メディアグランプリ

薄らとした大きな希望


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:石原聖子(ライティング・ゼミ特講)

 
 
どれだけ文章を書いても、慣れたとか、上手く書けたと言う感覚がなかった。人に上手いと言われることはあったけど、自分では納得できなかった。
その理由が何かと問われても、それを言語化することもできず、この年齢になっていた。
 
上手き人の文章を読むと、その人の書き方にすこし近づくと思ったのが、高校生から大学生時代だっただろうか。その頃は、田中芳樹先生と浅井ラボ先生の作品を何度も読んでいたことを覚えている。
文章をいかにつかったことのない言葉を使って、美しく表現するかを考えていたが、それも思うようにいかなかった。それでも、自分なりにイメージする景色を、言葉の限りを尽くして表現しようとしていた。熱さがあの頃の私にはあった。
 
大学生になってから、西尾維新先生、伊坂幸太郎先生、石田衣良先生の本を特にたくさん読んだ。シンプルな言葉で人を引きつける、言葉の妙で人を引きつける、そんな書き方に引かれた。
 
どの作家さんも素敵な文章を書く。ただ、シンプルな文章を好むようになったのは、25歳を過ぎてからのように感じる。
 
誰にでも分かりやすい文章の魅力に気付いたのだ。
昔は、分かる人が分かればいいとか、辞書を引けばいいとか思い上がっていた。
難しい表現や感じがあるのが悪いわけじゃない。その世界観にあっている言葉遣いであれば違和感がないからだ。
私が書いていた文章は、世界観に対して、装飾過剰な文章だったから違和感があったのだ。だからいくら書いても、多少褒められても、嬉しい反面、違和感があり続けた。
 
今ようやく、シンプルな文章のすごさに気付いて、それを体得しようと動き出せた。
 
パソコンを使って打っていると、どうしても余計な変換の罠にはまる。
しかもとか、ことごとく、とか。
変換いらない。それ以前に、あえてその言葉を使う必要があるのか、という自問も始まる。
 
今まで当たり前のように使っていた言葉を、見直すのにも、今回のスピードライティングはとてもいいきっかけになった。
 
自分の伝えたい内容を、伝わりやすい言葉を選んで、短時間で書く。
 
どれも1度以上考えたことのあるテーマだったが、どれも達成できていないものだった。
 
伝えたい内容を、伝わりやすい言葉を選ぶことが、短時間で書くことと繋がっているとは思わなかったので、動画を視聴してハハッ! っと笑ってしまった。
 
長く書けば、シンプルな言葉を選んで、分かりやすい文章ができると思っていた。
 
でも、言われてみれば、急いで書けば悩む時間がないから、自分の語彙力の中で1番わかりやすい言葉でてくるはず!!
 
今日この書き方を教わったとはいえ、ガラッと書き方を変えれないと思ってる。正直。
 
でも、変えられないなりに、スピードライティングをするというモードが頭に出来たのは大きい。
 
これから20分で2000文字をまず書く!!
 
この目標を持って、シンプルで分かりやすい文章を量産していけば、私の理想とする文章が書ける。そんな薄らしている大きな希望が私の中に出てきた。
 
今までこんなもんだろうと文章を書いてきて、これ以上も以下にもならないような、期待感のない世界にいたような気がする。私の文章力向上の世界において。
 
このまま、何もライティングの技術を習得しなくても、書き続ければ成長は少しはしていっただろう。でも、自分の望むレベルにはならなくて、飽きてしまっていたかもしれない。飽きてしまっていても、仕事はしなければならないから、好きじゃない文章を書き続けていた可能性が高い。
 
それは、あまりにも不毛だったなあと、もうすでに私の中で分岐した未来を思う。
 
友人から教わった天狼院書店のライティング講座へ、今回が初参加だったが、別の講座に出るとさらに文章力が上がるらしい。
 
この20分ライティングも私にとってとても刺激的だった。脳が広がってくれた。次のライティング講座にも参加して、天井を感じていて広げようがなかった文章の世界を広げていこうと思う。
 
独学でやるよりも、ずっと成長が早くて、楽しいと思える。
 
このセミナーでこうやって文章を作っているのがすでに楽しいからだ。
 
これ以上のことができる。
 
これ以上の文章が書けるようになる。
 
文章において手詰まりを感じていた私にとって、こんなに楽しいことはないだろう。
 
作家になりたいと思わなくもない。
 
けれど、その前に、自分の思いを分かりやすく相手に伝わる文章を書けるようになりたい!
 
その目的を果たすために、1つ1つ王道の文章の書き方を修得して行きたい。
 
それができたら、文章を書くことはずっと好きでいた私のことだか、これからの人生の楽しさが、またグンと増えそうである。
 
文章を通じて、色々な世界観の人と、コミュニケーションをとっていって、新しい世界にたくさんたくさん触れていきたい。
 
今回のスピードライティングに参加して、文章を通じてまだまだやってみたことがたくさんあるんだなと気付けた。ありきたりな言葉だけど、とても楽しい時間だった。
 
もっとこの楽しい時間を満喫するべく、文章を書いて、書いて、書く!!
 
 
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2018-08-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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