた作文は何かのコンクールに出された結果、賞をいただいていた。特選だった。H先生が教えてくださった通りのかたちで賞状を受け取った。
この時一番うれしかったのは、家族……特に私の作文のネタにされた父が喜ぶ姿だった。自分が綴った文章がひとを喜ばせることができるんだ! と気づけた瞬間だった。
それから私は変わったのか? 相変わらず失敗は多かったし鈍臭いままだったけれど、“書く”ということが私の中にぽこんと居座るようになった。皆のようにはまだまだうまくも早くもない。誰にみせるでもなく書いては捨てた。
 
そしてオトナになった今、夢中でかっとばすようにイメージの断片を拾いまくって書きつけて……の怒濤の20分が経過した瞬間、100mを全力疾走しきった爽快感と……溢れる羞恥心……『R-18の学級文庫』という題名のできたてほやほやの恥ずかしい文章が紙の上にできあがっていた。この文章ほんとにWeb上でさらすんかーいといいながら、あわてて余白に赤鉛筆で番号を振って写メってアップロードした。他の皆様の文章を拝見してビビる。みんな軽く2000字超えてんじゃん! 内容もめっちゃカッコイイ! ……私の文章……皆の半分くらいかな。せいぜい1000字か。焦りすぎてナンバリング間違ってる! 皆様の格調高い文章の中で、私だけやっぱりズレてる。『Rー18の学級文庫』はさすがに恥ずかしいぞ! ちょっとした羞恥プレイだな、こりゃ。
ゼミ修了後にpomeraで打ち直したら1080字あった。目標の半分。少ない。鑑賞に堪えるようもうちょっと書き足してあげたい。「ライティングとはスポーツのようなものなんです!」と天狼院書店の三浦さんが言い切った瞬間の高揚感のまっただ中にもっと踏み込みたくなった。めっっちゃ楽しかった! でも、楽しかっただけじゃ嫌なの。物足りないの。殴り書きでもいいから書きまくりたい! 自分の中の煩悩との闘いが今始まった! 次回へ続く……という訳で、一回だけのスピードライティングから4カ月間のライティング・ゼミに乱入させていただくことに決めました。責任とってください!
 
 
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2018-07-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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