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読書を習慣づけた話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ビーマン(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
どこかへ出かけるとき、私はいつもどきどきしながら本を選ぶ。
出かける道中、もっぱら電車の移動なので、その移動時間に読む本を選ぶ。
読んでいる途中の本もいいが、ずっと読めないままでいる積読本もいい。図書館で借りている本の期限が迫っている本もあるのでそれも読んでしまいたい。いや、やっぱり最近買った本も読みたいとなってしまう。出かける前なので時間もあまりないのだが。
色々考えた結果、荷物に本を詰め込んでいく。そして気づく。重い……。
そして本を減らし増やしを繰り返してようやく外出にありつける。
 
 
出かける前の準備に時間がかかってしまうのは直前に本を選ぶせいもあるのかもしれない。ただ、その日の気分で読みたい本が変わってしまう。忙しいとはいえこの時間は重要なのだ。そして楽しい時間でもある。
 
 
しかし、本を読むのもなかなか骨が折れてしまう。本を持って出たのはいいけれど、電車の中に入ると途端に読む気がなくなってしまうときがある。例えばスマートフォンで急に調べる必要があるときもあれば眠気のためにものを読む気でないときもある。そんなことはないだろうか。
 
 
私も前までは通勤途中で本を読もうとしていた。朝の通勤時間を有効に使うべく、持ちやすく厚くない本を片手に電車に乗り込み、通勤客の押し合いへし合いの中で本を読んでいた。通勤時間の40分余り、長くはないが長くない小説であれば1週間で5往復する間に1冊は読めてしまう。初めはうまくいっていた。
しかし、仕事が忙しくなるにつれやはり本を読むのがつらくなってきた。眠気が残っていたりSNSの返事をしていたりすると読むのがしんどくなってカバンの中から本を出さないままになってしまった。結局本を読まないまま会社に着いてしまう。そんな状態が長くなり、前に読んでから期間が空いてしまうとそれまで読んでいた本の内容を忘れてしまう。結局読んでいないのと同じ状態になってしまう。一度読んだことはあるのでぼんやりとは覚えているのだが、どうしても話が頭に入ってこなくなる。本を読む楽しみが半減されてしまうのだ。
 
 
そういうわけでうまくいっていなかったわけだが、最近では明らかに本を読む量が増えてきた。読む量が増え、読む楽しみを感じ、読む時間を積極的に見つけだすようになった。いい循環である。
私にとっていい循環に入るポイントは読んだことに対して自他からの反応があること、一気に読み切ること、そして読んだ量が明確になることだった。
読書はあくまで本を読んで自分と向き合うことなのかもしれない。少なくとも自分の中だけで完結すべきことなのかもしれない。そうだとすると他人からの反応を求めるのは邪道なのかもしれない。しかし、自分の中だけで完結させることが私にはできなかった。自分の思ったことや考えたことを自分の中だけで思っているのは腹の膨れる心地がした。自分の感想が他者からどう思われるのか知りたかった。
 
 
そんな中、私は読書を管理できるアプリに出会った。たまたま友人がtwitterに連携していて、そのツイートを読んだのがきっかけだった。私はすぐにそのアプリに登録し、その友人と読書内容を共有するようになった。
そのアプリは読んだ本を入力すると本のページ数や読んだことのある人数が表示される。さらに読んだ感想を登録することが出来、それに対して他のアプリ利用者から「いいね!」をもらえる可能性がある。まさに私が求めていたものだった。
 
 

最初に登録したのは数学の定理をめぐる読みやすい物語だった。登録してその日のうちに見ず知らずのアプリ利用者から「いいね!」がついた。わずか2人の反応だったが、私からすれば今まで一人で抱えていた内容が誰かに承認される思いがしてうれしかった。
 
 
それ以降本を読むことが増えた。本を読む時間を取るようになり、本を読むことでそれが面白くなりさらに読む時間が増える。反応があるかもしれないので複数冊を同時に読むより一冊に集中して読むようになる。読破する力がついたというべきかもしれない。さらに、読んだ感想を共有することで自分の理解を深め、かつ読んだことに対してリアクションがある。メリットは大きかった。
ただ、続けられる心理としては単純に寂しがり屋なのかもしれない。あるいはインスタグラマーと同じなのかもしれない。純粋な好奇心に交じって虚栄心のようなものは混ざっていないか。あるいは感想を盛っていないか。たまに自分を振り返る。本に操られてしまってはハリー・ポッターの世界だ。のめりこめないようにしつつ、これからも読む習慣は続けていこうと思う。
 
 
 
 
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2019-08-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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