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パンパンの顔になってしまった長男がこの世で一番嫌いなことをするように説得しないといけなくなった


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:山本りか(ライティングゼミ・日曜コース)
 
 
「顔パンパンやね」
思わずそう言ってしまった。
 
そう、息子の顔はパンパンだった
そこまでパンパンになるんだと驚くほどに
パンパンの顔がある。
 
思わず、「アンパンマンの顔みたいやね」と言ってしまった。
実写のアンパンマン役になれそうだ
はち切れんばかりのホッペ
パッツンパッツンなのだ
 
なぜそんなにパンパンなのか?
 
答えは簡単、
顔がむくんでしまってるからである
なぜむくむのかを調べてみた。
 
「運動しないと顔がパンパンになるんだね」
 
彼がこの世で一番嫌いなことは運動すること、
体を動かすのが大嫌いな中学2年生。
 
先日の週末も、1歩も家から出ないで
至福の時間を過ごしてた。
 
「ちょっとは外に出なさい!」そう言っても
全く聞いてない。
 
特に外出する予定もなく、
家にずっといていいなら、
1歩も外に出ずにいくらでも喜んで家にいるだろう
そして、大好きな本をネットで読みまくる。
 
時々弟や妹と遊び、
自分のペースでボーッとする
 
体にカビが生えるよ
体が動かなくなるよ
 
そう言っても全く無駄。
どんだけ必死で言っても
全く聞いてない。
 
そして、今回の「顔パンパン」になってしまった。
 
シュッとしてた顔が
パンパンのアンパンマン
 
そりゃね、そこまで運動しなかったら
そうなりますよね。
 
でもね、
運動って体を鍛えるための運動や
健康維持のための運動とか
運動する人って何か目的を持って
運動してるから続くし、
そもそも運動しようって思えるのだと思う。
 
体を鍛えるなんて全く興味がないし、
健康維持なんて、思いもしないだろう彼を
どうやって運動させようかな?
 
「顔パンパンだね、運動不足が原因だから
運動しないとダメだよ。」
 
例えば私がそう言ったとする。
彼がどんな反応するかをイメージしてみる。
 
「はーい」と言って流されるか
「運動不足が原因っていう根拠は?」って突っ込まれる
 
おそらくこの2択で、
絶対に素直に運動するとは思えない
 
ああ、それを説得する自信なんて全くない!
 
大好きな自宅から外に出されて
運動させられるなんて、
おそらくありえない提案だと思うので、
全力で阻止しようと動くのだろう。
 
運動といっても
毎日早起きして10キロ走ろう! とか言ってるわけではなくて、
ちょろっと行って
ちょろっと帰ってくる
 
最初はそれで十分だと思ってる。
 
さて、なんと言って外に出そうか?
天国のような屋内から
寒い外に出されて、
さらに運動しろと言われる!
 
どう言っても外で運動するように説得できるとは思えない。
 
「ちょっと外に行ってきたら?」
「ムリ」
 
「ちょっと運動してきたら?」
「絶対にムリ」
 
ちょっとしたことにイラっときて、
自分のペースを必死で守る
理不尽なことも平気で言い、
時々地雷を踏んでるんだけど
その事には全く気がつかない。
 
そう……
長男はアレに似ている。
 
【頑固老人】
 
頑固ってだけでもややこしいのに、
老人って……
 
大変さ倍増だわ。
 
【頑固老人を説得する方法】そんなハウツー本があったら買う
 
そうか!
ひらめいた!
 
私も開き直って
長男を老人のように扱った
 
うそ!!
とても機嫌がいい!
 
・逆らってはいけません
→全力で反撃してきます。
 
・タイミングが大切です
→成功するかどうかの別れ道
 
・怒鳴ったら向こうも大きな声になります
→出した声の倍の声を常に出します
 
・信用第一
→これがないと話すら聞きません
 
・信頼感で動いてくれます
→動いてもらう前に動きましょう
 
・上からはやめましょう
→そう思われた瞬間去っていきます
 
そして……
 
【頑固老人】を説得する最も重要な事
 
・ちょっとしたことでもほめましょう
→ほめるところがなくてもほめる
 
・忙しくても話を聞いてあげましょう
→だいたい忙しい時に話してきます
 
もちろん、運動して欲しいのには理由があって、
 
長生きして欲しいから
病気になって欲しくないから
体が丈夫になって欲しいから
 
でもね、
そんな理由をいくら言っても
動かない
 
「運動したくなんかないし」
「運動するかしないか決めるのは自分やし」
 
そう言って運動せず、
いつまでも顔パンパンのアンパンマン
 
人は、言い方を変えたら動いてくれる時がある
やり方をちょっと変えるだけで
全く動かなかった人が喜んで動いてくれる
 
押してダメなら引いてみる
私はついつい押してしまう。
 
押してダメならもっと押す
倒れそうになるから向こうも押すんだろう
作用反作用の法則がこういう時にも有効なんだ
 
何百回と繰り返す
試練のようなやり取りの中で、
私が日々学ぶことができるのは、
 
「頑固老人」みたいな
気難しいけどデリケートな長男が近くにいるからだろう
 
まだまだ衝突することはあるだろう
でも、
衝突してもお互いが納得できる結果になればいいと思う。
 
ふと思った、
私がハウツー本を書けるかもしれない

 
 
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2019-01-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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