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腰を痛めたら頭がいっぱいになった話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:茂垣朋子(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
「体がなまっているなぁ」
ジムには通っている。
 
ここ数週間忙しい日々が続いており、体を動かす機会が持てずにいた。
またちょっと太ってしまった気がする。
 
つい最近、実家に帰った時のこと。
 
「顔が丸くなったね」
「ストレスとかかな?」
「若いころは顔が似ていたけど、今はふとっちゃったね(全然似なくなっちゃったね)」
 
両親に散々なことばかりを言われてきたばかりだった。
 
そもそも両親ってのは、子供の味方をするべきだろう、と1人憤慨していたが、太ったことは事実の為、黙っていた。
 
なんだろうな、人間っていうのは太った人間に対し意地悪だよなぁ、
 
逆に健康面を心配してくれている、と考える方が気が楽になる為、
深く考えることはしない様に思考をシフトチェンジする。
 
 
仕事場にて、
パソコン作業の後立ち上がろうとした際、腰に激痛が走った。
 
「えっ?」
 
腰を曲げれなくなってきた、歩くことができない、一体どうしたことだろう。
重たい荷物を運ぶ様な仕事はここ数日は、なかったのに。
今度段ボールを運んだりする時はどうしよう。
 
20代のころは体が痛くても気合と根性で乗り切り、
1日経てば治ることもあったのだが、今回はなんだか痛みが全然とれない。
これはちょっとまずいことになった、と思った。
 
「杖、が必要かな」
会社内で一人で焦っている。私は今30代だ。
でも杖が必要なくらい今腰が痛い。席を立とうとした位で。
 
ついに何か体の異変として出てきてしまったのだろうか。
これがぎっくり腰というものなのだろうか。
 
このまま平静を装って仕事を続けようかとも考え迷ったが、
あまりの痛みだった為にやっぱり病院へ行くことにした。
 
今日は5cmほどだがヒールのある靴を履いてきてしまっていた。
一歩一歩、カツンカツン、と腰に響く。
 
ちょっとでも腰を曲げようものなら、言葉に言い表せないような痛みが全身へと広がる。
何とか住まいの近くの駅へと到着し、電車内で検討していた病院へと向かう。
 
受付にて
「こちらは初めてなのですが、診察に診てもらえますか?」
と伝え保険証をお渡したところ、
 
「では保険証と、こちらのカルテに記入をお願いします」
と事務のお姉さんよりカルテをもらう。
 
腰のことで病院に伺うのは今回が初めて。
客層はちょっとご年配のご婦人ばかり。
あと通院しているであろうサラリーマンの男性がいた。
リハビリなどで通院している方々も通院されている様な雰囲気だ。
 
カルテの内容は、
体重を含む多少の個人情報
どこが悪くて診察に訪れたのか
薬等の副作用はないか
介護保険に入っているか
 
まさか体重の増加のせいで腰に負担がかかったのではなかろうか。
そんな疑問が一瞬頭をかすめた。
 
書き終えソファに静かに腰を下ろす。
腰が痛いため、腰を下ろす動作がまるでスローモーションの様に、ゆっくりになってしまう。
 
その為か、
「あの人はどうしたんだろう?」
 
とでも言いたげな視線をご婦人の2人組の方々よりいただいた。
なんだか注目を浴びてしまいちょっと恥ずかしい。
 
「31番のかたー」
私の番だ。
 
ゆっくりと先生のもとへと歩き、ゆっくりと椅子に座った。
 
「仕事中にいきなり腰が痛くなったんです」
「ぎっくり腰か、腰痛か、だと思うんですけど」
 
診察台で腰の具合を診てもらい、それでは念のためレントゲンを撮りましょう、ということになった。
 
結果として骨じたいに異常はなかった。
骨と骨が擦れて摩耗しているところがありそれが痛みとなっているのではないかとの回答で、先生は背骨の模型とレントゲン写真を使い、丁寧に説明をしてもらえた。
 
帰りに痛み止めと、湿布、腰用のサポーターをもらうことができ、
そして先生からは、腰痛の人の為の簡単なストレッチ体操のパンフレットをもらった。
 
「つまり運動不足の腰痛、ってことか」
 
ジムには1年前から通っているが、ここのところ忙しくジムに行く機会をなくしていた。
24時間使用ができ、
有酸素マシン
ランニングマシン
筋トレマシン
好きなマシンを使って自由な時間に通い運動をする。
今流行のファストジムだ。
 
私は主に有酸素マシンを使用している。
足に腕に、全身を使うそのマシンは、以外と汗をかくし筋肉痛にもなる。
 
たまに自転車をこぐマシンも使う。
 
マシンにはテレビがついており、
動画やネット検索
ゲーム
携帯と連動して音楽などが自由に聞ける。
 
筋トレマシンも使用したいが、
筋トレマシンは結構ムキムキなマッチョのお兄さん方が使用している。
なんだか神聖なエリアにおばさん1人が入り込むのはないな、と思いあまり使用していない。
しいていえば男性だらけの牛丼屋やラーメン店に女子が1人で入る様なそんな感じ。
使用してはいけない、という訳ではないが、なんとなく勝手なイメージを持っている。
 
腰を鍛えるためにはやっぱり充分なストレッチに、適度な運動が必要だ。
腰を痛めるとかなりのダメージを伴うことが今回で解った。
体は痛く、仕事は思う様に進まない。
 
恋人、友人との会話をする時、話の腰も折らない様に、
ビジネスにおける話の腰も折らない様、丁寧にスキルを磨いていきたいものだ。

 
 
***

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2018-10-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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