メディアグランプリ

宝の地図と冒険者


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:松崎めぐみ(ライティング・ゼミ秋の集中コース)
 
 
私が天狼院書店を知ったのは今年6月のことだった。
もともと、ツイッターでフォローしていたショートショート作家の田丸雅智先生のワークショップが開催されるという呟きを見たのだ。
池袋ならそう遠くない。
最初の理由はその程度だった。
 
 
私は今まで物を作るワークショップには行ったことがあった。手芸、レジン、つまみ細工。それらは形に見えるものとして作品が手元に残る。けれど、物語の書き方を教えてもらうことはあまり機会がない。
いったい何をやるのだろう。
授業……。しかも受ける側だなんて、いったい何年ぶりだろう。そんな「なんとなく」の気分で受講してしまった。
 
 
講座が終わってから、すごい!と感激した。
面白い! とにかく面白い!
「知らない」を習うことは、宝箱を発見するようなものだと気づいてしまったのだ。そして、私はワクワクしてしまったのだ。
 
 

天狼院書店を出てからもまるで夢を見ているようだった。なんて楽しかったのだろう。なんて素敵な時間を提供してくれるのだろう。
 
 
何かを書きたい。もっといろいろなことを知りたい。そのために勉強したい。
自分がこのような欲を持つのは久しぶりだった。今までの人生、それなりに勉強はしてきた。でも、それは学生だったから、仕事に必要だったからという理由でしてきた勉強だっだ。
けれども、いわゆる芸術的な分野を、こんなに積極的に勉強したいと思ったのは初めてかもしれない。
私は迷っていた短編小説講座に申し込んでいた。熱が冷めないうちに勉強したかった。
やりたい、知りたい、学びたいという気持ちが自分の中で高まっていった。また、宝箱を見つけたかったのだ。
 
 
子供のころから小説家になりたかったわけではない。
ただ、物を作ることが大好きで。
そのものを作る方向性を悩んでいた。漫画も描けば、手芸もやるし、小説も書く。その昔はwebページを作るのが楽しかった時期もある。
物を作るのが好き。ただ、どの方法が今の自分に合っているのか、迷っていた。どれも中途半端だった。
 
 

道は自分で探す。しかし、その道を一緒に探してくれる地図が欲しかった。
 
 

少なくとも天狼院書店で行われるゼミに価値があると私は感じた。
 
 
2ヵ月の小説講座を受け、合間に1DAYの小説講座も受けた。
すると、あれよあれよと私は天狼院書店で今度はライティングゼミに申し込んでいた。これは小説をもう少し勉強したい私にとって、絶対に得るものがあると確信していたからだ。
 
 

自分の中の「何かをやりたい・知りたい・学びたい欲」は受ければ受けるほど、高まっていた。ライティングということを始めはわからなかったが、一つの方法としてこういう形があると提示されると、それまで学んだこととつながることもある。
見つけた宝物はとても大きかった。
 
 
ライターに将来なる確率はそれほど高くないかもしれない。それでも自分を高めていく行為が楽しいのだ。
 
 
それでも、ライティングゼミはきつかった。課題提出が一番つらかった。毎日ある程度小説を書くようにしているとはいえ、それでも毎日2000字という課題を提出することは小説で書き続けるのとは違う。
毎日新しい話題を選び、それについて、習ったことに基づいて書く。普段やっていることとは似ているようで、違う部分もある。毎日自分の中の引き出しをひっくり返した。書いて提出してから、もっと面白くかけたのではないかとも思った。その日書いたものを、その日提出することは、見直しが苦手な私にとって、なかなかハードルが高かった。ときにフィクションに挑戦することもあった。
辛かった。それでも課題は毎日出した。フィードバックに時におびえながら、続けた。だって、文章を読んでもらえる機会そうそうないのだ。だから、私は出し続けた。これだけは最初に決めていた。
見つけた宝物を少しでも自分のものにして持ち帰りたいのだ。
 
 
そして、私の1つ目の目標はクリアできた。
そう、1つ目なのだ。私は、今自分の中にあるものを形にしたい。この経験を次につなげるために、受けて終わりではなく、これら続けていくことを自分の中で目標と定めた。
 
 
初めて天狼院書店に訪れてから4か月。
大げさに言えば私の人生は変わった。
 
 
「何かをやりたい・知りたい・学びたい欲」はいつの間にか私のパッションになっていた。
 
 
この情熱は私だけではなく、人間の心の中に存在するものだと思う。その素晴らしい欲を天狼院書店のゼミは見つけ出してくれる。
 
 
世の中、自分から勉強したいと思えることは実にレアだ。偶然たどり着いたとしても、「やりたい」と思ったら、すぐに冒険者になれる。
 
 

天狼院書店はゼミや講座という名の「地図」をくれる。この道はこんな楽しみがある。この道はこんな面白いことがある。たくさんの地図をくれる。
それは宝の地図。私たちは好きな地図を選んで、自分だけの宝箱を目指す。
 
 
私の宝箱には知識と情熱が入っていた。これからも私は地図を片手に宝物を探し続ける。
 
 

あなたの宝箱にはいったい何が入っているのだろうか?

 
 
 
 
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2019-10-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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