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メディアグランプリ

女子会逆マウント!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:小倉みゆき(ライティング・ゼミ平日コース)
 
「ちょちょちょちょっと待って、それは地雷や!」
旦那との出会いが浮気だという話をおもしろおかしく述べている友達の横で動揺した。
鉄板ネタなのだろうか、嫌味なく面白い。
ただ、話している子は知らないのだろうが、
このメンバーにはつい1ヶ月前に浮気されて振られた子がいるのだ。
知っているメンバーはそれとなく話をそらす。
 
高校時代の部活の同級生との女子会。
10人いた同級生のうち7人が参加。今日は参加率が高い。
3年ぶりの子も3人ほどいる。
 
今29歳であることを考えると、もう高校を卒業して10年以上になる。
高校時代には、同じ格好をして、だいたい同じことを考えて、毎日一緒にバレーボールを追いかけた仲間。
毎日会っていたあの時は、彼氏ができたことも、失恋したことも、赤点を取ったことも、先生にこっぴどく怒られたことも、お互いのことはなんでも知っていた。
平日毎日会っているにも関わらず、休日だって一緒にでかけていた。
なんて居心地のいい狭い世界だったのだろうと思う。
 
それが、それぞれの10年を経て、また同じメンバーで終結している。
 
みんなでいる時のムードメーカーもドジっ子もしっかり者も、役割分担は10年前と変わらない。
ただ、一つだけ違うのは、話題について苦慮していることだ。
 
みんながこの時間を楽しい時間にしたいという思いはあるけれど、
毎日一緒にいた時と比べると断然お互いの情報が少なくて、地雷がどこにあるのか、どの話題が盛り上がれるのか、自慢に聞こえない話はなにか、間違ってマウントを取ってしまうのではないかと話題選びが難しい。
自慢話も恥ずかしい話も堂々としていた
10年前のあっけらかんとしたやりとりをしたい気持ちなのに、どこか気が引けてしまう。
 
久しぶりの女子会は合コンに似ていると思う。
 
盛り上げたいと思っているけれど、
最初はぎこちなさもあって、
でも、お互いの共通点や面白い話題をみつけて盛り上がっていく。
そして、意気投合しあえば今後の個別の約束に繋がったりもするし、
周りの子の頑張りや、自分の立ち位置の低さに奮起したりもする。
お互いを知るところが難しいのだ。
 
自分の自由時間を割く構成比は大きくわけて「仕事」「恋愛・家族」「趣味」に分けられると思う。
29歳と一括りにしても、選んだ結果の3項目の比重はメンバーそれぞれ全く違う。
 
性格や人生のステージによって、
金融資産における「預金」「株」「保険」の保有割合(ポートフォリオ)が違うように、
「仕事」「恋愛・家族」「趣味」の割合も、人によって、タイミングによって違うのだ。
そして、それが自分の思う理想形とずれている時、
人は不安になったり、羨ましくなったりするのだと思う。
 
次の話題に移った。
今度は二児の母の苦労と幸せエピソード。
つれきている子もとても可愛いし、他の母二人も同調して盛り上がっている。
ふと向かいに座った友達と目を合わせてしまう。
向かいの友達とは、独身子供なし仲間として、先日子供を持つ難しさについて語り合ったばかりである。キャリアと家族と体と、考えることが多すぎて踏み出せていない。
本心から友達が幸せそうで嬉しいと思う。
未来の自分のためにも役に立つのだろうとも思う。
ただ、仕事を選んでしまっている自分が正しいのか、不安になる。
 
二児の母は、早く仕事復帰をしたいが、夫の協力が少ないため叶わないとこぼしている。
仕事をして生き生きしているみんなを尊敬していると。
 
なんて人生は難しいのだろうか。
「仕事」「恋愛・家族」「趣味」のそれぞれに全部の時間がつぎ込められればいいのに。
文法的に正しくないこともわかっているし、全部全力に取り組んだとしても割合なんだから優先順位は付けられるということはわかっている。
仕事も残業も含めて完璧に遂行し、良き妻として主婦業も取り組み、いい母であり、自分の時間ももって輝いている。そんな生き方はできっこないのである。
それでも、自分の中で折り合いをつけ、周りと調整しながら、
ベストな割合をみつけて着地させるしかない。
 
さて、そろそろ次のストーリテラーは私だろうか。
私の今のライフポートフォリオは「仕事」傾注型。
この流れで、仕事の愚痴なんてしらけて仕方がない。
 
そう思うと、
高校時代の思い出話に戻すしかない。
結局、みんなが楽しいのは、みんなが一緒のステージにいた頃の話なのだ。
あの頃は、全員の100%が高校生活に詰まっていた。
大人ってなんて選択肢が多いのだろう。
顔がいくつもあるのだろう。
 
「仕事」「恋愛・家族」「趣味」の3点全てにおいて満足していることはあり得ない。
女子会は、自分のポートフォリオを見つめなおす機会なのかもしれない。
 
楽しい時間にするために、
マウントをできるだけとらないように自己紹介をし、
誰かがマウントを取れるところでしっかりマウントを取ってもらう(逆マウントを取る)
そんな攻防が女子会で行われているように思う。
 
 
 
 
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2019-05-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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