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私が土鍋家(Donabeka)を続ける理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:高田 麻由(ライティング・ゼミ平日コース)
 
土鍋でごはんを炊くと人生が変わる。
そんな記事を書いた。
 
いつもどこか満たされず、それを埋めるように遊び飲み歩いていた20代。30歳を前に心と体に限界を感じ始めた頃、「ごはん鍋」に出会った。土鍋でごはんを炊き始めてから、私の人生は変わった。
 
いつも、「こうありたい自分」「理想の状況」という遠いところにあるキラキラした「何か」を追い求めていたところから、「今ここにいる自分そのもの」「今ここにあるもの」を愛せるようになった。
 
私のままで、頑張らなくてもいいんだ! そう思えるようになった。
 
じんわりと、しっくりと自分を変えてくれる。生活を整えてくれる。
しかも、日常の中で、無理せず、意識せずに自然とそうなっている。
そんなパワーが土鍋ごはんにはある。
 
私は土鍋を通して自分らしく生きることをサポートする為に、土鍋deごはん協会を立ち上げ、Donabeka(土鍋家)として生きることを決めた。
 
「土鍋って面倒臭くない?」
「忙しいから土鍋でごはんなんて炊いている時間がない」
「料理苦手なんだけど……」
 
今、そう思ったあなた!
そんなあなたにこそ、強くお勧めしたい。
だからこそ、の「土鍋ごはん」なのだ。
 
土鍋ごはんは、早い! 簡単! うまい! である。
15分で炊けて、ほぼ失敗しない。(簡単なポイントがいくつかあるのだが、それはまたの機会に。)そして、とびきり美味しい。毎回ごはんが楽しみになり、嬉しくなる。
 
美味しくごはんが炊けることは、字がきれいに書けることと似ていると思う。
すべてのベースになるからだ。ふと渡された手紙や書類に書かれた字がきれいで、ドキッとしたことはないだろうか? それがどんなに簡単な一言でも、もしかしたら「バカヤロウ!」という言葉すら、素敵に思えてしまうかもしれない。
字がきれいだと、第一印象がとにかく良い。文章を読んでいても気持ちがいい。それだけで無意識に働く加点対象だと思っている。
 
「字がきれい」というだけで、頭が良く見えたり、そこに書かれた文章が素敵に見えたり、この人はきちんとしている、と思えたりする。
 
同じことが「土鍋ごはん」にもおこる。
ごはんが美味しいと、おかずがなんでも美味しくなるのだ。おかずじゃなくてもいい。塩や梅干しなどの簡単なお供だけで十分贅沢な食卓になるのだ。おいしいお味噌汁があれば最高である。
だから、土鍋でごはんを炊いてしまえば、手の込んだおかずを作る必要がない。品数だって多くなくてもいいのだ。(実際に我が家の食卓はいつも、土鍋ごはんとお味噌汁とサラダか冷奴、そしてメインの一品くらいのものだが、食卓に土鍋があるととても豪華に見える。)
手を抜くところは手を抜く。随分と料理が楽になる。
  
そうしていくうちに、仕事で遅くなった日、ごはんを作る時間がないからコンビニで済ませよう……ではなくて、土鍋でごはんを炊いて納豆ごはんにしよう! という気持ちになる。コンビニ弁当と納豆ごはん。心の満足度は格段に違う。少し自分を大切にしている気持ちがする。
 
これは、自分が嬉しいだけでなくて、家族にも効く。
 
「今日は土鍋ごはんだよ!」
そう言われたらどう思うだろうか。
きっと、「わ〜! 嬉しい!」「なんて豪華なの!」「手間がかかるのに……ありがとう!」そんな言葉と嬉しそうな表情が想像できないだろうか。
何度も言う。土鍋でごはんを炊くのは、むちゃくちゃ簡単だ。だけど、ごはん一つで、あなたの愛情が形になり、家族に伝わり、喜ばれることを実感できる。
 
お勧めは、ぜひ家族の前で蓋を一緒に開けて欲しい。
目の前にある蒸気がのぼっている土鍋。
蓋をあけると飛び込んでくる、ツヤツヤに光るお米。
一粒一粒がツヤツヤでピンピンと立っている。
そして漂う甘いいい匂い。
 
蓋を開けた瞬間、みんなから「わ〜!!!」と歓声があがる。
過去何十回と行なっているワークショップでも、百発百中、老若男女、国籍問わず、そうであった。
 
そして、ごはんを通して会話が広がる。
「ごはんがおいしいね!」「今日のごはんはちょっと固いね、でも私はこれが好みだな」「このごはんには、明太子が食べたくなるよね」「明日おにぎりにして欲しいな!」などなど……
 
土鍋ごはんは、婚活にも効くと思っている。
彼女の初めての手料理が、土鍋ごはんとおいしい味噌汁だったら、私は間違いなく、この人と結婚したい! と思うだろう。他の料理の腕前は知らなくてもきっと料理が上手に違いない、これからも自分のためにおいしいご飯を作ってくれそうだ、と、そう思う。
   
そのほかにも土鍋効果はまだまだある。
 
土鍋でごはんを炊くことは、ヨガと似ている。
少しの手間は、五感を使い、自分と向き合う時間を毎日に与えてくれる。
 
土鍋でごはんを炊くことは、コーヒーをいれることと似ている。
出来上がりがその時々で違うが、美味しいに変わりなく、失敗はない。物事を前向きに受け止める意識を作る。
 
土鍋でごはんを炊くことは、お気に入りのネイルにも似ている。
自分を丁寧に扱ってあげる感覚を持つことで、自分を好きになれる。
 
土鍋でご飯を炊くことは、キャンプにも似ている。
日常の中にちょっとした非日常が生まれ、ワクワクできる。
 
そして、土鍋でごはんを炊くことは、機械いじりと似ている。
実は、男性の方が、ハマる。
 
土鍋でごはんを炊くと、みんなが幸せになれる。
だから、私は、「土鍋って面倒臭そう」「料理は苦手」「忙しいと丁寧に暮らすは両立できない」の概念を変えるためDonabekaとして活動している。
 
「料理が苦手でも美味しいごはんは作れる」
「美味しいごはんの時間は、みんなが笑顔を作る」
「忙しくても、不器用でも、自分にちょうどいい丁寧な暮らしは作れる」
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 
http://tenro-in.com/event/103274
 

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2019-12-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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