家電量販店が価格ドットコムを本気で迎え撃っていて相当トクをした!《天狼院の流儀》
あらかじめ断っておきますが、これは再現性のある話かどうか、定かではありません。
僕が、おそらく、商談や交渉事に慣れているということも、一応記しておいたほうがいいでしょう。
また、僕はほぼスキンヘッドで髭も生やしているので、初見の人には怖く見えるのかも知れません。
以上、踏まえた上で、以下、お読み頂ければと思います。
ただ、間違いなく言えることは、今から書くことは事実でございます。
このサイトを以前からご覧の方なら、ミラーレス一眼カメラがとてつもなく欲しくて、ダイエットをしていることを、あるいは覚えてくださっているやも知れません。
「ミラーレス一眼ダイエット」OLYMPUS PEN Liteのために僕はやせることに決めました。《天狼院通信》
目標の8キロ減まではいってはおりませんが、今現在、基準値よりも5.5キロ減と、順調に減ってまして、しかも、仕事において必要に迫られたために、かねてより欲しかったOLYMPUS PEN Lite、それもレンズが2個ついている、ダブルズームキットを買うことにしました。
僕は池袋に住んでいるので、近所には大型家電量販店がたくさんございます。それなので、いつも、北関東から出てきて家電量販店の中でトップに立っているあのお店にはいつも通っていたんですが、いざ買うとなると、やはり、価格が気になります。
何せ、そのお店で表示されている値段は8万円以上とされていました。決して安い買い物ではないので、同じ物を買うとすれば、できれば安い方がいい。
それで、先日、新宿西口に行く用事があったので、あそこで覇を唱えている家電量販店の雄に飛び込み、見てみると表示されている価格は池袋の、そのトップの家電量販店と1円も、1ポイントも変わりませんでした。交渉してみると、2000円だけまけてくれたものの、それでもまだちょっと高いな、と思って躊躇しておりました。
そこで、試しに価格ドットコムで検索してみると、全く同じ商品が、なんと、25000円ほど安いのです!
ポイントがつかないとしても、8万円くらいの商品で、25000円安いのであれば、どう考えても価格ドットコムで買ったほうがいいでしょう。確かに、通販ということが心配ですが、評価が高い店を幾つかピックアップして、そこに頼もうと思っていました。
でも、本体だけ買っても、様々なアクセサリーは、やっぱり、あのトップの家電量販店で買おうと思っていたので、どれくらいするか、見に行きました。
もちろん、本体をここで買うつもりなんて、そのときはありませんでした。
店で現物を見て、ネットで買うことを「ショールーミング」というそうなんですが、まさに僕がやろうとしていたことはそれだったんですね。
だって、25000円も安いんですから。
それで、実機を触って、いじっていると、近くに店員さんが通りかかったので、試しに、いくらまで下がるか聞いてみました。
新宿では、2000円下げてくれると言っていたので、ここではそれを言ったら、どれくらい下げてくれるか、試してみたのです。
まあ、いいとこ、2500円くらいだろうと思いました。
ところが、その店員さん、気軽い感じでこう言います。
「あ、ポイントも入れて、価格ドットコムくらいまではいけると思いますよ」
いやいやいや、それは無理だろう、と僕は思いました。だって、価格ドットコムの方が25000円も安いんですから、挽回不能でしょう、ふつうに考えたら。
その店員さんは、スマートフォンを取り出して、慣れた手つきで検索しました。
それで、店頭価格よりも明らかに25000円安いその価格を見て、一瞬、「しまった‥」みたいな表情を見せて、スマートフォンの液晶を隠して、スマートフォン自体をしまってしまいました。
それを見て、ちょっとかわいそうになって僕はこう言いました。
「やっぱり、価格ドットコムまでは無理ですよね」
いいです、ありがとうございました、と去ろうとしたとき、店員さんはこう言います。
「まってください。いや、いけると思います」
いやいやいやいやいやいや、無理だろう、と僕は思いました。だって、価格差25000円ですもん、挽回不可能ですって!
きっと、「裏に行って確認してきます」のときに、戻ってきて、「やっぱり無理でした、すみません」という流れになるに違いないと思っていました。
ところが、店員さんは真剣な表情で、電卓に向かって、何とか、価格ドットコムの値段を下回ろうと、計算を繰り返します。
「これでどうだ!まだ、ダメか、それなら、これでどうだ!もう一息か、えい!なら、これでどうだ!もってけどろぼう!」
という、店員さんの「心の声」が聞こえてくるようでした。ま、僕は白い目で見て、どうせ奮闘しても無理だろうと思っていたんですが笑。
それで、結局店員さんが弾きだした価格というのが、驚愕でした!
店頭価格より、現金で1万円くらい引いて、しかも、ポイントも、元のポイントに大幅に上乗せしてくれている。
思わず、僕はこう言いました。
「え、いいんですか?」
やけくそにしか見えなかったのです。だって、その価格は、価格ドットコムの一番安い価格よりも、さらに安かったのですから。
もっとも、ポイント分も換算して、ということになりますが、僕はそもそもアクセサリーはここで買おうと思っていたし、バックや三脚やSDカードやそのほかのアクセサリーを買えば、ポイント分くらいは行くだろうと思っていたので、問題ありませんでした。
アクセサリーはポイントで買うという流れになるので、ダメ元でこう交渉してみました。
「あの、アクセサリーの分、ポイントで買うから、ポイントつきませんよね?」
「ええ」
「なら、その分も勘案して、アクセサリーもみんな値引きしてもらえませんか?」
ま、言うは無料、ダメ元で言って、ちょっと安くなったら儲けもの。
すると、その店員さん、また軽い感じでこう言います。
「できると思いますよ」
それで、本当にそれぞれ、ポイント分以上、値下げしてくれたのです。
レジで精算が済むまで、僕はいくらなんでも安くし過ぎだろう、と思い、正直半信半疑でいました。それで、こう聞いてみたんです。
「それにしても、価格ドットコムよりも安いとは驚きました。やはり、意識しているんですか?」
すると、その店員さんは今日一番の凛々しさでもって、こう言いました。
「ええ、負けていられませんから!」
それが、ともすれば、ゼロ戦で戦い、帰還してきたパイロットのように勇ましく見えたのでした。
これから、もしかして、家電量販店の大逆襲が始まるのかもしれませんね。
ま、僕みたいな、めんどうな客はそうそうはいなくて、ほとんどはそこまで値引きされるなんて思わないんで、きっと通常に近い価格で売っているから、たまにいるやかましい客に、ギリギリまで値引きすることができるのかも知れないな、とぼんやり想像するのでした。
また、もしかして、それが3月はじめのことだったので、決算月になったこともあり、「価格ドットコムに負けるな!」と上の方針が変わったからかもしれないな、とも思いました。
ともあれ、元々、アクセサリーも含めて、10万は軽く超えるだろうと覚悟していた買い物は、8万円くらいで済みました。
と、いうことで、OLYMPUS PEN Lite、デビューでございます!
これから、「玄人はだし」になるくらいに、勉強しようと思います!
カメラ得意なひと、教えてねー!
カメラ持っているひと、一緒に勉強しようねー!