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ジェットコースター的留学


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:宮浦優介(ライティング・ゼミ木曜コース)

「バスケットボールのゲームはジェットコースターのようなものです」

元NBAプレイヤー、コービー・ブライアントの父親であり、日本のプロバスケットボールチームでも監督経験があるジョー・ブライアントがこんな台詞をよく口にしていた。試合の流れは一瞬にして変わる、良い時も悪い時もあるということだろうか。彼に率いられたチームの試合は本当にハラハラドキドキが絶えない、面白いものであった。

ところで、人生の中で起こることの多くはジェットコースターに当てはめることができると思う。ジョーの言葉を借りれば「人生は、ジェットコースターのようなものです」といった感じだろう。

私は、2015年の夏から1年間、ドイツ南西部のハイデルベルクに留学をした。この決断をするのにかなりの時間を要した。様々な活動をしていた最中に留学することや大学の卒業が遅れることが良いことのかという葛藤もあったが、なにより1年間の留学に対する不安が大きかった。どんな事態に直面するのか、学習についていけるのか、そして異国の地で生きていけるのか……。

ジェットコースターは、実際に乗って動くまでどのようなコースになっているのか分からない。どこで上昇して、どこで下降するのかの予測がつかないため、不安がつきまとうものだ。

この留学も同じようなものだ。何が起こるか分からないので決断がしにくい。しかし、こうした先が見えないものほどワクワクするのもまた私なのである。どうせ先のことはわからないのだから、楽しんでしまおうと。ジェットコースターに乗ろうと思う動機もこんなものではなかろうか。

かくして、1年間の留学生活に身を投じることになった。ドイツという国自体は高校の時に短期滞在したことはあったが、長期の滞在は初めてであった。やはり1年もあると、多くの上昇や下降を経験した。

私はドイツ語の勉強はやっていたが、英語の勉強はほとんどしていなかった(これは今も同じ状況であり、やらなければとは思っている)。実はドイツは非英語圏の中でも最も英語ができる人が多い国の一つである。ドイツ人と交流するときはもちろんドイツ語が多いが、世界各地から集まった留学生との授業以外でのコミュニケーションはどうしても英語中心になる。英語をまともに使えない私は戸惑った。ここでつまずくとは……。

なんとか英語の勉強を同時並行で進め、ジェスチャーなどの非言語コミュニケーションも身につけようと努力したのである。

大学の講義にも顔を出していた。ドイツ語で行われる歴史学の授業であったが、語学コースの授業より話されるドイツ語が1.5倍増しで早く聞こえるのである。これには心底驚いた。語学コースでは配慮されたドイツ語が出てくるのであって、方言交じりの普通のドイツ語を聞く良い経験になった。もちろん講義内容を一発で理解できるわけはなく、音声を録音して繰り返し聞き直したものである。

カルチャーショックももちろんあった。ドイツ人は勤勉で、時間は守るということをよく言われる。確かにそうだなと思う反面、やはり人によるのだなと思うこともしばしばあった。思っていたことと違うことも多々あり、そのたびにショックを受け、自分の考えを深める機会となった。

留学している間、たくさん旅に出た。1人で動くことは好きだったので、10カ国ほどを回った。これは心底楽しかったし、自分のモチベーションを取り戻すきっかけになった。分からないことは調べたり聞いたりするスキルもここで身についたように思う。

なにより、勉強を積み重ねてできるようになったことが増えたのが嬉しかった。聞き取れなかった講義が少しずつ聞き取れるようになった。ドイツ語や英語でコミュニケーションが取れるようになった。小さいことかもしれないが、それがまた自分を奮い立たせた。

よく留学は目的を持って行かないと無駄であるという話を聞く。確かに目的はあったほうがいいし、それが原動力にもなったりする。経済的にも簡単なことではない。

しかし、留学というジェットコースターに乗って、自分を揺さぶる体験として捉えて海外に出るのも良いのではないか、と思う。ひとつの手段として、である。私はこのジェットコースターに乗ったことで自信を深め、新たな挑戦をするきっかけとなり、なにより楽しかったからまた乗りたいという気になった。

人生、安定した試合運びも良いけど、ガンガン攻めて上昇下降が激しいものもいいと思う。

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2018-09-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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