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メディアグランプリ

初めて、ライティングを観戦してきました!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事;坂田光太郎(ライティングゼミ・平日コース)
 
「ヤバかった」としか言えない。
テクニックとテクニックがぶつかる手汗握るスポーツを久しぶりに観戦したのだ。
「ヤバい」としか言えないスポーツだった。
しかし、その私が観たスポーツは身体を動かさない。
働かすは手の指と想像力。
それはスポーツなのか、と疑問に思うかもしれないが、
あれは確実にスポーツだ。
想像力、構成力、そして、テクニック、その全ての力で闘う究極のスポーツ。
身体を動かさないヤバいスポーツ。
それがライティングというスポーツだ。
あの日、初めてライティングというスポーツを観戦した。
そのスポーツは、私が想像した以上にヤバかったのだ。
 
「天狼院書店の文化祭」。そのお知らせが来たとき、私は笑った。
ライティングのトーナメント大会を行うというのだ。
え、まず、どうやって?
私は詳細を見た。
どうやら、その場で出されたお題について15分でライティングをするらしい。
しかも、作成の過程を映画館の大スクリーンに投影しながら、執筆するのだ。
「是非見たい」
と思い、池袋の映画館に入った。
文化祭は映画館でやるらしい。
 
映画ルームのドアを開いたとき、カフェで流れていそうな軽快なBGMが聴こえた。
「あ、闘うというより、楽しむ感じなのかな」と一瞬感じた。
が、それは間違えだった。
スクリーンを観ると物凄い速さでライティングされているPCの画面が、投影されていたのだ。
 
「なんだこれ」
そしてスクリーンの前で2人がキーボードに凄まじい速さで文字を打ち込んでいる。
恐らくこの2人が第一回戦目の対戦者だ。
「え、ガチで闘っているやん」
そこで繰り広げられているのは、ティータイムとは真逆のガチバトルだった。
 
「キーボードをカチカチうるさく叩いて相手を威嚇するのも、戦略だよ」
と言ったのは、観客席で観ていた講師の三浦さんだった。
 
え、まって、威嚇ってなに!?
ライティングの助言で威嚇なんて言葉が飛び交うとは思わなかった。
 
まるでボクサーにセコンドから、指示している監督のようだ。
 
そんな助言も飛び交う中、刻一刻と15分が迫る。プレイヤーにとってこの上ないプレッシャーだ。
そのプレッシャーは観客にも伝わり、タイムミリットが近づくに連れて全員がかたずを飲んで見守る。
MCの川代さんが、「あと1分!」と残り時間を知らせる。焦るプレイヤーの手元。
見守る観客。そして。
「終了!!!」と川代さんが言うと、観客はプレイヤーに暖かい拍手を送る。
そのとき、私は思ったのだ。
「これって、スポーツやん!!」
プレイ中の緊張感と終わった後の爽快感はスポーツ観戦そのものだ。
きっとプレイヤーは、もっと凄まじい爽快感だろう。
 
初戦はどの試合もドラマがあった。
特に2戦目の試合は、ライティングゼミを受けたことのない人が闘った。
なんとなく参加した2人の試合は我流でのライティング。
新参者のライティングは斬新な発想に映り、注目度が増した。
 
ライターズクラブの先輩と後輩が闘った試合も凄かった。
先輩のプライドと後輩の勢いが火花を散らし、なんともドラマチックな試合だった。
 
毎試合、ちゃんと与えられたお題がクリアされるか、時間内でライティングが完結するか、観戦者は冷や冷やしながら観ていた。
だが、そんな心配は無用だったようで、ほとんどの方が条件をクリアされていた。
プレイヤーは本当にクオリティーが高い。
 
準決勝はもっと衝撃的だった。なんと制限時間が5分だ。
しかもお題は観客が適当に決める。ここまできたら笑うしかない。
制限時間でどうお題を回収し、どう完結させるか。
自然と観る方も力が入る。
5分終わってみれば、もちろん完璧にまとまっている。
極限のライティングだ。
 
決勝もまた制限時間5分!しかしお題はなしだ!
ここにきてフリーはキツイ!
少しはなにを書くか悩みたかったはずだ。
でもそんな余裕なく試合が始まった。
書きながら考えるしかない。
手汗握る観客、プレッシャーの中、頭をフルに回すプレイヤー。
そして、凄まじい早さで5分は過ぎた。
当たり前のように、完結している。内容も完璧。
優勝者はどちらだ。優勝は三浦さんがジャッチをするのが、意外なことを提案した。
優勝者は観客の多数決で決めるというのだ。それぐらいクオリティーの高い試合だった。
多数決の結果優勝者が僅差で決まり、共に闘った2人はその場で固い握手を交わし、観客は温かい拍手を送った。
スポーツ大会が終わったような、爽快で少し名残惜しい雰囲気が会場を包み込んだ。
「ヤバい試合だったな」と思った。
 
文化祭が終わった少し寂しい気持ちに引きずりなりながら、こうして記事にしているが、今、一番「ヤバい」と思うことがある。
それは、私自身参戦しなかった事だ。
「ヤバい、出たかった」という気分だ。
是非来年の開催を切望している。
そして、来年また思うのだ。
「このスポーツは、ヤバい!」と。
 
***

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2018-12-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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