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メディアグランプリ

良い仕事ができるように


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:増田弘美(ライティング・ゼミ平日コース)

キンコンカンコン~♪
「お疲れ様でした」「お先に失礼します」彼女たちは終礼のチャイムがなると、机の上をきれいに片づけ、事務所を後にする。営業時間内に仕事を処理して、残業をしないことが、彼女たちにとっての正しい仕事のやり方なのだ。
残業はしないに越したことはないが、業務が終わらないとか、処理に不安があるときは時間をかけて確認して、残業もやむを得ないというのが、私にとっての正しい仕事のやり方だった、今までは。

勤務時間、残業や休日出勤の管理は、厳しくなった。
パソコンを使っている間は業務時間とみなされ、会社が管理している。朝は8時より前にパソコンに電源が入っていたら、残業扱いになる。19時以降社内にいる場合は残留申請書を出さないと通用口でチェックされる。週2日のノー残業デーは、18時半までに帰らないといけない。管理職は、残業が多い部下を指導し、残業を減らすことが業績の目標管理の一つになっている。長時間勤務にならないようチェックがはいるのだから、よい会社である。

私の担当する業務は、女性4人で行っている。データを扱う専門職が1人、業務の担当年数は私と同じくらいだが、社歴の浅い2人と社歴の長い私。

業務内容は、販売部門からの依頼を受けて、売上データから必要な情報を抜き出し、加工して提供する仕事だ。新製品の発売月やセール月の前は、依頼件数が多くなるけれど、事前にわかっているので、ほぼ営業時間内に処理ができるように分担している。しかし、売り上げが悪くなると、ターゲットとなる顧客へアプローチをするために急な依頼が殺到する。
通常の依頼でも複雑な内容で、確認が必要になったり、判断に困ることがある。依頼者に確認するが、連絡が取れないこともあって、過去の依頼やこれまでの傾向をみて自分たちで判断して加工することもある。そして、メンバー間でダブルチェックして間違いがないかを確認する。曖昧な依頼内容であったとしても、こんな条件で出しましたよと明記して提供している。

ある案件で、彼女たちは依頼通りに抽出してデータを提供したつもりだったが、数日後データがおかしいと販売部門からの指摘があった。
複雑な条件だったので、設定間違いをしていた。そして、若手同士でダブルチェックをしていたので、その間違いに気付かなかったのだ。とりあえず、販売部門に経緯を説明し、間違った条件設定で顧客にアプローチしたが、売上の結果は、前回よりよい結果に終わっていることがわかったので、ことなきを得た。

業務にもなれてきたので、若手2人に任せてしまった、私の責任でもある。
社会人としての経験が浅い彼女たちにとって、そもそも条件設定が間違っていないか、互いの仕事を疑いの目でみるという考えがなかったのだった。
上司と交えてのミーティングで、間違いに気付く方法として「半年毎に同じ条件で出しているのだから、前回の結果と比較すれば、数字がおかしいと気付けたんじゃない?」と指摘を受けた。彼女たちは間違ったことは反省しているようだったが、そのときに抱えていた案件があれもこれもあったと言い「忙しいのにそこまで確認できません」との返答だった。

彼女たちは毎日定時で帰っていたので、私は、そんなに忙しい思いをしていることに気付づいていなかった。そして、ある種、開き直ったようにも聞こえる意外な返答に、上司としてもそれ以上は何も言えず、結局、ダブルチェックのペアが若手同士にならないようにということでおさまった。

私だったら、この複雑な条件だと1回の抽出では、正しいかどうか不安だから、別の方法でも出してみて、数字が適当か自分自身でもダブルチェックをした上で、別のメンバーにダブルチェックを依頼しただろうなと思ったけれど、そのやり方をすると間違いなく残業になる。
実際、私は残業になることが多い。また、残業にならないまでも、時間があるだけ、間違いがないか確認しているときもある。
それは、正確に業務を処理できたか、数字だから見る人が見たらすぐわかる。なので、数字が苦手な私にとって、正しく導きだされてるか不安でしょうがないからなのだ。

もし私じゃない別の誰かが私と同じ仕事をしたとしたら、1つの案件にこれだけ時間を費やすだろうかと考えるときもある。きっと、別の誰かだったら時間が余って、違う仕事も担当するのではないかと思うときもある。私は少ししか処理ができていない、狭い範囲でしか仕事をしていないのではないかと思うと、落ち込んでしまう。

残業してでも、仕事を正確に処理することが大切というスタンスで仕事をしてきて、時間内で仕事を終えるには、休憩時間も仕事をするか、何かを省くか、誰かに任すか、などいろいろ考える。そんな私と、時間内に終わるのが当たり前、残業になるなら仕事は受けないと割り切る彼女たち。

私は彼女たちの仕事ぶりを見て、お互いを受け入れ吸収し合える関係を作りたい。今、一緒に仕事をしているのだから互いに歩み寄り、業務を遂行することが、私たちの課題なのだと思っている。

歩み寄りの第一歩として、まず私は、彼女たちと同じように定時で帰ることを心がけている。
仕事を早く切り上げるには、残業できない環境を作ることしかないと考え、夜の予定を入れることにしている。だから、ライティング・ゼミ平日コースに申し込めた。
 
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2019-03-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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