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メディアグランプリ

やれば、なんとかなる。やらないと、なんにもならない。


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記事:岸本しおり(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
小学生の時、運動が大の苦手だった。太っていたし、足も遅かった。鉄棒もマット運動も得意ではなく、体育の成績が一番悪かった。運動はしたくない。本を書いたり、絵を書いたり、手芸したりと室内で楽しく過ごしたいと思っていたのだが、父の教育方針により「中学生になったら、運動系の部活に入ること」が絶対だった。父としても、運動音痴の太っている娘が心配だったのだろう。
どのスポーツにも思い入れはなく、どうしようかと迷っていた時に、クラスで仲が良かった友達が「同じ部活に入ろう」と誘ってくれた。そして、その子の誘いに乗る形で、ハンドボールがどういうスポーツかもよく知らずに、ハンドボール部に入部した。ハンドボールは、球技の中の格闘技と呼ばれるくらい、とても激しいスポーツである。足の速さも、持久力も、肩の強さも、跳躍力も求められる。運動が苦手な人がやるスポーツではないことは、入部後に知った。今では、笑い話だが、入って一週間くらい経った頃、ウォーミングアップのキャッチボールで、ボールを取り損ねて、骨折した。部活の顧問の先生も、私があまりにも運動ができないことにびっくりしていた。そして、そのまま三ヶ月間ドクターストップがかかり、私の部活デビューは、出だしから失敗した。
骨折が治り、部活に復帰してからも、全く部活についていけなかった。持久走をすれば、みんなより一周遅れる。ボールを投げても、みんなの半分くらいしか届かない。部活の日は毎回心が折れていた。それでも、部活を終わった後の仲間たちとのおしゃべりが楽しかったこともあり、ズル休みしたい気持ちと戦いながら、何とか部活は続けていた。
そのうち初めて試合に出させて貰った。試合中は無我夢中でほとんど覚えていない。試合は惨敗。スポーツで初めて「悔しい」と思った。それからは、練習にもより一層、力が入るようになった。ほぼ毎日運動をしたおかげで、体重も10キロ程痩せて、前よりも動ける身体になった。また、日々の積み重ねは凄いもので、徐々にできることが増えていった。今までできなかったことができるようになることは、純粋に楽しかった。今振り返ると、中学校の3年間は本当にがむしゃらだった。周りについていくことに精一杯。それでも、試合で初めて良いプレーができて、顧問の先生に褒められた時はとても嬉しかった。
私が通っていた学校は中高一貫で、部活も合同練習をしていた。中学の最後の試合が終わった後、高校になっても続けるかどうか顧問の先生に聞かれたが、迷わず続けることを選んだ。その頃には、運動に対する苦手意識もだいぶ薄れてきていた。高校になってからも周りと比べて上手くプレーができないことに悩むこともあったが、最終的には県でベスト8に入ることができ、とても良い青春の思い出となっている。高校最後の大会の後には、顧問の先生から「伸び率が一番凄かった。お前が一番成長した!」と褒められた。
中高の6年間、必死に部活に打ち込んだ後、運動は「一番苦手なこと」から「得意じゃないけど楽しめるもの」に変わっていた。私の人生にとって、運動コンプレックスを克服できたことは、単に運動が楽しめるようになったこと以上に意味があるものになっている。ちょっとオーバーかもしれないが、小学生の私は「運動は一生できないもの、楽しめないもの」と思っていて、今後一切、この考えが変わることがないと思っていた。一生変わらないと思っていたことが、たった6年間で変わった。この意識変化は、私の人生史上最大の事件だった。「人間、できないことなんてないんだ」これが、部活に打ち込んだ6年間で学んだ一番大切なことである。
部活をやりきってからの私は、前より、何倍も強くなった。ちょっと難しいと思うものに対しても、「あの頃の運動に比べたら、無理じゃないな」と、とりあえず挑戦してみることができた。そして、不思議なことに「難しいな、無理だな」と思っていたものでも、やってみたら何とかなることが多かった。壁を必要以上に大きく見せているのは大抵自分自身。やるかやらないで悩むくらいなら、やってから悩んだ方が良い。ある意味、楽観的な性格になったことで、できることがとても増えた。社会人になってからも、仕事で新しい分野の仕事を勧められた時は、迷わず受けるようにしている。その挑戦が、更に新しいチャンスにつながっていく。
中高の青春時代に得た、大きな成功体験。お父さん、あの時、嫌がる私を無理やり運動系の部活に入れてくれて、ありがとう。
 
 
 
 
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2019-05-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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