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苦しみのなかにも……


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:藤牧誠(ライティング・ゼミ平日コース)
 
これも自分の身勝手さが招いた結果である。
安定した職場、収入を捨ててまで、手にしたかったことなのかどうか、わからない。
40歳を前に転職は、かなりのリスクがあるはず。そんなことも考えず、辞表を出してしまった。元の上司は「君がそこまで、思っているなら仕方がない。きっと何を言ってもダメだろうね」長いこと私を見ていてくれた方でもあるので、私の性格をよく知っている。頑固な性格も。
そして次の職場を探しに職安に通い、良さそうな会社をいくつか、みつけ、面接をした。
思っていた以上に、年齢や経験年数が長いと、雇う側は迷うみたいだった。「あなたの経験年数なら、ご自身でやられてもいいのでは? 」とアドバイスとも、とれる発言なのか? または、年齢とその経験年数では、うちの給料はそんなに出せません的な発言に、迷っていた。雇う側は、そんなベテランを求めているのではなく、若くて、社会人なりたての、比較的安い給料で雇いたかったのだろう。そして、「面接の結果は、後日連絡します」「よろしくお願い、致します」面接のあとは重たい気分である。「ここは無理そうだな」と諦めていた。
予想通り次の日に不採用の連絡があった。「まだ、次がある」気持ちを切り替えたつもりが、まだ心のどこかで、引きずっている感覚が残っていた。
次の面接では「今ここで、うちに来てくれることを、決めてくれたら、採用する」と、いい話をもらったが、もう一つまだ、面接が残っている話を正直にしてしまい、「いいよ、そこの面接が終わってからでも」なんて理解のある方なんだろう、と握手をして面接を終え、「ここに、お世話になろう」決心をした。
残っていた面接を受けたが、ここでもやはり、「あなたの年齢と、経験年数からして、うちの会社で出せる給料は安すいですよ」若くて、経験年数が浅い人の方が、雇いやすいのは一緒だ。
「面接の結果は、また後日連絡します」「よろしくお願い致します」と、行って部屋を退出し、入れ違いに、元気の良さそうな若い青年が、面接の部屋に入って行った。きっと彼は採用されるだろうとそのとき感じた。
 
面接が終わり、すぐ、昨日面接を受けた会社に、連絡を入れたが、担当者は不在。伝言をお願いし、時間をみて、再度連絡しますと電話を切った。しばらくして、電話を入れたが、対応してくれたひとは、先ほどと一緒なのだが、なにか感じが違っていた。違和感が残る対応であった。「また連絡しますので、よろしくお伝えください」と、電話を切った。その日の夜、担当者から連絡があり、「もう、他の方に決まりました。がんばってください」少し、間はあったものの「そうですか、ありがとうございました」と、返すのがやっとだった。しばらく頭のなかで考えていたが、正常に働く感じではなく、ネガティブなことばかり出てくる。一体なにをしているのだろう、一体何をしたいのだろ、そう思っていると、なんだか虚しくなるばかりだ。
2、3日して面接を受けた会社から連絡があり、祈る気持ちもあったが、不採用の連絡だった。
それからも懲りずに、職安に面接を受けさせてくれそうなところを、慎重に選び、面接を受ける日々が続いた。相変わらず不採用の連絡ばかりだった。
これだけ採用されないのは、持っている資格のせいにしたり、ポジティブになれない自分のせいにしたり、年齢のせいにしたり、他人のせいにしたり、様々な良くない発想が、毎日頭の中をグルグルまわっていた。
気がおかしくなりそうだったので、いろんな神社に行ったり、お守りを買ったり、パワーストーンを身につけたり、と、今思うと、ちょっとどうなの? という感じでもある。そんなことをしていても、いつまでも変わらないし、急に運気が上がる訳でもないのに……
 
そんなときでも、私を必要としてくれる人の存在が、私に少しの時間、元気をくれたのだ。
以前の職場で知り会った方々で、「どうしても家に来てカラダを続けて診て欲しい」という患者さんの存在だった。僅かな収入であるが、いまの時間、そんなことはまったく頭になく、ただ誰かのために働けることが嬉しかった。そして楽しくて、楽しくてしかたがなかった。
「早くお店を開いて」という言葉もあった。
まだ自分に自身は持てなく、どこまでいったら開業をしようという目標もなかった私には、「はい! 」と言えなかった。でも、そんな方々がいてくれることは、力になり、また、目標にたどり着くことが出来る自身にも繋がる。
こういう気持ちがあれば、きっと面接でもうまくいくし、表情も硬くなく、柔らかい表情になり印象も違うはずなんだろうと、気づき感じた。「いままで気づかなかった」のではなく、「気づこうとしていなかった」だけかもしれない。嫌、口にするのも、恥ずかしいから目を背けていたのだろう。
いまの状況で、そんなことは言えない。まだ、そんなこと考えていたら、いつまでも変わらない。
変われるチャンスは今しかない。
 
<終わり>
***

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2018-09-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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