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メディアグランプリ

ご褒美のある人生


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【6月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:風香(ライティング・ゼミ火曜コース)
 
 
「ディズニーランドがなかったら、我が家の今は無かったよね?」
娘達との会話で、時折出てくる話題である。
 
ディズニーランドが開園したのは、私が15歳の時だった。
しかし、九州の片田舎に住む私にとって、ディズニーランドは遠く離れた異国の地にある遊園地という位の位置付けで、私の中の「遊園地」とは、イメージも思い出も全て、地元の動物園の横に付いていた小さな鄙びた遊園地だった。
 
しかし大人になって、友人の結婚式に出席する為に東京を訪れた時、初めてディズニーランドに足を踏み入れた。
ショーやパレードもアトラクションも造形物も何もかもが楽しくて、キラキラしていて、まさに別世界。
夢と魔法の王国は……カルチャーショックだった。
そして、頑張って廻っても全て見つくせない……
それでまたリピーターとして訪問したくなるという法則を実感した。
ディズニーリゾートは、娘達だけでなく、寧ろ既に大人であった私を魅了した。
 
「また来たい!」
 
しかし、シングルマザーの私には、九州から親子三人でディズニーランドに行くには負担が大き過ぎた。
 
そこで、始めたのが「公募」だった。
 
公募ガイドと小学生新聞を読み漁った。
自宅でデザインの仕事をしながら、親子で応募できる公募、子ども対象の公募、大人対象の公募……娘達と一緒に様々な公募に挑戦した。
絵画、映像、企画、デジタルアート、自由研究、作文、工作、デザイン……。
 
「ディズニーランドに行くというご褒美」の為に、「表彰式が東京である公募」を選んで応募した。
 
これがなんとも……。
三人で競い合う様に其々が、色々な賞を受賞した。
しかも、グランプリ、大賞、文部科学大臣賞などの名前の付く賞も何度か頂くことが出来た。
 
日本未来科学館 未来館ホール、
東京ディズニーランド内にある会員制レストラン「Club33」、
東京国際フォーラム 大ホール、
慶應義塾大学三田キャンパス、
日本橋三井タワーの高層階、
東京ビックサイト、
NHKスタジオパーク……。
日頃、絶対行くことのない所や、大きなホールなどで、報道陣が入る表彰式に出席する事が出来た。
 
「ディズニーランドに行くというご褒美」の為に賞を取る事ももちろん凄く有意義であったが、表彰式では、ノーベル賞受賞者小柴昌俊さん、ゴルバチョフ元ソビエト連邦共産党書記長、さかなクン、小泉元首相、しょこたん、等々……多くの著名人や芸能人とお会いする事も出来たし、他にない刺激ある素晴らしい体験がたくさん出来た。
 
そして、
親子で行くハワイ旅行、賞金100万円、
ビデオカメラ、デジタルカメラ、天体望遠鏡、ミシン、ブランドバック、図書券、もちろん表彰式までの旅費宿泊費など……様々な副賞や賞金も頂いた。
 
最初はただただ
「ディズニーランドに行くというご褒美」の為の公募生活だったが、次第に私の意識は変わっていった。
娘達を世界に飛び立つ、視野の広い人間に育てたい!
だから、地方ではなく、東京で日本一を目指す事で唯一無二の自信を植え付けたい。
それが私の子育てと公募生活のベースになった。
 
娘達もそれで自信をつけていったことに違いないが、何よりも私が一番満たされていった。
人から評価される事……自己肯定感が低い私には、それが一番のご褒美になっていたのかもしれない。
 
年に何度も「ディズニーランドに行くというご褒美」を受けとった夢の日々は10年程続いた。
しかし、娘達が部活動や受験勉強などが忙しくなり、一緒に公募生活が出来なくなってから、私の中で、あんなに大好きだったディズニーランドの魅力が陰ってしまった。
 
ディズニーランドが、あの頃あんなに輝いていたのは、娘達と一緒に行けていたからなのだ。
そして、ご褒美として行けていたからなのだ。
 
ご褒美が無くなると、私の公募意欲も急下降した。
あんなに頑張って公募に応募して、表彰式で承認欲求を満たされ、晴れの舞台に立つ娘達と私、元気だった頃の私を、懐かしく感じるようになった。
 
「そういえばお母さん、ディズニーランドがあんなに好きだったのに、ここ数年、全然行かないね?」
先日、次女からも言われた。
 
「この歳で、一緒にディズニーランドに行くような友達も居ないし、一人で行ってもねぇ」
 
「そうなの?  じゃあさ、私が就職したら、ディズニーランドにお姉ちゃんと一緒にいこうよ! 現地集合でね!」
 
娘二人だから、地元九州で就職&結婚をさせたいという気持ちも無かったわけでもない。
しかし、幼い頃から東京を目標に育てた娘達だ。
地元での就職は鼻っから考えなかった。
 
長女は、公募で始めた自由研究をそのまま大学まで続け、研究機関に就職し、現在関東に住んでいる。
次女は、公募の表彰式往復で何度も利用した航空機のキャビンアテンダントの仕事に興味を持ち、目指す仕事となり、来春には関東で就職予定(現在絶賛就活中)
 
三人でのディズニーランドは、近い未来に実現出来そうな気がする。楽しみだ。
 
けれど、私が準備するのは、今はもう自分の分だけで良いのだ。
一緒にご褒美を喜んでいた娘達、公募によって育てられた娘達は、もう巣立ち、自立を始めてしまったのだ。
それ故になんだか……ご褒美パワーとしては弱くなってしまった。
もっともっと、トキメク様なご褒美を用意しないと、あの頃よりも歳を重ねてしまった私には物足りないのだ。
 
「公募、どれに応募してみようかな?」よりも先に、
「次のご褒美は何にしよう……?」
まずはそこ!!
とびっきりのご褒美を探す私がいる。
 
それさえ見つかれば、滞っていた公募生活がまたスタートするはずなのだ。
 
 
 
 
***
 
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2019-05-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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