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医院長先生はホスト


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:いしやま なおみ(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
電車移動中にもスマホ
待ち合わせ中にもスマホ
特にようがないのにSNSを見たり、
面白くもないのにゲームをやったり。
仕事では会議より、ショートメールやらメッセンジャー。
パソコンを使わない日はないくらい資料作成やメールのやり取りをするために
画面とにらめっこする毎日。
 
そんな私達は
肩こり、眼精疲労、頭痛、腰痛と切っても切り離せない縁となってしまった。
便利になる世の中に順応すべく体のいろんなところが悲鳴をあげている。
自分は痛くないから大丈夫と思っていても
姿勢が悪くなっていたり、胃腸の不快など身体は必ずサインを出しているはず。
 
私も仕事柄パソコンをよく使うので、腰痛、肩こり、頭痛など体の節々から痛みの声は鳴り止まない。
ストレスも感じやすく胃腸は弱い。
ストレッチや食べ物に気をつけてはいるが、蓄積される疲労は日々つもり続けるばかりで
年齢を重ねるたびに、分厚い壁となってきていてなかなか崩せない。
もうベルリン級の壁になってしまった。誰か暴動を起こしてくれないものか。
 
昨年の夏から秋にかけて
人間関係のもつれや、休日出勤などが重なりストレス過多で身体も精神も疲労していた時があった。
 
周りは敵だらけ、誰も味方なんていない……
味方だと思っていた人でさえ裏切られる
信じられるのは自分しかない。
疲労感と、悲壮感。
時折訪れる虚無感。
足ない時間、不足している信頼。
浴びせられる自己中心的な愚痴の嵐。
 
色々なストレスと疲労で疲れ果てていた。
このままではいけないと、とりあえず身体の調子を整えようと
駅前の整骨院に駆け込んだ。
 
「こんちは! 久しぶりだね!」
整骨院の医院長先生は明るい声で迎えてくれた。
 
「最近忙しくて……」
マッサージを受けながら、ポツリポツリと最近の出来事を話していく。
 
医院長先生は元IT関係のPRをしていたらしくすごいおしゃべり上手な先生で
何事もポジティブに捉えるのがうまい。
私の話もふんふんと聞いてくれ、大変だねとねぎらってくれた。(と思う)
 
今となっては具体的になんと言われたか覚えていないのだが
気持ちだけは救われたのを覚えている。
 
そして、その時この医院長先生の存在がすごく温かいものに感じた。
『やっと味方を見つけた』
私を受け入れてくれる人はこの人しかいない! と。
 
身も心も軽くなった私は帰るなり、
味方がいた!ということを早速ルームシェアしていた友達に伝えた。
だが、友達は冷静にこう返して来た。
 
「それは、お金もらっているからだよ、ホストと一緒じゃん」
 
なんとそっけない一言。
こんなにも沈んだ私の心を暖かく包んでくれたのに……
ホストなんて……あんなチャラ男と一緒にしないで。
 
いや、でも、ちょっと待てよ。
確かに、ホストみたいなものかも?
 
また整骨院に来てもらうために、お客様に不快な思いをさせるわけがない。
整骨院としては回数多く通ってもらいお金を落としてもらった方がいいし
駅前には他にもお店があるので他の店に行かれては困る。
 
整骨院としてマッサージプラス、ストレス軽減のために話を聞いてくれただけの行為だけど
医院長の思いとしては他のお店に行かれては困るという考えも少なからずあるであろう。
 
そしてたまたま、自分が疲弊していただけで、勝手に味方だと思ってしまったのかもしれない。
ホストにハマる女性の気持ちがこの瞬間少し理解できた。
 
自分を受け入れてくれる人。
人はそんな人にお金をつぎ込んで、シャンパンタワーを作ってしまうのだ。
ホストをNo.1にさせる代わりに自分の存在を肯定してもらっているのではないだろうか?
 
では、キャバクラはどうだろう?メイド喫茶も同じだろうか?
今まであまりそういうところに興味はなかったが
人の心を癒してくれる場所というところになると視点が変わってくる。
 
奥さんに愛想つかされた会社役員や
学生時代モテなかった人達がキャバクラに通うのは
彼らもまた、自分を受け入れてもらいに行っているのだろうか?
 
メイド喫茶も「おかえりなさいませ、ご主人様」と言われ自分を誰よりも慕ってくれる。
考えてみると、冴えない男性も最高の至福の時間を過ごせる場所だろう。
想像するだけで満たされる感がわかる。
 
お金で人の心は買えないと思っていたが
不覚にもお金で心の癒しを購入していた。
それほど疲弊していたのかもしれないし、人とはそういう生き物なのだろう。
本心ではないと解っていながらも、実際優しい言葉をかけられると弱いのである。
 
一度自分を受け入れられると、人はその人のことを信頼する。
引越しをして少し遠くなってしまったけど
私は未だにその整骨院に通っている。
 
私はこの医院長を街のNo.1整骨院に成し遂げるほど
お金をつぎ込んでいくのだろうか?いや、そこまでははまっていない。まだ大丈夫。
 
でもしばらく通い続けそうだ。
 
 
 
 

***
 
 
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2019-07-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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