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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:星野正明(ライティング・ゼミGW特講コース、書塾)
 
 
昨日(7月7日)のこと。
東京天狼院での「編集ゼミ」の終了後、店先の階段を下りきって、
都電方面に歩き出した。
 
小雨が降っていた。
少し足元が滑りやすかったので、傘をさしながら注意して下を向いた瞬間、
なにか生暖かい、嫌な感覚が右足に広がっていくのを感じた。
「もしかして…」
右足太ももの先から下がグッショリと濡れていた。
小雨に濡れたにしては急にここまで濡れるはずもない。
右腹部に手をかざすと、そこもグッショリ濡れていた。
しかも、生暖かく、少し生臭い。
 
「しまった」
後悔しても、遅かった。
このままではうちにたどり着くことは困難な状況だ。
この場ではどうすることもできなかったので、
仕方なく腹部を抑えながら、路上で妻に「車で迎えに来てくれ」
と携帯で救助を要請した。
「あと4〜50分はかかる」との妻の声。
 
横をパトカーがゆっくり走り去っていったが、
大ごとになるのは嫌だったので特に助けは求めなかった。
 
幸い、2階の店頭の明かりはまだついていた。
「助けてもらおう」
再び階段を上がり、2人のスタッフの方に事情を説明するやいなや、
奥の「トイレ」にかけ込んだ。
 
黒のスラックスを履いていたので色はわからなかったが、抑えていた手が何かヌルッとしてうす黒く汚れているのがわかった。
履いていたスラックスは何かでびしょびしょに濡れていてどうにもならない。
スラックスを脱いでみると、右足はすっかりドス黒く汚れていた。
不思議と痛みはなかった。
 
「便器で洗おう!」
意を決して、足やスラックスを水洗便器で何度も、何度も洗い続けた。
 
洗い続けている間、こんな事が起きてしまう体になってしまった事に、怒りを通り越して、情けなさがこみ上げてきた。
 
普段、あえて気にしないようにしているが、自分は「障害」を持っているのだ。
私は「永久ストーマ」(人工肛門)を腹部に増設している。
「最悪」の状況になってしまっていた。
自分の「障害」で他人にご迷惑をおかけしてしまう事を一番気にかけていたのに。
「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけていただけたが、汚れがひどかったので丁重にお断りした。
 
しかし、困っている時に声をかけてもらえる事で、こんなにも心が落ち着くものなのか。
「トイレ」を快くお貸しいただけたり、「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけていただけたりした事に、「人」として特別に温かいものを感じていた。
 
自分は周りの人たちの「優しさ」の中で生活させていただいている事に「感謝」して生活している事を再認識した。
 
果たして、自分は他の「障害」を持って暮らしている人にうまく手を差し出す事ができるのか。どのようにすれば力を貸してあげる事ができるのか。
 
「障害」を抱えている人は、あえて自分の「障害」を表に出さずに生活しているので、困っていることは他人が見てもわからない事が多いはず。
 
「何かお困りですか?」と簡単に声をかけていただくだけで、声をかけてもらった人が、どんなにも心が落ち着くのかを改めて実感した。
 
傍目から見るだけではなんともないので、「障害」を持った人が自分から助けを求めてくることは、めったにあるものではない。「障害」に対する「自尊心」などもあると思う。
しかし、とても勇気がいる事だと思うが、様子がおかしいと感じたなら気兼ねなく「何かお困りですか?」と声をかけてみてはどうだろう。
 
人と人とのふれあいが、とても穏やかになって、自分の気持ちも晴れ晴れとしていくと思うし、生活がより「優しい」暮らしにしていける気がした。
 
こんな感情にさせていただけた天狼院のスタッフの方に、最大の「ありがとう」を言いたい。
 
本当にありがとうございました!!
 
どのぐらい経っただろう。ようやく安心してきたのだろうか。落ち着いて状況を考えた。
 
「助かった。これでなんとか家までたどり着ける。」
体の状況は「最悪」のピークを超えていた。
 
「洗い立て」のスラックスを履き直して、トイレを出た。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-07-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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