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メディアグランプリ

家を買います。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【6月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:田島正男(ライティングゼミ・日曜コース)
 
「ここしかないでしょ」
 
奥さんと2回の内覧をして購入を決めた。
先週。私は中古マンションだが売買契約にハンコを押してきた。驚いている。人生最大の買い物をした自分に。決定までに2週間。
 
皆さんは家を買ったことあるだろうか。
 
今とてもワクワクしている。
 
「家か」
コーヒーを奥さんと2人で飲みながら、今住んでいる賃貸マンションのソファで話し合う。
 
奥さんから、そろそろ家を買いたいと言われて来た。
家計の事、家賃の事を話し合う中で。
 
「私たち、後何年生きるか考えたらさ、住みたいところに住みたいよ」
「地方出身の私は、東京でマンションに住みたいの」
 
リスクは
・このご時世に、借金を抱え生きていく
・生活圏が限定
・トラブル等あった場合のリスク
・転勤
色々考えると躊躇していた。
今後空き家も増える。
オリンピック後の景気動向。
何より世の中のトレンドは、所有よりもシェア。都会よりもローカル。古いものを大事に使う。リノベ。
そんな感じ。
URとMUJIがコラボしたリノベ団地。そんな住まいが
良いのでは。と軽く思っていた。賃貸で。
 
しかし、奥さんの意思は固かった。というより信念に近かった。「とりあえずMUJI団地的なのがよくない?」軽々しく言えない。
 
そこで
「言っているだけじゃ進まない」
「本当に進めるなら内覧の予約まで取って行こう」
と話をした。
 
すると。これまでもリサーチを重ねていた彼女は早速内覧を申し込んだ。ゆっくり考え、スローな行動をする彼女が、スピードと意思を持って動いたのに驚いた。
 
二人暮らしなので一戸建てではなく
マンションというのは決まっていた。
最初は新築志向だったが、中古物件で良いと判断を
変えていた。流石、我が家の財務大臣。
 
もう逃げられない気がした。何からか、わからないけれど。
 
予算、階数、住むエリア、間取り、築年数、駅からの徒歩分数、オートロック、向きなど。
不動産会社に様々な条件を具体化し提示した。営業マンがPCに打ち込み出てくる候補の物件は、確かに数値の上では条件に合致していた。が見に行っても2人の琴線には全く触れなかった。
 
やはり、奥さんが自分で候補に挙げたところが魅力的だった。そのエリアの物件は不動産屋よりも詳しかった。
 
その時一件「ここかな」という物件に巡り会う。
 
スペックだけでは語れない物件の魅力。住みたいと思った。
 
その時は、その物件は売出してから数ヶ月間売れていないという話だった。急がなくても、と自分が判断をステイした。というより、本当にここなのか、今なのか。何故ここなのか。確信を持てていなかった。
 
2ヶ月後、不動産会社から
「あの物件申し込みが入ってしまいました」
と連絡が入った。予想以上に大きな落胆をした自分が
いた。驚いた。何故、そこまで落胆したのか。
その物件はそこにしかない。出会いを逃す事の後悔はあった。
 
奥さんに報告する。
すると奥さんは冷静に
「今回、購入を前提に動かないなら私も探さないし見にいくのも辞めよう」「どうする?」
 
「歳も歳だし、買うなら今しかない。巡り合ったら決断すべきだ」
まだモヤモヤしながらも、自分に半分言い聞かせながら。
 
そう伝えたところ、奥さんは早速マンションを見つけ内覧の申し込みをした。自分も物件探しに加わったが
彼女ほど明確に「これ」と言えなかった。
 
そして、前回の後悔とモヤモヤを胸に物件を観に行った。
やはり、不動産屋のリコメンドはピンと来なかった。
最後に見た奥さんの一押し物件。
 
申し分なかった。
 
予算との兼ね合い、エリア。築年数、間取り、駅近、オートロックなど。現実的な条件はクリアしていた。
 
そして、そうしたスペックを超えたものがそこにあった。
 
生活感のちゃんとあるロケーション。白い床、大きなLDK、ナチュラル感、お気に入りの家具を置いた時の相性の良さが想像出来た。
 
何より2人がそこで生活していく事が、素敵に生活していく事が容易に想像できた。
 
お気に入りのソファで、自分が入れたドリップコーヒーを、2人で、吉祥寺で買ったマグカップで飲む。シンプルな暮らし。
車や豪奢な買い物、海外旅行などはいらない。
服、雑貨。音楽、本は必要。
この東京で。ずっと。
 
今住んでいる売主のキャラクターの素敵さや、部屋の使い方も後押しした。
 
その時、家を買う意味が解った。モヤモヤがすっと消えた。
 
結局、「家を買う」ことは「2人の生活を選択する」
という事だと気付いた。「2人の未来」を。
借りるのではなく「住む覚悟」で。
 
一件目が売れてしまった時、自分たちの未来を
失った感覚だったのだと思う。
 
自分が、本や新聞から仕入れた情報やリスク。
不動産屋がPCに打ち込み出してくるリコメンドも。
フワフワしてリアルではなかった。
 
あくまで判断のサイドデータでしかなかった。
一番大事なのは、自分自身の「選択と決断」だった。
選択と決断にはリスクは付きまとうし可能性を消す作業でもある。当たり前だ。
 
今日、何を選択するか。どのシャツを着て、何を食べて、何を飲むか。その積み重ねが、自分を作っている。
 
逆にいえば、なりたい自分になるためには、選択して決断して行動しなければならない。
 
結局、奥さんの行動力は、なりたい自分、2人の生活が明確に見えていた事に気付いた。
 
「どういう生活をしていくのか」「どこに住むのか」
そこからは早かった。迷いは無かった。勿論生活を維持するためのリアルな計算はする。
契約のハンコは、力一杯押した。
 
今日、何を選択し、どう行動していくか。なりたい自分、なりたい2人を知っていれば迷わない。
 
家の購入を決めてから、今日着ていくシャツ、今週末の予定も迷わなくなった。今日のシャツはクレリック。
今週は天狼院の入試受ける。
「これしかないでしょ」
 
「なりたい」が分かれば、未来は掴める。肝が据わる。
楽しくなる。2人は家を買うという選択をした。
 
引っ越した時に唯一新しく買うダイニングテーブル。
想いを馳せながら、今日も2人でコーヒーを飲む。
 
 
 
 
***
 
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2019-05-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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