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メディアグランプリ

映画を撮るときは……


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:赤木広紀(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「映画を創るときって、バラバラに撮影して、最後に編集でつなぎ合わせるんだよね。」
 
20年に渡ってライフコーチングのプロとして300人近いクライアントの目標達成や課題解決のサポートを1対1の面談(セッション)で提供してきた。
 
だが、コーチの仕事はそれだけではない。
 
もちろん、それがメインとなるが、管理職にコーチングの研修をすることもあれば、教材や資料を作成することもある。あるいは、お客さんに送るニュースレターを執筆したり、コラムを書いたりもする。
 
まあ、色々な仕事をしているように見えるが、あえて一言でまとめると「コンテンツ」を作っていると言えるだろう。
 
実は、この「コンテンツ」を作るのが苦手だった。
 
作っている最中に、
 
「この文章は、読みやすいだろうか?」
「何を書いたら、興味深く読んでもらえるだろうか?」
「教材の項目は、まとまっているだろうか?」
「もれたり抜けたりしている項目はないだろうか?」
 
といった疑いの声が頭の中に聞こえてくると、手がピタっと止まってしまい、それ以上、前に進めなくなる。
 
研修のプログラムや材を作るときも、ニュースレターやコラムを書くときも同じだ。
作れなくなるし、書けなくなる。
 
トンネルを掘っているときに、硬い岩盤にぶつかってしまうと、もうそれ以上にっちもさっちもいかなくなる。そんな感じだろうか。
 
締め切りがあるので、最後はなんとか帳尻を合わせるのだが、この岩盤にぶち当たって前に進めなくなる感覚がイヤでイヤで仕方がなかった。
 
ある日、友人とカフェでお茶をしていたときのこと。
 
どういう経緯で、この話題になったかは覚えていない。が、どうやら、コンテンツ作りがいかに苦手かということを力説していたらしい。
 
そんなに熱く人に語るような話題ではないのだが、まあ、そのとき作っていたコンテンツが思い通りになかなかできないことにいら立っていたのだろう。とにかく誰かにぶちまけたかったのだと思う。
 
ひとしきり、こちらの話を聴いてくれた後、
 
「そういえば、映画を創るときって、バラバラの順番で撮影して、最後に編集でつなぎ合わせるんだよね。」
 
友人が何気なく、ボソッと独り言のようにつぶやいた。
 
「ふーん、確かにそうだね。そういえば、ビートたけし、あっ、北野監督も、同じようなシーンはまとめて撮ると本に書いてあったな。」
 
そのときは特に何もなく、友人と別れた。
 
が、家に帰って書斎の椅子に座ったとき、友人の言葉がリフレインする。
 
「映画は、観客が見る順番通りには撮影していない」
「バラバラに撮って、最後につなぎ合わせる」
 
その瞬間、頭の中にパッと光が点った。
 
「そうか、研修プログラムも順番を気にせずに作って、最後につなぎ合わせたらいいんだ!」
「コラムもニュースレターも、思いつくことから書き始めて、あとで編集すればいいんだ!」
 
「コンテンツを作るのが苦手だ」という岩盤のような強固な考えが、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
 
実際に映像の仕事をしている人や、ライターの方にとっては、何を当たり前のことを言っているんだと笑われるようなことかもしれない。
 
けれども、世間にコンテンツとして出回っている映像や本は、最初から最後まで順番に見たり、読んだりすることで理解できるように作られている。
 
そんな完成品ばかりしか僕たちは目にしていないのだから、実際の制作の現場を知らない自分がコンテンツを作ろうとすると、順番通りに作らないといけないと思い込むのも仕方ないだろう。
 
でも、僕自身は、何かを創ったり、書こうとしたりすると、アイデアがひらめいて、別のことが浮かんでくることが多い。連想ゲームのように、一つのアイデアが別のアイデアを生み、そのアイデアがまた別のアイデアにつながり…… といったように。
 
だから、順番通りに考えて、順番通りに作ろうとすることが、そもそも無理だったのだ。
 
このことに気づいたとき、ふとジグソーパズルが浮かんだ。
 
同じような絵柄のピースを集めて、ある程度まとまった絵をいくつか作る。
そして、最後にあるまとまりと別のまとまりとを繋げ合わせ、一つの絵にして完成させる。
 
左上隅から右下隅に順番に一つずつ当てはまるピースを探してはめ込んでいくというやり方もできなくはないだろう。が、前者のほうがそれよりはるかに早く完成するだろう。
 
もし、あなたが、「コンテンツを最初から作ろうとするけど、どうもうまくできない、なかなか進まない」と、いら立ったりすることがあれば、少し立ち止まって、こう問いかけてみてほしい。
 
「自分は、最初から順番に一つ一つ考えを積み重ねていくタイプだろうか? それとも、バラバラに考えが浮かぶタイプだろうか?」と。
 
仮に、あなたが後者だったとしても大丈夫。
 
コンテンツの作り方は一つではないし、まして、最初から順番に作らないといけないなんて法律はない。無理にあなたらしさを「順番通りに」押し込める必要なんて本当はないのだ。
 
「最初から順番通りに作らないといけない」その強固な岩盤のような思い込みが崩れたとき、あなたも僕も、もっと自由にのびのびと作りたいものを作り、書きたいものを書くことができる世界に行けるだろう。
 
そう、トンネルの向こう側に。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-07-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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