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カメラはタイムマシン?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:徳吉陽河 (ライティング・ゼミ木曜コース)
 
 
なぜ,人は写真に惹かれるのでしょうか。テレビ,YouTubeやニコニコ動画など,動画メディアが登場しても,写真が廃れていません。
 
時代は,ミラーレスのカメラとなり,さらに,スマホでかなりの綺麗な写真が取れるようになりました。今や,スマホの購入基準として,カメラの性能や機能がいつも注目されます。人は常にカメラを持ち歩きたいと考え,写真を収めたいと思っているのです。
  
カメラで撮影する写真の用途は様々にあります。また,カメラで撮る写真の魅力にはいくつか考えられますが,その一つに,写真は,時の瞬間を切り取ることができる点にあると思います。1枚の写真は二度と撮影できません。時間は戻ってこないのです。写真は,常に一期一会を表現しているのです。つまり,その瞬間,カメラで撮影した写真は大切な思い出の瞬間であるのです。
 
カメラは,その瞬間を封じ込めるマシンといえると思います。時間を封じ込め,その瞬間を表現しているとも言えます。そのため,ある意味,カメラはタイムマシンであるとも言えるかもしれません。
 
なお,タイムマシンは,未来・過去・現在を行き来する機械として,様々な物語に登場します。タイムマシンを使うことで,時間を操作し,様々な時代に行くことができるという空想のマシンです。
 
さて,カメラは「タイムマシン」と言えることができるのでしょうか。カメラ(写真)と時間である 「現在」,「過去」,「未来」について考えてみたいと思います。まず,「現在」について触れてみます。カメラで撮影した写真は,その瞬間を写真で捉え,撮影した視点や角度,構図には,その人の思いや価値観がその瞬間に詰まっていると言えます。つまり,見たものがその人が捉えたものの見方であり,その人における現在の価値観を表していると言えます。
 
人間は,自分が撮影したいと思う瞬間をカメラで撮影し,嫌いなものは写真撮影をしたいとは思いません。撮影者は,自分の価値観合わないものは写真として撮影しないのです。そのため,いまこの瞬間をカメラで撮影した写真は,極めて自分自身の現在に関わると考えられます。
 
自分自身が,今現在,どんなことに興味を持ち,関心を持っているのか,スマホのカメラの写真の一覧をみることで,一目瞭然にわかるかもしれません。
  
つぎに,「過去」について触れたいと思います。カメラで撮影した写真は,アルバムやハードディスク,クラウドなど,保存する要素があります。つまり,カメラで切り取った時間を保存することができるのです。
 
人は,時間を切り取った写真を見ることで,過去の自分がどのような価値観や考えを持っていたのか想起することができます。写真を見ることで,過去自分がどのような心情であったのか,写真と一緒に残すことができるのです。つまり,写真を見ることで,人間は,過去の記憶を想起させ,その人の過去への時間に巻き戻ることができるのです。
写真は,認知心理学の実験でよく利用されますが,その心理学の実験で,人は写真をみて,自分自身の記憶と照合して,ストーリーを作ることがあるそうです。具体的には,その心理学の実験では,ある個人が,実際に行ったことがない場所とある個人の人物の写真を合成して作成した後,そのある個人に合成した写真を見せたとき,行ったことがあるような錯覚をしたというものがあります。つまり,写真から記憶を照合することが実際にあると考えられます。たとえ錯覚でも,過去のアルバムの写真を見ることで,その瞬間に気持ちだけでも戻ることができるのです。
  
最後に未来について考えてみましょう。ここで,未来に関してはいえば,未来の写真をカメラでは撮影することができません。しかし,人の記憶は,楽しいとき,楽しかった時の記憶が想起されやすいとされています。そのため,楽しい気持ちを写真に取り込むことで,未来へのポジティブな想起に役立つかもしれません。
 
また,未来の憧れをカメラで写真として撮影することは可能です。私達は,未来の行動に対して,計画を立てることができます。例えば,入りたい高校や大学があれば,その写真を見ることで,その学校に通っているイメージを想起しやすくなります。実際に,入学した時のイメージができれば,勉強のやる気にもつながります。つまり,1枚の写真が,個人の未来を少し変える力があるかもしれません。
 
また,私達は旅行をする際に,様々な写真から,行きたい場所を決めることがあります。カメラで,美しい観光地の建物や自然の風景を撮影することにより,その写真を見て,実際にそこに来たいと思う人たちが増えます。つまり,一枚の魅力的な観光地の写真は,未来において,実際に,写真を見た人たちが訪問してくれるようになります。実際に,SNSに撮影された日本の観光地の写真をみて,口コミで,外国の方たちが,日本に訪れるようになりました。 
 
イベントのパンフレットの写真も同様です。イベントの一枚の写真から,イベントの魅力を感じ,多くの人たちが,訪問してくれるようになります。
 
以上から,カメラで撮影した写真は,多くの人たちを魅了し,行動を引き起こす際にトリガーになるということです。
 
つまり,カメラは,時間の瞬間を捉え,時間を切り取り,時間を記憶し,未来への憧れや思いを想起させ,未来への行動を導くマシンであると言えます。そのため,カメラは,タイムマシンであると言えるかと思います。

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2018-09-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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