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メディアグランプリ

目標達成は子育てと同じである


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:庄島圭一(ライティングゼミ・日曜コース)
 
 
日々生活していると、いろんな目標を立てる。僕でいえば明日6時に起きる、19時までに仕事を終わらせる、今週末は温泉に行く、来年引っ越す、新車を買う、などだろうか。毎日言っている気がするものもあれば、達成のために準備が必要な目標もある。
 
目標を立てることは悪いことではないが、立てた目標がいつまでも達成できないまま手帳に残っていると、どこか嫌な気分になる。不思議なことに、朝張り切って1日の目標を書いたはずなのに、出社して仕事をしていると忘れてしまう。1日の始まりに書いた目標でさえ未達の日がある。1年の目標だなんてとてもじゃないが達成できない。そんな自分と手帳を通して向き合っている気がして、どんどん自分が嫌いになっていく。
 
現状を変えたい! と思って書店に行くと、「目標達成」に関する本がたくさんあることに驚く。それだけ目標達成ができなくて悩んでいる人が多いということだと思う。自分だけじゃないんだ、と感じると同時に、どうすれば目標達成できるようになるんだろう、という興味とともに本を買ってしまう。
 
しかし最近、気づいたことがある。目標達成している人は、書店で目標達成する方法など検索していない。むしろ目の前のやるべきことに集中して、どうすれば最短距離で目標達成ができるかを考えている。忘れるなんて論外で、毎日目標達成のために行動をしていることが重要なのだと。
 
目標は生もので、観葉植物みたいに放置するとすぐ腐れる。目標を立てたことを忘れてしまう程度だと尚更達成できないだろう。毎日の生活をもっと濃くするために目標は立てることも大切だが、更に大切なのは目標との付き合い方である。自分がその目標を達成することで、何がどう変わるのか。日々の状況変化によって、目標を変更する必要はないか。こまめにメンテナンスすることで、目標の達成はぐんと近づくが、たいていの人は目標を一度立てると振り返らない。1年経って手帳が新しくなった時に、「あ、去年はこんな目標を立てていたんだ……」と未達の自分を責めるのである。
 
子育てでも、観葉植物でも、金魚やメダカでも、すべて同じことが言える。好きなことだからたくさん意識し、思い出し、愛情をもってお世話しようとする。時には叱ることもある。でもそれは、最終的に相手のためになるから、という思いから起こる関わりである。忘れるということは全くの無関心であるということ。愛情の反対は嫌悪ではなく無関心という言葉通りで、意識しない、関心がないことが一番目標達成を邪魔している。
 
「目標達成に関心がない、って、目標が達成できなくて困っているのにどういうこと?関心があるから困っているんでしょう?」という声が聞こえてくるが、その場合の関心は「本当に達成したい目標」ではなく「効率よく目標達成する手段」に変化している。書店でいくら目標達成の本を検索して読み込んだところで、その瞬間本当に達成したい目標は頭から離れていて、達成に1ミリも近づいていないことに気付いてほしい。そうやって本来の目標から離れて、どんどんと次の手段、次の情報に目移りしていく。そして気づけば周りには本だらけ、結果何を達成したのか?というと何も残っていないことに気づき、「どうしてこうなるんだろう?」という疑問を持つことになる。まさに過去の僕である。
 
目標も、子どもと同じである。構ってほしいと思っているし、構ってあげないとすぐに機嫌が悪くなる。子どもが話を聞かなくなるのは、そもそも自分が子どもの話を聞いてあげないからである。「話を聞いてもらえない」という経験をした子どもは、愛情を感じづらくなり、親の話を聞かなくなる。目標も同じで、目標を作っただけで満足する人が多いが、本当に大切なのは立てた目標と愛情をもって向き合い、育てることである。向き合わないと機嫌が悪くなり、機嫌が悪くなると目標はそっぽを向き、自分の目の前から離れて行ってしまう。そして未達のまま1年が終わってしまい、なにも変化がないと落ち込むことになる。
 
子どもと同じように、目標と向き合うにはどうしたらいいか。特別な本なんていらない。1冊のノートと1本のペンがあればいい。毎日、達成したい目標に向けて気持ちを書くといい。何ができたのか、何ができなかったのか、新たに生じた課題は何か、次に何をするべきか、等々。内容の濃さなどは関係がない。子どもの話を聞くように、目標と向き合う時間を作ることが大切なのである。
 
これまで目標達成で悩んでいた僕も、確かに変わることができた。手がかかるほどかわいい、と思えたら、ほぼ達成したといっていいだろう。毎日の変化を残しながら、しっかりと前に進んでいってほしい。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-09-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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