メディアグランプリ

……自信をつけたい!? じゃあエステ? フィットネス? いいえ、まずは天狼院!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:田中 実(ライティング・ゼミ平日コース)

「面白かったです! 最後まで読ませる力がありました。いいコンテンツだったと思います」
「おっ。……おぉぉ」
私はクーラーの効いた寝室で暗闇に光るスマホを見て、小さくつぶやいた。
五回目の投稿で、やっとWEB天狼院書店に掲載してもらえたからだ。

「へぇ~。お姉さん、仕事楽しいでしょう?」
その黒髪ショートのキュートな女性に聞いた。
「はい! そうなんです。仕事なのに、楽しくって。本当におススメです! 秘めフォトもぜひ!」
仕事の話しててこんなに笑顔になるなんて。
天狼院に、一気に、興味がわいた。

5月の終わり、まだ長袖を着ていた頃にたまたま通りがかったのが天狼院京都店だった。
暑い日だった。
涼を取るためだけに入った書店だったが、小さい書店だったためすぐに店内の商品は見終わってしまった。
もうちょっと、ここで涼みたい。
そう思って、ふと目に入ったライティングゼミのパンフレットを持ってレジの女性に話しかけた。
私の邪な真意に対して、彼女はまあ詳しく説明してくれること!
「もともと文章に自信がない方も多いんですよ」
「皆さん、通信講座をうまく使われてるので、毎回来られなくてもちゃんと学ばれてますよ」
「三浦の話が面白くって」
「秘めフォトはリピートの方も多いんです。でも、初回の方でも撮影後半になると何か掴まれて、どんどん綺麗になっていかれてます。表情が、変わっていくんです」
輝く笑顔で、やや興奮気味に早口で説明してくれた。

ほう。働いている人がこんなに楽しそうに話しするならいいかもしれないな。
昇格試験で小論文あるから、少しは役に立つかもしれないし。
なんていうかもう、その女性がキラキラと眩しくって、私は彼女に払うつもりで4万円をその場で出した。
丁度、今の生活に飽き飽きしていて漠然と何か始めたい(もしくは全部辞めたい)と思っていた。
聞いてる限りではワクワクする内容だったので、彼女にあやかりたかった。
彼女に話しかけたのがきっかけで、私の天狼院4か月生活がはじまった。
あー来週から楽しそうなイベントに参加出来る。うー楽しみ。
まぁ正直文章とかよくわからんけど、書けるっしょ。
そう思っていた。楽観的である。
でも、お察しの通り、そんな甘くないのです、何事も。
事前に何も調べていない状態で、どうゆう形態で行われるかも、まだよく理解していないままだった。
意気揚々的順風満帆に始まったゼミは、思ったよりも私には簡単ではなかった。

まず、Facebookの登録である。
以前SNS内で同僚(同性)からストーキングじみた行為を受けてから、この手の類はめっぽう苦手である。
自分が登録しているすべてのSNSアカウントの登録を消して、やっとすっきりしたところなのに、また。
またかー。うおー。嫌すぎる。なぜまた。嫌々ながらもまた登録した。
(ゼミが始まった後に、別名で登録すれば良かったと気が付くアホは私です)

次に課題の多さ。いや、多くはないんだけど。
社会人やってて、割と激務で出張多い。そうなると、毎週一回2000字提出って結構大変。
週一回の提出をするために、私は多分トータルで10時間くらいかけている。
……はい。恥ずかしいくらい遅筆なのはわかっているので、そっとしておいてください。
毎週。結構地味にきつい。元来まじめな性格なので、答えのない仕事はいつまでもできてしまう。

特筆すべきは、私には書きたいことがない。ことである。
これは、本当にこまる。
何とか搾り出そうとするのだが、今まで本を読んでこなかったせいなのか、元来の素質のなさなのか。
なにも、書きたい事が思い浮かびません。
仕方がないので、自分の事を書くしかない。しかも、トラウマクラスの事しか覚えていない。
自分にとって痛手だったことを晒す。結構なことだと思う。
しかも、それが評価されないもんだから、自信がどんどんなくなっていく。
何も、思い浮かばない、し、書いても評価されない。
私だけかもしれないが、評価を求めて始めたわけではない。でも始めたからには評価が欲しい。
なんてゆうか、自分の経験まで否定されている気になってしまうのだ。
10時間かけて書いた私の文章は、たった3行の返信の価値しかない。

なんかなぁ。
なんとなく、で始めた私にはハードルが高かったのかなぁ。
次の投稿の時、丁度出張中だし、一回位パスして英気を養おうかなぁ。
そう、思い始めていた時だった。
「面白かったです! 最後まで読ませる力がありました。いいコンテンツだったと思います」
ツンが、急にデレになった。
自分としては、同じように書いたつもりだった。では何がちがうのか。
私は自分の今までの文章を読み返すことにした。

web天狼院に掲載された私の文章は、主観がさわやかだった。
必要以上の肉厚な感情は入っていない。
以前の文章は、感情で埋まっている。独りよがりな感じ。私による私のための私劇場。
淡々と。状況を俯瞰するように。
私の文章にはこれが必要なのかな。
いや、まだ分らんけど。

ゼミで教えてもらった事を愚直に実行すると、自分の感情が浄化される。ような文章になった。
辛かったこと、大変だったこととか、恥な事とか、全部吐き出してそれでも良かったんだよ。っていう文章。
ただ、そうゆう文章になることで、実生活のそれにおいてもこれで良かったんだ。と思えてくる。
本当に不思議なんだけど、ただそうゆう文章を書くだけで感情が整理されていくのだ。
素晴らしいデトックス効果。
過去の自分を認められる現象。
これが、自分ひとりで浄化状態まで持っていけるんだからすごいことだ。
まだ道半ばの私が言うのはおこがましい気もするが、毎週続けることで自信と書く体力もつく。
日常のふとしたことに目を向けられるようになった。
人の意見を聞くのも楽しい。

3行のコメントも、読み返してゆくことで勘違いが解けた。
私は評価されない事で私自身を否定されている気がしてたが、そうではない。
文章テクニックがダメだった。だけ。
経験を否定する文章はなにもなかった。経験は否定されていない。
私は私の経験を大事にしててもいい。
あーそうかー、また自分を否定する理由探してた。
皆が皆、私の事否定する訳ないわ。
一人でひっそりとブログやってた時にはこんなこと気が付かなかった。負の感情にあふれてた。
添削が返ってくるってすごい。
本当にそう思った。

飽き性の私が毎週ちゃんと投稿している。
誰かに自分の話をするのが苦手な私が、経験した事しか文にできないなんて。ねぇ。
それって、すなわち誰かに聞いてほしいのかしらん?
うん、できそうな気がする。
日々の嫌なことも、ネタにするために負の感情だけで終わらせることがなくなった。
それで、また、ブログをはじめられた。

なーんかな、文章を書くゼミに参加してるだけなのにいい感じ。
今の課題は遅筆なこと。
次は天狼院のスピードライティング講座、絶対受ける。
ライティング・ゼミ。参加してよかった。

***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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http://tenro-in.com/zemi/54525

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2018-07-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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