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元英会話講師が教える、英語コミュニケーションでもっとも大切なこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:Amy(ライティング・ゼミ夏休み集中コース)
 
 

「Hello. How are you today?」
「I’m fine. Thank you. And you?」
 
 
こんな会話から始まる、英語のレッスン。
みなさんは、英会話スクールに通ったことはありますか?
 
 
人々が英語を学ぼうとするとき、そこには、いろいろな理由があります。
海外旅行に行きたい。
留学したい。
仕事で使いたい。
外国人の友達が欲しい。
 
 

そして、いざ英語の学習を進めても、「せっかく覚えた英語を使って旅先のレストランで注文したけど、ぜんぜん通じなかった……」、そんな経験がある人も多いかもしれません。
 
 
英語でのコミュニケーションを取る上で、一番大切なことはなんだと思いますか?
 
 
正しい文法の知識?
上手な発音?
ネイティブみたいな身振り?
 
 
もちろん、その1つ1つは大切です。ないよりもあった方がいいに決まっています。
でもそれはどれも、習得するまでに時間がかかります。
 
 
では、より上達のスピードを速くするにはどうすればいいのでしょう?
 
 
英会話を教えていた当時、「英語をしゃべれるようになりたい!」という生徒さんに、早く上手くコミュニケーションができるようになるコツとして、かならず最初に伝えていたことがあります。
 
 
それは、他でもなく「大きな声で話すこと」。
 
 
ちょっと意外でしょうか?
「騙された!」と思う人もいるかもしれません。
 
 
でも、考えてみてください。
どれだけちゃんとした文法で文章を組み立てられたとしても、その声が相手に届かなければ、コミュニケーションは成立しません。どれだけ綺麗に単語を発音できて、まるでネイティブのようなイントネーションを習得していたとしても、この声が相手に届かなければ、コミュニケーションは成立しません。
 
 
たとえば、単純な話ですが、レストランに入り注文が決まったとき、店員さんを呼びますよね。「すみません」と何度か呼んでも店員さんの反応がなく、なかなか注文を聞きに来てくれないとき、「すみませーん!」ともっと大きな声を出しますよね。それと同じことなんです。
 
 
相手に伝えたいことがあって、でも、その声が相手に届かないときにどうすればいいか。その答えは単純明快。「相手に届く大きさの声を出す」、それだけ。それは、その言語が日本語から英語に変わっても、他のどの言語に変わっても同じです。
 
 
日本人は、よく“謙虚”だと言われたり、“謙遜をするのが美”とされている文化があります。「出る杭は打たれる」という諺もあるほど、前に出ることが好まれないという特徴もあります。そんな文化だからこそ、人前に出るからには「完璧でないといけない」という気持ちにさせられることも多いのではないでしょうか。
 
 
実際、授業をしている中でも、真面目な生徒さんであればあるほど、「正確である」ことや「適切である」ことにこだわり、質問の意味も求められている答えもわかっているのに、それが正解かどうかわからないから答えられない(答えようとしない)ということがありました。また、長年学校で英語を勉強してしてきているにもかかわらず、「英語が話せますか?」と聞かれて、「話せません」と答える人がとても多いですよね。外国の方から街で話しかけられ、「I’m sorry. I can’t speak English.」と、完璧な文法で間違いのない英語で答える、と、笑い話で語られることもあります。そして、最近では、海外育ちの人や日本と外国とのハーフという人も増えていて、自分よりももっと英語ができる人が身近にいる環境も多くなっているために、「人前で英語を話すのは恥ずかしい」という思いを持ってしまうという声もよく聞きます。
 
 
でも、「完璧ではないから……」と、いつまでも人前で話すことをためらっていては、せっかくの可能性を自ら手放しているようなものです。上達するはずの英語も上達するわけがありません。
 
 
では、大きな声で話すことがなぜ大切なのでしょうか。
 
 

1つめは、大きな声で話すことによって、注目を集めることができるからです。注目を集めるというのは、例えば、店員さんの気を引くということ。その上で、相手に向かって話かけることで、「あなたに伝えたいことがあります」という気持ちを伝えることができる効果があります。「この人はいま、わたしに何かを伝えようとしている」という気持ちを相手に持ってもらうことができれば、もうそのコミュニケーションは勝利です。「何を伝えようしているのかな?」と思いながら自分の話を聞いてもらえるということは、「この人の言いたいことを理解しよう」と相手が努めてくれるということなんです。すると、必然的に、相手に伝わる内容が多くなります。だから、大きな声で話したほうがいい。
 
 
2つめは、大きな声で話すことによって、自信を持って話しているように聞こえるからです。例えば、アメリカの政治家のスピーチや、有名企業の新商品発表会のプレゼンテーションなどを思い浮かべてください。声を大きく響かせるマイク越しに、ゆっくりとはっきりと話している姿が思い浮かぶでしょう。話している声が大きいということは、それだけで、自信を持っているように聞こえます。そして、聞き手が「この人は自信を持って話している」という印象を持つと、その人が話している内容に、説得力が増すんです。だから、大きな声で話したほうがいい。
 
 
3つめは、大きな声で話すことによって、いま挙げた2つの効果により、「英語で話せた!」という成功体験につながる可能性が高くなるからです。自分が話す内容に注意を払いながら話を聞いてもらえ、話す内容の説得力が増したことによって、自分の話の内容をよりよく理解してもらえる。その1つ1つが、「英語でもコミュニケーションが取れた」という自信になります。そして、自信を持てたことによって、その次のコミュニケーションの場では、それまでよりさらにもう少しだけ自信を持って臨めるという好循環が生まれます。その内に、小さな成功体験が積み重なり、自然と、話す機会も話せる内容も多くなり、英語コミュニケーション力をどんどん上達させていくことができるんです。だから、大きな声で話したほうがいい。
 
 
「英語が話せるようになりたい!」と思っている方は、ぜひ、今日から「大きな声で話す」という小さな心がけから始めてみてください。きっと、1ヶ月後、半年後、1年後には想像もできなかった会話が、英語でも楽しめるようになっていることでしょう。

 
 
 
 
 

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2019-08-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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