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離婚する前にやってみても良かったと思うこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:P.N.恋したいウサギ

「離婚したい!」

既婚者の中でそう思っている人は、とても多いのではないかと思う。そして、そうは思っていても様々な理由で離婚に踏み切れていない夫婦も相当いるのではないかと思う。

かくいう私も少し前までその内の1人だった。現在は世間でいうバツイチ子持ち。

落ち着いて見つめ直すことが出来るようになった現在、本当に離婚をすることが最善だったのかを振り返ると共に、現在絶賛お悩み中の方へ少しでも参考になればと、このテーマで書いてみることにした。

私は離婚したいと思ってから実際に離婚をするまで、「子どもがいること」「夫が離婚を拒否していたこと」で1年半程の時間がかかった。
離婚を考えた時に、まずはじめにインターネットで検索をした。自分と似た条件で離婚した経験者の体験談を片っ端から読むために。そして、普段は大して信じている訳でもない占いにも頼ったし、相談できる機関には相談しに行った。

でも、私自身が納得できるような回答はどこにもなかった。

そりゃそうだ。人間同士の問題なのだから1つとして同じ回答はないに決まっている。インターネットに書かれている体験談を検索して読むよりも、夫であったパートナーと向き合い徹底的に話をすることが、何よりも有効的な時間の使い方だったのではないかと今になって思う。しかし、当時の自分は猪突猛進なイノシシのようで、パートナーの意見や話に耳を傾けることすら出来なかった。

とにかく嫌なものは嫌だ
もう気持ちがない
いろんな発信をしていたのに気付かなかったあなたが悪い
今更で、もう遅い

当時の自分はこんな感じだった。(並べて書いてみるとひどいな……苦笑)

そんな気持ちから開放された現在、離婚したことにより、洗濯物の量も減って、ご飯の用意も負担が少なくなった。そして、何よりも嬉しいのは、子どもが寝た後に使える自分の時間が増えたこと。

こう書くと、子どものいる人からすると「羨ましい!」という声が聞こえてきそうなぐらい
良いこと尽くめにきこえるが、もちろん困ることもある。

例えば、つい先日、変更をしていなかった医療保険の確認資料が届いた。指定請求代理人の欄には元夫の名前が書かれてあるのを見て、どうしようか迷った。
両親は健在だが、もう65歳を超えている。独身で1歳年上の兄もいるが、約30年間、妹として付き合ってきて……任せるには、頼りない。

かと言って、このまま元夫の名義のままでいいものか。もしかしたら元夫にも今後いい人が現れて、再婚するかも知れない。再婚までいかなくとも、彼女ができて、何かの拍子で元妻の指定請求代理人になっていることを知れば、いくら娘の母親だからと言っても、嫌だと思うだろう。

そんなことを考えていたら、いざという時に頼れる人がいないということが浮き彫りになったようで、とてつもなく不安を感じた。

私は今後どうなるのだろうか。病気になった時、支えてくれる人がいないかもという不安は、漠然とした人生の不安に結びついた。

そんなことを考えていたら、ふと離婚したことは最善だったのか、自分自身は元夫と向き合うことが出来ていたのかというところに行きついた。

確かに元夫に対して、不満や要求を態度で発信はしていたが、自分がなぜそういう態度なのか言葉で説明をしていなかった。態度で分かるはずないだろう。エスパーじゃないだから。
今ならそう思えることも本気で「これだけ態度にも出しているのに気付かない夫が悪い」と相手のせいにしていた。

そう。相手ではなく、自分の問題だったということを、ようやく認められるようになった。

これから先、パートナーと共に生きていくのであれば、お互いを知り、時には間違い、許し合って、人間関係が構築されていく。
これまで積み重ねてきたものが全く同じ人なんてこの世に存在しないのだから、擦り合わせていくという作業は必ず必要なのだ。
それを怠っていては、いつまで経っても、相手が誰であっても、嫌になったらサヨナラしかない。同じことを繰り返してパートナーを変えたとしても、永遠に自分の問題は解決しないのだ。

それならば、離婚をする前に「言葉で説明する」ということを、やってみても良かったのかも知れない。
「離婚したい!」と検索をして、この記事にたどり着いたあなたへオススメしたい。
パートナーに自分が日頃不満に思っていることを言葉にして伝えてみること。うまく言えないのであれば、紙に書いて渡すのもありだと思う。

-人は変えられない-

だから、自分自身が行動に移して、今まで言っていなかったことを伝えてみると案外状況は変わるのかも知れない。

最後に、離婚という選択が最善だったかどうか。
それは分からない。ただ、私は離婚という選択をしたことを後悔していない。なぜなら、後悔しないように生きていくことが過去の自分の選択を認めてあげることだと思っているから。

これからも後悔しない自分でいられるよう、前を向いて一度きりの人生を楽しみたいと思う。
***

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2018-10-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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