メディアグランプリ

Vtuberは地球に落ちた隕石かも知れない!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
 
 

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記事:佐村 大侑(ライティング・ゼミ特講)
 
 
 
Youtuberという言葉をご存知だろうか?
きっとどこかで一度は耳にした事がある方が多いのではないだろうか。
簡単に言うとYoutubeというWeb上のサービスに様々な興味を喚起させる動画をアップロードしている人たちのことである。生活に役立つ様な動画から、バラエティ番組の様な楽しい動画までその内容は幅広い。
今や、その様な動画をアップロードし、視聴者に表示される広告を収入の糧としている人が世界中に何十万人といる時代だ。
 
こんな話をすると、中には「いやいや、そんなのこのおっさんでも知っているよ」、「あれでしょ、小学生の将来なりたいものランキングに入っているやつでしょ」という声が聞こえて来そうなものである。
 
では、『Vtuber』という言葉は聞いたことがあるだろうか?
Youtuberは人が自らの姿を映して動画を作っているのに対して、Vtuberは、「Virtual(バーチャル)」の人が動画を作ってアップロードしているのである。
 
「いや、バーチャルって、仮想の人が動画なんて作れないでしょ!」という方にももう少し詳しく説明すると、
実際に動画を作っている人とは異なる人の姿が、動画上には写し出されているのである。作っている人の姿と見えている人の姿が違う。故に、見えている人は仮想の人である、という事からバーチャルの頭文字の「V」から単語を取って、Vtuberと言うのである。
 
先日とあるイベントに参加した。
 
その日そこにいたのは、数万人のファンを抱えるVtuber。作者は、自身が制作するアート作品を多くの人に知ってもらいたいという想いから、Vtuberを始めたそうだ。会場の人達が見ているのは、作者が作ったVtuberのキャラクター。こだわりは萌え系の可愛い顔に少しかかる、本物の様にふわふわと動く髪の毛の動きだ。良くできている。普通に美少女系の可愛いキャラクターとしてヒットしそうな可愛さ。数万人のフォロワーも頷ける。声もまたか細くて可愛い声だ。でも女の子らしさの中にも、はっきりとした主張を感じる芯のある声にも聞こえる。先ほどから若い男の子が「いつも見てます!」、「いやー、こんな風に話せて嬉しい」っと、画面を見ながらマイク越しにVtuverと会話をしている。
 
これだけ見ると、アニメが大好きな青年が、画面越しに憧れのキャラクターと楽しく会話をしているという、
今の時代ではそんなに珍しい光景でもないのかもしれない。
 
ただ……
 
聞くところによると、このVtuberの中身は良い歳のおっさんだと言う。
 
おっさん……。
 
何かがおかしい。若い青年がおっさんに向かって「会いたかったです」と言っている。こんな光景は見たことがない、もちろん、誰かを愛するという行為に何かのルールがあるわけではない。ただ、これまでの多くの場合に、若い男子がおっさんに向かって「会いたかったです」という光景は余り見たことが無い。ただ、それだけなのかもしれない。だが、後ろには青年の他にも、たくさんのおっさんが。おっさんがおっさんと会話する為に並んでいるのである。それも数人どころじゃない。数十人もだ。
 
「そうか、これはみんな、Vtuberの中身がおっさんだと知らないんだな!」そう思った。いや違う。このイベントの冒頭で自ら「中身は良い年のおっさんだけど……」的な事をVtuber自らが言っていた。
そうこれは双方合意の上でのイベントなのである。無論、最近流行ったドラマにおっさんとお兄さん同士の恋愛ドラマがあったりもした。それは、人と人との自由恋愛の話だし、よくある話だと思う。
しかーし、何なんだこの「可愛い」が絶対的な正義の領域における「おっさん」に群がる男たちの執念は。何だ、何が違うんだと思ううちに一つの結論に至った。
「中身は何でも良くて、見え方が全てなんだな。確かに少し前に流行った本にも、人は見た目が何割とかあったし……」
行列を作り、今か今かと自分の順番を待っている長い列に目をやりながら、新し時代の到来を感じずにはいられなかった。
 
この世に存在してきたありとあらゆる生物は、長い歴史の中で常にサバイバルをし、進化を遂げて今に至る。
遡れば、その時代その時代ごとに、この世界の頂点に立っていた生き物がいた。
かつては、その頂点に恐竜がいる時代もあった。
その時代を一瞬で変えたのが、隕石の衝突と言われている。その衝撃により、殆どの恐竜が死に絶えその代わりに新しい生物が誕生した。
 
それと同じ事が今まさに目の前で起きている気がした。
 
今まで、必死に可愛くなろう可愛くなろうと思って頑張ってきたアイドル。オーディションで少しでも可愛い子を見つけてプロデュースしようとする芸能事務所。自分の見た目を商品価値として日々高めているモデル。これまでの芸能は可愛い「人」が注目され人気を集めることが多かった。
でも、これからは可愛い「おっさん」が人気を集める時代がやってくるのかもしれない。そうなったら、今のアイドルは氷河期のマンモスの様になってしまうのだろうか。そんな隕石の様な存在になってしまうかもしれないVtuber。
 
 
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2018-08-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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