第11回:お鍋が美味しい季節に大活躍のゆずポン酢《マンションの1室で簡単にできる! 1時間で仕込む保存食作り》
2022/11/28/公開
記事:赤羽かなえ(READING LIFE編集部公認ライター)
1時間あったら、いつもは何をされますか?
この連載では、マンションの1室で簡単にできる『1時間で仕込む保存食作り』についてご紹介します。昔から伝わってきた美味しい保存食の知恵を、狭いマンションでも手軽に楽しめる工夫も含めてお伝えしますね。
今回はゆずポン酢を作ります!
果物が沢山やってくる季節になりました。ぶどう、梨、そして柿などが食卓をにぎやかにしてくれます。私が住む広島では、ベランダで干し柿を作っているおうちもあって、紅葉と共に冬を迎える直前の最後の彩りになっています。
ちょうどこの頃に、かんきつ類も沢山出てきますね。夏の終わりくらいから、ゆず、かぼす、シークワーサー、そしてみかんが甘くなるころには、朝晩がひんやりしているなあとハッとする日が増えていきます。冬本番になる頃に、レモンやダイダイが登場します。
昨年は、ゆずの時期に柚子胡椒をご紹介しました。
第2回:販売品より香り高い! 簡単柚子こしょう作り
柚子胡椒と共にお鍋で大活躍するのが、ポン酢です。ポン酢も様々なかんきつ類でつくることができます。今回はゆずポン酢を仕込みましょう。
<1時間でゆずポン酢を仕込む>
出来上がり1kg分
仕込みの季節:10月~1月
材料:酒200g、水100g、濃口醤油300g、みりん150g、昆布20g、かつお節(花かつお、荒節、雑節などでOK)40g、ゆずのしぼり汁(100%果汁でもOK)300g分
調理器具:鍋、アクとり、保存容器、包丁、まな板、レモン絞り器、ザル、保存瓶、
0:00 ① ゆずのしぼり汁以外の材料を鍋に入れ火にかける。沸騰したらアクを取り、弱火にして5分ほど炊き、火を止め、粗熱をとる。
沸騰するとアクが中央に集まります。その部分だけをアクとりですくってから、弱火にします。
0:02 ②ゆずを半分に切り、絞る
材料を火にかけている間、粗熱を取っている間に絞っておきます。
0:30 ③ ①と②をあわせて、保存容器に入れて10日ほど熟成させる
④ 10日後、ザルで昆布とかつお節を濾して、保存瓶にいれて完成。
出来上がったら冷蔵庫で保存します。1か月前後は美味しく楽しめます。その後は冷蔵卦での保存状況によります。発酵すると蓋が空く場合があります。
柑橘ポン酢は一年中切らさないために
ポン酢は1年を通じて仕込めます。9~10月はシークワーサーやかぼす、9~1月くらいまではゆず、1月以降はダイダイやレモン、八朔なども使えます。ポン酢を沢山作って冷凍庫で長く保存するよりは、果汁だけを絞って冷凍しておいて、その都度作る方が風味を楽しめます。
柑橘ポン酢のアレンジを楽しむ
ポン酢を作っておくと、鍋のタレだけでなく色々応用することができます。
ドレッシング
ポン酢+オイルでサラダやカルパッチョなどに使えるドレッシングがすぐに作れます。オイルの代わりにマヨネーズでも美味しい。
煮卵
ジップロックにゆで卵とポン酢を一晩漬け込んでおくと酸味の利いた煮卵ができます
つけダレ
ポン酢+ごま油、ポン酢+ラー油、ポン酢+おろししょうが、ポン酢+おろしにんにく、ポン酢+大根おろしでお手軽なつけダレができます。鍋、餃子、チヂミ、かつおのたたきやお刺身などにつけて食べてみてください。
スライス玉ねぎのポン酢漬け
薄くスライスして水にさらしておいた玉ねぎをポン酢に漬けておくと、添えやサラダとして使い勝手のいい一品になります。
Let‘s try 柚子ポン酢!
ポン酢の使い道
お鍋のつけダレとして、炒め物、煮物の調味料として、お浸し、和え物、お漬物に。
(文:赤羽かなえ、写真:たけださなえ)
□ライターズプロフィール
赤羽かなえ(READING LIFE編集部公認ライター)
広島県在住。横浜から広島に移住した当初はほぼ外食暮らしをしていたが、産直などで手に入る自然の恵みに魅せられて保存食作りを始める。今では味噌や沢庵などの発酵食品から梅干し、栗の渋皮煮などを手作りしながら、発酵仕掛人として発酵の魅力を伝えている。また、子供達が自分達の力で一汁二菜を作るキッズキッチンのインストラクターをしていた経験から、単に料理を作るということにとどまらない食文化を伝える食育の必要性を感じている。
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