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メディアグランプリ

日々をイキイキ生きるために必要なことは「吉本新喜劇」から学んだ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:日山公平(ライティング・ゼミ特講)
 
 
「日山さんって、全くオーラを感じないけど、毎日充実してそうだよねぇ。何かイキイキしてるもん」
友人の女性から、突然言われた言葉だ。
 
「おい、オーラを感じないは余計だろ(笑) でも、そう言ってくれるのは、うれしいな」
 
いろいろありながらも、こうして何とか仲間に恵まれ、日々を楽しみながら生きていけるのは、ありがたいと思う。
 
そんな中、2019年2月、おそらく東京のほとんどの人は知らないだろうが、
僕にとって衝撃的なニュースが飛び込んできた。
 
「辻本茂雄、吉本新喜劇座長を勇退」
 
僕からすれば、それこそ平成から令和に時代が移るのと同じくらいの感慨深い想いにとらわれた。
 
「あの辻本さんが吉本新喜劇の座長を退くんだ……」
 
そう思ったとたん、ある想いがよぎった。
「もしあの時に、吉本新喜劇を見ていなかったら、今頃僕は違う人間になっていたかもしれないんだ……」
 
高校から大学時代にかけて、僕はかなりの劣等感に悩まされていた。
 
「背が低い、顔がダサい、足が短い、言葉が茨城弁で田舎臭い、性格が内気で暗い」
自分のどこをとっても、誇れるものなど、どこにもなかった。
気がつけば、周りの人間とは距離を置き、孤独を好むようになっていた。
 
「こんな自分で、一生を生きていくのか……」
今だったら、何でそんなことで悩んでいたのかと笑い飛ばせるが、
当時の自分にとっては、自分に対する失望でいっぱいだった。
 
そんな失望から抜け出すために、青春18きっぷで、当時住んでいた千葉から西に向かって、あてのない旅に出たのだった。
そして、「お笑い」の街である大阪に辿り着いた時、なんばグランド花月で公演していた吉本新喜劇を観たくなった。
 
当時の僕にとって、テレビのお笑い番組は欠かせないものだった。
笑うことが日常で少なかった自分に、イキイキとした感情を与えてくれるものだった。
 
しかし、そんな番組を観終わった後は、何となく虚しさが残った。
「結局、お笑い番組でしか、笑ったりすることはないのか……」
 
吉本新喜劇自体は当時から知っていたが、関東ではテレビの放映はほとんどなく、実際は初めて観るものだった。
 
とはいえ、お笑い番組のコントとそれほど変わらないと思い、吉本新喜劇の公演には大して期待はしていなかった。
 
ところが、公演が始まってから、その期待は良い意味で裏切られることとなった。
 
公演が終わった後、「笑い」を提供してくれた吉本新喜劇に対する感謝の気持ちとともに、不思議に感動の気持ちも混ざっていた。
それは、お笑い番組のコントを見終わった後の虚しさとは、明らかに違うものだった。
 
喜劇という以上、笑いがあるのは当然なのだが、そこには一種の哲学のようなものがあった。
もしかしたら、ただ僕がそう解釈しているだけかもしれない。
ある人にとっては、「ただのお笑い」でしかないかもしれない。
 
しかし、僕にとって、その吉本新喜劇の公演後に、ある哲学が自分の中に芽生え、
ある時から劣等感に悩まされることが、人生で少なくなったのだった。
それからの僕は「水を得た魚」のように、仲間を増やしていける、そんな自分になった。
 
吉本新喜劇が教えてくれた哲学とは、何なのか?
 
それは、「自分の個性を武器にせよ」ということだった。
今まで自分が劣等感と思っていたものは、勝手に思っているだけで、「自分の個性」でしかないと気づかせてくれた。
 
吉本新喜劇の役者は、それぞれが個性的だ。
その中で、身長が149cmしかない、池乃めだかという役者がいる。
 
「身長がそんな低くて、役者なんてなれるのか!?」と思う人もいるだろう。
しかし、池乃めだか氏は、その自分の身長の低さの特徴を生かしたギャグで、多くの人を笑わせている。
 
「私の身長はネクタイの長さと一緒です」
と、実際に自分の頭と同じ高さからネクタイをたらして、自分の身長と同じ長さであることを披露する。
 
また、ある公演では、途中から社長役として池乃めだか氏が登場すると、社員役の役者が、
「社長、どこにいるんですかー!? (身長が低すぎて、現れても見えないというオチ)」
「ここにおるで! (言っても、身長が低いから、目につかず気づいてもらえない)」
「あれ!? 声だけ聞こえますなー 社長、ホンマどこにいてるんですかー」
 
このような役は、身長が低いからこそできることだ。
他の誰かがやろうとしても、そう簡単にできることではない。
 
一般的に男性は身長は高い方がカッコいいとされている。
身長が低いことで、劣等感を感じる人もいるだろうし、僕もそうだった。
 
しかし、このように一見劣等感と思えることを逆に活かして、人を笑わせ、人の心を明るくする、そのエネルギーに圧倒された。
 
今まで感じていた劣等感が、小さく思えてきたのだった。
 
それから、今まで勝手に思っていた劣等感は、自分の個性でしかなくなった。
その自分の個性は、人からずれば実直に見えて、親しみを覚えやすく、信用されやすくなるという長所に変わった。
 
そして、お笑い番組に頼らなくても、自然と笑顔が増えるようにもなった。
 
確かに、僕にはオーラというものは、ないかもしれない。
でも、そのオーラがないということさえ、自分の個性であり武器にもなる。
 
この自分の生まれもった個性を、周りの人のために活かして、日々を楽しみながら生きていくだけだ。
 
それを教えてくれた吉本新喜劇は、新しい座長の体制で、どんな「お笑い」を我々に提供してくれるのか、今後も目が離せない。
 
 
 
 
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2019-05-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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