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週刊READING LIFE Vol.29

あんなところ、こんなところにも…… 私の恋人《週刊READING LIFE Vol.29「これがないと、生きていけない!『相棒アイテム』」》


記事:田中望美(チーム天狼院)
 
 

そいつはほとんどいつも、私のお尻の下にある。
背中の後ろをなぞったり、膝の裏にいることもある。
 
私はいつも、そいつから離れられないのだ。
 
私がそいつと出会ったのは、約3年前。その時は周りが見えなくなるくらい、自分の夢に向かってがむしゃらに走り回っていたから、ひどく疲れている時期だった。そんな時に、色っぽい大人の女性に教えてもらったのがきっかけだった。
 
そいつは全身に使うことができる。そしてそれによって私は心も体も癒される。見た目形は、普段よく見かけるものであるのに、その効果は抜群に優れている。
こいつがあれば、マッサージに行かずに済むし、顔に使えば、小顔効果も狙えるのだ。
 
いつのことだろう、あれは、ヨガの受付のバイトをしている時だった。
私はいつものように、そいつと一緒だった。
もう、無意識でそいつと触れ合っていた。そいつとの関わり方はすでに、お手の物といった感じだ。
 
すると、レッスンを終えたヨガのインストラクターの先生が、そんな私達を見て、
 
「いつもやってるけど、何それ?」
 
と、少し苦笑いして訪ねてきた。私は口で言うより、実際に試してもらったほうが早いと思い、
 
「先生もやって見てください。気持ちいいですよ」
と、そいつを手放した。
 
そいつの魅力を知ってしまったら、もう終わり。
先生は、そいつをなかなか返してくれなくなってしまった。
 
「これやばい。ハマるね」
といってせわしなく足を動かした。
私はそいつを褒めてくれた先生に悪い気がしなかったため、
いくつか使い方を教えてあげた。
 
例えば、ももの内側はうつ伏せになって。ここはとても痛い。
鎖骨のあたりもコロコロと。首回りがスッキリして首筋ラインが浮き上がってくるのは女性にとって嬉しい。
肩甲骨は仰向けで。猫背にもいい。
くびれのところは、腸にも刺激を与えられるため、腸が動き出し、お通じもよくなる。
腋の下は横向きに寝そべって、軽めに。そこをするだけで、肺の中にたくさんの空気が入るようになる。浅くなりがちな呼吸が深くなり、心に安定をももたらす。
 
体のどの部位も、基本的なやり方は、ある。
 
だけど、強さや力加減は、自分が痛気持ちいと感じるところでいい。そいつの体への当て方も、慣れてくれば、自分のやりやすい方法でいい。
 
要は、そいつといかに仲良くなれるかで、癒され度が全く変わるのだ。
 
私も最初はよくわからなかった。あまり効いてない気もするし、痛すぎることもあった。
けれど、ダンスのレッスン前、お風呂上がり、飛行機での移動中、時には講義中に隠れてそいつと触れ合った。するとだんだん体にフィットするようになり、そいつの兄との使い分けもできるようになったのだ。
 
今では私にとって、その二つはいつも一緒にいる当たり前の存在。そいつのおかげで、体がほぐれ、リラックスでき、生活のパフォーマンスが上がる。そいつが話の話題になったおかげで、少しだけ人の役に立てた気がして嬉しかった。
 
これからもずっとそいつをわたしは手放さないだろう。
そして、誰もが自分で簡単にそれを作り、使えることができると言うことを知ってほしいとも思う。
 
最近そいつにけがを負わせてしまった。そいつは袋の中でボロボロ、いや、粉々になったり、割れ目ができてしまったこともある。私があまりにもそいつを使いすぎるからだ。けれど、崩れてしまうととても困るから、また新しくした。やっぱりこいつは素晴らしい。
 
私は直接的に自分の体が資本になることを仕事にしているため、これがないと生きていけない。だからそいつは一生相棒だ。いつもそこにいるのが当たり前になってしまうけれど、そいつ自体や、そいつを考えてくれた人にも感謝しなければと思う。
 
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想像つかないくらい、体が軽くなり、血液の循環も良くなって、ポカポカとしてきますよ!!

 
 
 
 

❏ライタープロフィール
田中望美(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部、福岡天狼院スタッフ)
福岡県生まれ。
天狼院書店員、エンターテイナーとして働きながら、物書きミュージカル女優を目指し、歌、ダンス、お芝居など、舞台活動に励んでいる。目標は「地球ゴージャス」出演、人に夢や感動を届けられる人になること。

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2019-04-22 | Posted in 週刊READING LIFE Vol.29

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