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大学・社会人を経て気づいた、学校の先生が教えてくれないこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:はるな(ライティング・ゼミ 日曜コース)

 
 
「今度、生徒の前で話をしてほしいわ」
 
中学一年生の時に担任だった先生からいただいた言葉。
思わず嬉しくなった。
 
中高一貫校に通った私。
高校を卒業してからまもなく10年になる。
大学時代はちょこちょこと遊びに行っていたが、社会人になって以降、足は遠のいていた。
学校も当時とは変わっていると聞いていたので、当時お世話になっていた先生方がいるのかどうかも気になっていた。
 
先日、高校時代に高校代表として参加したサマーキャンプの同窓会に参加した。その帰り道、ふと「とてもお世話になった高校に、近況報告しに行ってみよう」と思い立ち、Facebookで繋がっていた中学一年生の時に担任だった先生へ連絡をした。
「いつでもどうぞ」という言葉をいただき、アポイントの時間をもらって訪問することになったのだ。
 
正直、突然思い立っての行動で、何を話すのかは全く決まっておらず、しかも誰に会えるのかも分からず、学校に着く直前にはドキドキしていた。
 
「どうしてた? 卒業して何年だっけ?」
 
聞き慣れた声で話しかけられた。
久しぶりに会った先生は変わっていなかった。
 
卒業してまもなく10年になること、サマーキャンプの同窓会がきっかけで思い立って連絡してしまったことなどを話しながら、職員室前の机に案内された。
この場所でよく先生と話をしたことを思い出し、当時の思い出が蘇る。
 
そこから職員室にいた別の先生を呼んでくださり、社会人としてのこれまでの話をした。
 
2年間営業を経験した後、会社のプロジェクトで東北に入って震災復興の活動をしていたこと、そこでの様子や東京に戻ってきて感じる今のこと。
普段は高校生と彼らの将来のために仕事をしている先生方からすると、企業の活動を聞くのはなかなかないようで、熱心に耳を傾け質問をしてくれた。
 
「やはり今の生徒もね、大学受験は何とかなるって思う部分があるみたいで。だからこそ、話をしてもらって、みんなの視野を広げながら喝を入れて欲しいわ」
 
ふと高校生の頃の私を思い出した。
自分でいうのもなんだが、私は絵に描いたような優等生だった。
入りたかった大学があったが故に、TVも見ず、勉強しかしていなかった。
私のその姿に先生方は色々と気にかけてくださり、「高校の代表としてサマーキャンプに行かないか?」とお誘いをしてくださった。
その甲斐もあってか無事に第一志望の大学に合格。
報告した際、先生方もすごく喜んでくださったことを今でも覚えている。
大学入学後も卒業生として、後輩の進路や勉強の相談に乗ったり、あるクラスでは受験までの話をしたりしたこともあった。
 
しかし、当時の私は密かにある壁にぶつかっていたのだ。
大学は研究の世界。
どんなことに興味があるのか考え、それを深掘りしていく。
正解がない世界で自分の立てた仮説を実証していくという壁に直面していたのだ。
 
大学入試までは、ある意味「正解」か「不正解」の世界。
ある意味覚えていれば問題を解くことができるものがほとんどだ。
その世界に慣れてしまっていたことで、改めて「私は何をしていきたいのか?」と考えるとなかなか出てこず、大きなショックを受けていた。
 
もちろん、就職活動でもそうだった。
もともと憧れている職業があり、そこを目指して大学も決めたが、私自身がそこの世界でキラキラ輝いている姿しか浮かばず、最終的にそこで何をしたいのか、具体的に考えることができなかった。
最終的に大学で勉強したこととは全く異なるが大手企業とされる会社に運良く拾っていただき、現在に至る。
 
高校生の私自身は、あまりにも目の前のことで精一杯だった。
当時の私からすると、結局は憧れにすぎなかったのだが、行きたい大学と目指したい将来の夢があった。
そんな中、「その職業を通じて自分が何をしたいのか?」ということは学校の先生からは聞かれなかったし、考える必要があるとも感じていなかった。
 
最近は「個」の時代と言われ、大企業にいることが全てではなくなっている。私自身も社会人になって様々な方との出会いの中で、会社に属しながらも私の好きなことを極めるようになっていた。
まだまだ将来のことは分からないがが、これまでの人生、比較的恵まれた環境で生活することができた。
少し勇気を振り絞って会いたいと思った人に会いに行ったり、イベントに参加してみたりすると新たな世界が広がって、そこからさらに紹介という環も広がる。たくさんのご縁と機会をいただき、毎日は充実していると言える。
 
「正解」か「不正解」の道を生きるのは、努力次第な部分もあり簡単なのだと思う。
それがだんだん大人になるに連れ、自らがクイズの出題者になったかのごとく、日々問題を出しながらその時の最善の回答をしていく。
正解は「その後、日々充実しながらその人らしく生きていること」そのものなのではないかと今を生きる中で思うようになった。
 
最終的に6人ほどの先生に囲まれながら話をする中で、また新たな気づきをいただきつつ、さらにはまた後輩の前でお話する機会もいただけることになった。
 
私よりも人生経験豊富な先生方を目の前にして話すことは少し恐縮だが、タイトルはすでに心の中で決まっている。
 
「大学・社会人を経て気づいた、学校の先生が教えてくれないこと」

 
 
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2018-11-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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