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メディアグランプリ

心を軽やかにする忍法


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:イシザキマキ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「最近さ、頭ピーマンの術も身につけてん」
「え? 例の耳ちくわの術だけじゃなくて?」
 
という会話で友人と話が広がった。
この2つは私にとって思考をコントロールする術だ。
 
他にも心を軽くする工夫で、以前から仕事上解決しないといけない状況や様々絡み合って進行に時間のかかる問題にたいして、〇○の乱とか自分が少しぷっと笑えるネーミングをつけている。苦しい状況を○○の乱と少しおどけた響きにして前向きに取り組めるように自分のご機嫌をとり周囲の雰囲気も重くならないようにしている。5年ぐらい前から会社のパソコンのフォルダ名には〇〇の乱という名前が定期的に存在する。
 
同僚に話をする際も
「今さ、例のA社さんの○○の乱と戦っている」
とさりげなく状況を共有している。
 
そして頭ピーマンの術と耳ちくわの術は心を上手くコントロールする忍法。
気がついたら私はこの2つの忍法が必要に応じて使えるようになった。
頭ピーマンの術は目にしている状況も含めてその場で思考しない事。
耳ちくわの術は耳に入ってきた事柄に対しその場で思考しない事。
 
誤解のないようにいうと、即座に受け止めリアクションすべき話を、例えば友人や後輩の切実な心の訴え、もしくは周囲からのアドバイスを「あーはいはい」と聞き流すというような失礼な話ではない。
 
頭ピーマンの術は、視覚情報で受け入れないといけないけれどそれに対して心が反応してしまうと心に負担が大きすぎるときに使う。状況を受け入れるけれど目の前の状況に対する思考はやめフラットな状態で受け入れる事。
 
一番印象的な例は、ある外科手術をするときに、体に油性マジックのマッキーと50センチのものさしで印をつけられまくった時。医者は淡々と上下左右ものさしで計測し上半身に油性のマジックで20か所ぐらい印をつけていた。そばで看護師さんがその様子を凝視。なんの心の準備もしていなかった患者としては自分に起こっている事が受け入れがたい視覚情報だった。誰かが寝ている間にまぶたに目をマジックで書いて皆でクスクス笑っていた時のようにネタにも出来ない! 頭ピーマンの術を初めて意識して発令した時だった。
 
視覚情報は受け取っているけれど思考を停止する。素の感受性だとびっくりして恥ずかしくて可笑しくて顔が真っ赤になっていただろうし、まっすぐ体をキープできなかっただろう。頭の中は大パニックで汗をダラダラかいただろう。しかしこの時とっさの頭ピーマンの術で、超ポーカーフェースを保ち主治医に世間話を自分からするぐらい落ち着いていた。
 
耳ちくわの術は、話は耳に入ってくるけれど心が反応してしまうと、自分の心が苛立ちや怒り、えぐり取られる痛みなどマイナスの感情でただただ汚染されてしまうようなときに使う。仕事の場でよく発令する。えんえん自分の横でだれかが解決しようのない事で愚痴を話している時。なんらかの非難が飛び込んできた時など、耳ちくわの術にしていないと感情移入し心の中で突っ込みを入れてしまうと損だと思う時。そんな時に使う。
 
「はい。へーぇ。うんうん」といっている間に
(いやいや、そんなこと言うなら、解決できるように行動すればいいじゃないか)
(いやいや、あなたは納得していたではないか)
(愚痴っている時間で何か別なことが出来ているはず)
と考えてしまうと疲れるし時間を取られ急ぎの集中すべきことを中断することになる。
 
話の内容はその時フラットの気持ちで聞き前向きなリアクションだけする。
 
仕事上の場合はつじつまが合わない話がふりかかってきた時、感情的なクレームがやってきた時、緊急ではない限り一旦心に残らないようにし、冷静に向き合える心を準備して思い出せるような場所に確保する。
 
どちらにしても自分の心や思考のバスタブに限界があるので、即対応することと一旦栓を抜いて心に残らないようにする物事に分けている。優先順位が低い事を一旦忘れるようにする。問題解決すべき仕事も感情もすべて即座に全力で受け取って対応していた時、歯を食いしばって頑張りすぎていたらしく奥歯が知らないうちにばきんっと割れていた。そして山盛り焼きそばをもりもり食べていたら割れた奥歯の片割れがぽろんと出てきた。というマイ仰天ニュースを経てこれではいけないと調整するようになった。
 
目の前の出来事や自分にむけられる音声情報を瞬間的に忍法頭ピーマンの術や耳ちくわの術を発令させて状況をきちんと受け入れながらも心の負担や頭の中が負の気持ちで容量がいっぱいにならないようにセーブしている。頭の中でちゃんと忍者がにんにんとボーズしているイメージも描きぷっと笑うぐらいの余裕を作るようにしている。
 
ネーミングは違っても人はみな同じようなことをして日々を暮らしているのではなかろうか? 時と場合によってフラットな気持ちで人の話や物事に向かい合うという意味ではマインドフルネスに話を聞くという、少し前に流行った表現に似ているのではないかと思う。
 
社会生活を上手くわたっていくためのこの2つの忍法。便利なようで欠点がある。
上手く発動させないと感受性や思考が深みまで行くことをさえぎってしまっている時がある。この2つに蓋をした人生は楽しくないし成長がない。ボロボロに泣いてとことん深く傷つく事も考えることも大事だ。キャッと感動し何かを創造することが出来なければ人生は面白くない。
 
心を軽やかにする忍法を上手く使えるようになったら、次は感受性豊かに反応し思考を深くするスイッチも上手く操作できるようになればバランスが良い。
これは公私ともに人生を豊かにそしてバランスよく生きる術だ。
 
 
 
 
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2019-07-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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