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メディアグランプリ

「これさえ出来れば子供はまっすぐに育つ、子育ての極意を教えます」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:佐藤薫(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
子育てって「完成することがないジグソーパズル」だと思いませんか? ピースを間違えてはめてしまうと違和感しかないし、きれいにはまったら美しい絵が完成します。子育ても間違えてしまうとお互いの気持ちが伝わらずにぎくしゃくしてしまうし、親子の関係がしっくりしていると子供はまっすぐに育っていきます。
 
子育て歴二十年、上の子が大学生で下の子は中学生になりました。そろそろ子育ても終盤と思いたいですが、いやいやたぶん、きっと子供を育てることに終わりはないのかもしれないと最近、思っています。自分が生きている限り子供は子供なんですよね。
 
私は子育ての専門家ではありませんが、二十年の子育ての中で分かったことがあります。ずっと勘違いしていて間違いに気づいたというべきかもしれません。それについてお話ししたいと思います。
 
実は私、専業主婦なんです。周りがパートを始めていく中、頑なに家に居ました。
子供も大きくなって外で働く事ができるのに家に居る。私ってニートみたいだなって少し思っていました。家のことはしっかりやっていますけど、その他の時間は本を読んだりテレビを観て遊んでいるので、肩身は狭いです。
 
なんで家にいたのか? それはある霊能者の先生から言われた一言が理由です。
子供がまだ小さい頃、そろそろ社会復帰をしたいなと思った私は有名な霊能者の先生に相談に行きました。
「先生、私の使命ってなんでしょうか? 」その頃私は、自分に何か使命があると思い込んでいて、どうせ仕事を再開するなら、今度は自分の使命に従って働きたいなと思っていました。
ドキドキしながら答えを待つ私に先生は言いました。
「使命はありません」ガビーン! なんだって! という顔をしている私を見て、かわいそうに思ったのか? 先生は付け足して言いました。
「僕は子育て以上にすばらしい使命を知りません」と。大きな使命があると思い込んでいた私は納得できない気持ちで帰ったのですが、先生の言葉が予言のようになってその後、二十年近く家に居ることになったのです。
 
私の母もたまにパートをしていましたが、私が学校から帰る時間にはほとんど家に居ました。なので、子供ができたとわかった時、迷わず会社も退社しました。子供が帰った時に「おかえり」と迎えてあげたいとずっと思っていたんです。
なので「子育ては私の使命」の予言は、心の奥底へ入り込み外で働くという思いは消し去り、家で一人、子供を待ち続けたわけです。
 
私の二十年は子供中心で、子育て以外の記憶がほとんどありません。自分の記憶がない。
記憶喪失みたいにすっぽり抜けています。それはそれで楽しく幸せな時間だったので後悔はないんですが、今は自分の子育ての間違っていたところがわかります。
 
それはずっと側にいることだけが、子供の幸せではないということです。
 
私の周りには子供が学校に行かないとか、子供がウソをつくなど子育ての悩みを抱えたお母さんがたくさんいます。働いているお母さんでも専業主婦のお母さんでも、子育ての悩みは同じです。お母さんが家に居ないから子供が問題行動を起こすわけではないんですよね。
ただ、うちも含め、子供が問題を起こす時のほとんどは親が関係しているということ。
思い返すと、自分の親が病気で親の心配をしていたり、仕事が忙しくて子供よりも仕事の方に頭がいってたり。
たとえ子供の側にいたとしても心がどこかに行ってしまっている状態なんです。
子供って不思議なもので、親の気持ちを察知する能力がすごいんですよね。
 
なので、子供がまっすぐに育つ極意はどんなに忙しくても心は子供に寄り添うこと。
 
家に居るとかいないとか関係なく、側にいなくても心は子供のところへ置いておく。
それだけ気を付ければ、子供は安心して思いっきり生きられるもの。
 
子育てが私の使命であっても、自分がやりたいことをどんどんやっても良かったんです。
私は家に居ながら心はどこかへ行ってしまうことが多々あり、そのたびに子供が学校に行かないと言いだし、言うことを聞かないわが子に「お母さんはこんなにあなたのためにやっているのに」と自分を哀れに思ったりしていました。
今思うと、私が子供とずっと一緒に居たくて外で働きたくなかっただけなんですけどね。
 
間違ったピースをはめようとしていたせいで私と子供は一時とても関係が悪い時期がありました。子供のことを思っているようで結局、自分の事しか考えていなかった時期でした。
 
「勉強しないと良い学校に行けないよ」と怒った私に子供が中学生の時に6000人もフォロワーがいるツイッターで反論していました。まさか私が見ていると思ってなかったようですが。
「良い大学に行くために勉強しろって言われても、そんな理由じゃモチベーション上がんねー」私への反撃ツイートの数々に唖然としてしまいツイッター禁止令を出しましたが、
今は笑い話にしています。
 
それから、だいぶ過ぎた頃、子供の心に寄り添って過度な期待をかけるのはやめました。今はとても良い関係です。
 
中学生の子供はもちろん、二十歳を過ぎても子供のことは心配になりますが、子育てのただ一つの極意「心は子供のそばに置いておく」をしつつ、自分のやりたいこともやって子育てのパズルを続けたいと思います。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-06-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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