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日本の少年野球はマフィアが教えている!?


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日本の少年野球はマフィアが教えている!?
記事:清水佳哉(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「コーチ、今月いっぱいでうちの子、退団させてもらいます」
 
これでいったい何人目だろうか?
表向きの理由は、「学業成績回復のため」とか、「お受験に専念する」とか、いつも同じような話を聞かされる。
 
でも、本当のところ、本音はいったいどこにあるのだろうか?
 
いま、子どもたちの野球離れが叫ばれて久しい。
 
「野球よりもサッカーに人気が移ったから」
「子どもが外で遊ばなくなったから」
「お茶当番など、家族の負担が大き過ぎるから」
「そもそも子どもの数が減ったから」
 
いろんな話が口に出されるけれども、本音について語られることは少ない。
 
その昔、私の友人が海外研修に出かけた際、アメリカの友人に声をかけられたという。
 
「ヘイ! 日本の少年野球って、マフィアが教えているんだろう!?」と。
 
最初は友人も、相手の言っている言葉の意味が分からなかったという。
 
でも、考えてみると、いや、自身の体験をひも解いてみると、確かに思い当たるフシはあった。
 
「テメェ! なんでそんな球も捕れねぇんだっ!」
「オマエ! ボール球に手ぇ出すなって言ってんだろ!」
「何回言わせりゃ気が済むんだっ!」
「おい! コラ! ストライク入れろって言ってんだろ!」
「どこ見て投げてんだ!」
「コラァー! 暴投してんじゃねぇよ! ランナー返ってきちまったじゃねぇか!」
「今のミス、次やったら殺すぞっ!」
 
そう、確かに、「マフィア」と言われても仕方がない。
 
実はこの友人自身も、中学校で野球チームの監督をしていて、
「テメェ! 人の話聞いてんのかぁ!!」と、
自軍の選手に向かってバットを投げつけていたという。
 
結局、「野球を教える場」でもなければ、よく言う「人間教育の場」なんてものには程遠い。そんな日本の少年野球の現状を指摘されて、はじめて「思い知らされた」と言った。
 
みんながみんなそうではない。
 
でも、私が見る限りにおいても、圧倒的な多数のチームで、日常的に見られる光景、それが「マフィアが教えるような少年野球」だった。
 
友人はそこで初めて改心し、「楽しく出来る野球を目指そう!」と思ったのだという。
 
話を戻すと、野球離れしている本当の原因は、
「日本の少年野球をマフィアが教えている」ことであり、
その「マフィアとの関わりを持ちたくない」「本当にもうウンザリだ」といったところにあると感じている。
 
それはそうだろう、自分の大事な子どもを、誰が好き好んで「ヤクザな世界に入れたい」と思うのだろうか?
 
言葉の暴力を浴びせられ、実際に手が出されることもある。
 
そんな世界が喜ばれ、求められるわけがない。
 
でも、本当に多いのだ。
 
程度の差こそあれ、「マフィアなチームがある」というレベルではないのである。
「強豪チームだけ」とかでもない。
 
どの地域、どのステージの、どのチームも、大なり小なり、何らかの暴力的指導がまかり通っていたりする。
 
監督だけでもなく、ボランティアで来ているだけのはずのお父さんコーチまでがマフィア菌に侵され、子どもたちに、まるで奴隷を扱うように接していたり、そんな場面すらもよく見られるのだ。
 
この悲しい現状を、少しでも良くしようと立ち上がったのが、先の友人だった。
 
彼はコーチングを勉強し直して、「暴力禁止」、「プラスの声掛けしかしない」など、いくつかの基本ルールを設定し、新しく自身のチームを創り上げた。
 
いま、私はその彼と、行動を共にしている。
 
「マフィア撲滅」
 
この考えを、日本の少年野球会に広めること、そのための仲間を募ること、
さらに多くの同士を集め、日本の少年野球界から「マフィアを撲滅させる」こと。
 
その目的を持って活動を開始している。
 
「普通の子が、当たり前に野球を楽しめる」そんな環境の実現に向けて動き出している。
 
野球の指導者さんにお願いしたい。
「野球ではなく、子どもを見て、指導をしてあげてください」
 
父兄さんにお願いしたい。
「大切なお子さんを守るために、マフィアを容認しないと決めてください」
「チームに子どもを預ける際に、任せっきりにしないで欲ください。子どもが安全に活動できているか、優しく見守ってあげてください」
 
すべての野球関係者の方々へお願いしたい。
「未来の子どもたちを守りましょう」
「少なくとも野球をしている間だけでも、安心してプレー出来るように、我々が子どもたちを守りましょう」
そして、
「応援しましょう」
 
「マフィアではなく、ファミリーを目指しましょう」
それが、野球を変え、子どもを変え、未来を変えるはずだから。
 
ベースボールコーチングアカデミー(BCA)管理人 清水佳哉
 
 
 
 
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2019-06-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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