天狼院通信

ムラ社会の消臭力 〜シェルターとしての天狼院書店〜《天狼院通信》


若い人が少しでも青臭いことを言うと、「オトナ」はその青臭さを全力で「消臭」しようとします。

その時に使うのが「空気」です。

まさに、「空気を読め」なぞと言い放って、青臭さを全力で封じようとします。

けれども、本当に迷惑な意味で空気を読めない人は、ほとんどいません。

 

「青臭いことを言うな、空気を読め」

 

という言葉は、言われた人の前途を心配しているわけではなく、ほとんどの場合は自分たちが所属する「ムラ社会」の既得権益を守るために放たれます。

つまり、これは一種のファシズムであって、この消臭にあって、虐殺された「青臭い夢」が僕は無数にあるのではないかと思っています。

今、世の中で、発芽している「青臭い夢」たちは、おそらく、この虐殺を生き延びてきたものです。運が良かったためか、あるいは、その消臭が効かないほどに強烈に青臭かったためか、生き延びる夢というものがあります。

 

それが、次世代を創る種になるのだろうと思います。

 

僕は、天狼院書店が、こういった「青臭い夢」たちのシェルターになればいいと考えております。

「ムラ社会」から発生した「空気」は、ともすれば、美しい夕暮れのような茜色に見えるかもしれませんが、騙されてはいけません、実際は「堆肥色の空気」です。この「堆肥色の空気」による消臭から、「青臭い夢」をひとつでも多く救い出すことができれば、世の中はもっと良くなるのではないかと考えております。

 

ただし、ただ単に「青臭い」だけでは夢は決して現実のものとなりません。

実績なきパワーは、正しい方向へと向かわせる必要があります。

 

そのために、僕は本の力を借りようと思っています。

 

それは、実際に僕が辿ってきた道でもあります。ただ、胸いっぱいの青臭い夢とエネルギーだけを携えて田舎から出てきた僕に、今も指針を示してくれているのは、優れた数々の本です。

「青臭い夢」は、「堆肥色の空気」に封殺されるのではなく、優れた本に導かれることによって、現実のものとなると僕は信じております。

 

「青臭い夢」を殺すのではなく、それを活かし、正しい方向へと導いてくれる本に出会うことができる。

 

僕は、天狼院書店を、そういう場所にしたいと思っています。

 

夢の実現のために、今、天狼院書店では、クラウドファンディングで、支援をお願いしております。

賛同いただけるのであれば、ぜひ、ご支援いただきたく思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

》》天狼院書店―未来を創る次世代型「リアル書店」をみんなでつくるプロジェクト

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2013-04-10 | Posted in 天狼院通信, 記事

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